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なかひがし @8月

8月下旬の「なかひがし」さん。

地蔵盆、そして花背、広河原の松上げ…と、
この時季ならではの行事、
そのエピソードに、花が咲いた夜。


話は逸れるが、私の地元・小浜(西津地区)でも
8/23・24に、地蔵盆がおこなわれる。
「おっさん詣ってんのお~」と、鐘や太鼓を鳴らし、道行く人に賽銭を上げてもらう。

地区ごとに小学生たちは、少将・中将・大将と自分らで格付けし合い、
よその地区のお堂に揚げてある、
「南無地蔵大菩薩」と書かれた幟旗を奪いにいくのだ。
あの当時、感じていたそれって、けっこう「戦場」・・・。
水風船に墨汁を入れて、敵に投げつけたり。BB弾でサバゲ状態だったり。
男の子にまじり、もちろんワタシは最前線にいてた(汗)。

最終日は、お供えのお菓子を山ほどいただけるし、お賽銭も子どもたちで分配。
小学生のころ、躍起となってたなぁ〜(懐かし)




*八寸
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ひさご型の漆器のうえには葛の葉。
ほおずきの中には蓮粉で練った新蓮根、
醍醐をまぶした焼きオクラ、茄子煮浸し枝豆射込み、
大徳寺納豆を詰めたとうもろこし寒天、カマス、鱒寿司、
アカザと百合根の煮浸し



*イタチ胡瓜、胡麻豆腐、胡瓜のムース
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イタチ胡瓜とは、太く大きくなり黄色味を帯びた胡瓜のこと。
江戸時代は、そこまで成長したものを炊いて食したという。
綺麗なダシが染んだイタチ胡瓜のシャキシャキとした食感が楽しく、
ムースからは胡瓜の青い濃い風味がふうわり。
「胡瓜の今昔です」と大将(^^)



*手打ち蕎麦
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年に1月だけ、という手打ち蕎麦。
蕎麦のうえには夏大根と叩きオクラ。清々しい。


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ビールの後に、泡と冷酒の合わせ技。


*琵琶湖 鮎、炊いた伏見唐辛子の葉っぱ
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身はふんわり、しっかりと濃い。



*ウルカを塗った鮎(風干し)、万願寺唐辛子、煮詰めたトマト
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頭からバリバリいただく。ウルカの何ともいえない深い風味、素晴らしいです。
冷酒、進みます。が、
トマトの凝縮感ある旨みに泡、進む(笑)



*鯉
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残暑で暑いから、日よけにオクラの葉っぱ(笑)
鯉の煮こごりや皮、夏大根、紫蘇のムース、ナスタチウムなど。
相変わらずワタシ、なかひがしさんの鯉に恋してます。
あ、この日もダジャレは大将に軍配:


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鮎は余すところなく。おやっ、松茸も(^^)



*鱧、じゅんさい、ビーツと冬瓜、独活の花
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まずは吸い地の風味を楽しみ、
葛打ちした鱧をひと口。ぽってり、脂のノリが凄い。



*鮎のテリーヌ、昆布で炊いたイタリアントマト
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お皿は、夜明けをイメージ。ホントだ、残月が。



*煮えばなご飯
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ツヤッツヤ。透き通った甘み。



*炊合せ
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南瓜生麩、サツマイモの葉、イタドリ、山科茄子の皮、山椒の炊いたん
滋味。身体が喜んでいる。



*琵琶湖 天然鰻、焼茄子と大根おろし、摘果みかん
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身の厚みと、じんわ〜りと広がる綺麗な脂、たまりません。



素麺南瓜、岩茸のお浸しの後は
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メインディッシュ。





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*水寒天とみつまめ、バジルのシャーベット
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まくわ瓜、桃、水瓜、ブルーベリー、斗六豆ほか。
井戸水からつくったという水寒天、味のないなかの味わい深さには驚いた。
ちょっと珈琲も相変わらず、美味しゅうございました。


ご馳走さまでした。
毎月、おじゃましたい!(笑)
そして、季節の野山の微妙な移ろいを感じさせていただきたいです。



「草喰 なかひがし」
京都市左京区浄土寺石橋町32-3
075-752-3500(要予約)
open : 12:00~13:00(入店)
18:00~19:00(入店)
close:月曜



America / Sister Golden Hair

by writer-kaorin | 2012-08-27 22:16 | なかひがし | Comments(0)  

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