人気ブログランキング | 話題のタグを見る

東三国「オルタンシア ビストロ」

東三国にある
「オルタンシア ビストロ」。
“ビストロ”という言葉がもつ温もりや親しみやすさを大切にしながら、
皿の隅々からは確かなフランス料理の技術が立ち上がってくる一軒だ。
東三国「オルタンシア ビストロ」_b0118001_20570619.jpeg
2020年の開業以来、何かとお世話になっています。


この夜は、前菜と肉料理がプリフィックスの
「ムニュ オルタンシア」で。

■「祝」ドメーヌ オヤマダ(山梨・勝沼)
Domaine Oyamada Iwai Sparkling
東三国「オルタンシア ビストロ」_b0118001_20572628.jpg
国産の自然派スパークリングで乾杯。
金木犀、ジャスミン、そんな華やかな香りが、ふわりと立ちのぼる。
泡立ちはきめ細かく穏やかで、口当たりは驚くほどなめらか。
優しさに包まれる一杯だ。



■アミューズ・ブーシュ

まず心を掴まれたのは「ポテトサラダ」。
東三国「オルタンシア ビストロ」_b0118001_20575497.jpg
エスプーマを用いた、なめらかさ。
思ってたポテサラと違う感覚が楽しいの。
細かい角切りのハムと胡瓜が心地よいリズムを生み、
トリュフの香りが上品に寄り添う。
東三国「オルタンシア ビストロ」_b0118001_20595203.jpg
「鹿肉のジャーキー」は自家製。
噛めば噛むほど旨みが滲み、
つい、シガシガと噛み続けてしまう。笑



■共栄堂 K24_AK/室伏ワイナリー(山梨・甲州)
東三国「オルタンシア ビストロ」_b0118001_21001229.jpg
しみじみと、身体に染み入るオレンジワイン。
果実味は穏やかで、じんわりとした旨み。
派手さはないが、料理と向き合う時間をそっと支えてくれる存在。



■前菜
ヒグマのパテ
東三国「オルタンシア ビストロ」_b0118001_21003792.jpg
つなぎも脂も、すべてヒグマ。
脂はブリンブリンと弾けるのに、後味は驚くほど清々しい。
野性味が前に出すぎることはなく、
むしろ、研ぎ澄まされた風味が長い余韻を描く。



■蕪のスープ 
東三国「オルタンシア ビストロ」_b0118001_21005029.jpg
冬の夜、そっと心へ染み入る一皿。
蕪のやさしい甘みの奥から、トリュフの香りがふわり。



■魚料理
平目 クレームシャンピニオン
東三国「オルタンシア ビストロ」_b0118001_21010631.jpg
ヒラメの骨抜きが見事。
身を崩さず、繊維を傷つけない下処理があってこそ、
「しっとり、むちっと」した食感が成立する。
その平目は、バルサミコとスパイスで軽くグラッセ。
酸と甘み、そして控えめなスパイス香が、
平目の淡白さに輪郭を与えていて。
クレームシャンピニオンの深いうまみが全体を包み込む。


添えられた白身魚のクリームコロッケは、
白身魚のほこほこ感を残しながら、
中はとろりとクリーミー。
軽やかな一口サイズもいいね。


メインは、7種から選ぶプリフィックス。悩みに悩んで…

■フランス産ピジョンとフォアグラのパイ包み
東三国「オルタンシア ビストロ」_b0118001_21013022.jpg
しなやかな鳩ムネ肉、濃密なフォアグラ。
そこに肩肉を細かく刻んで忍ばせることで、
味わいと食感に奥行きが生まれる。
デュクセルも、単なる“つなぎ”ではない。
旨みの層を下から支える、重要なパーツ。
胡麻を練り込んだパイ生地の
バターの香ばしさ、胡麻のロースト香がハーモニーを奏でる。

艶やかなソースは、
ガラや内臓から引いたダシをベースに、コニャックで香りづけ。
重くなりがちな素材を、アルコールの揮発で軽やかにまとめ、
パイ、肉、フォアグラの三位一体がより深みを増していた。
東三国「オルタンシア ビストロ」_b0118001_21014274.jpg


■洋梨のコンポート
東三国「オルタンシア ビストロ」_b0118001_21015675.jpg
とろける果肉に、クランブルの食感。
軽やかで、するするいける。


■ミニャルディーズ
東三国「オルタンシア ビストロ」_b0118001_21021280.png
すべてグルテンフリーと聞いて、思わず驚く。
「米粉のカヌレ」は、ざくっとした食感の中に
柚子の香りがほのかに広がる。

「金柑のコンポート」は艶やかで濃密。

「ガトーショコラ」も、もちろんGF。
緻密で、香り高く、なめらかでしなやかな口どけ。
最後まで抜かりなし。



東三国「オルタンシア ビストロ」_b0118001_21022669.jpg
オーナーシェフの川端和波さん。
芝公園の名店で基礎を磨き、その後フランスへ。
星付きレストランや名門ホテルで5年半、研鑽を重ねたのち帰国。
国内の名だたるフレンチを経て、今の「オルタンシア ビストロ」がある。

川端シェフの味づくりに、過剰な演出はない。
けれど、素材の扱い、火入れ、香りの重ね方――その一つひとつに、
フランス料理への真摯な姿勢と、手仕事の熱量が宿っている。
私はすっかり、その誠実さに惚れ込んでいる。



「オルタンシア ビストロ」
大阪市淀川区東三国4-15-12 シオザキビル1F
06-6398-7502
https://www.hortensiabistro.jp/


# by writer-kaorin | 2026-01-16 06:15 | オルタンシアビストロ | Comments(0)

 

「カーザ ダ アンドリーニャ」ワインと料理で旅する、ポルトガルの夜

大阪・ミナミのポルトガルへ。

「カーザ ダ アンドリーニャ」
(Casa da Andorinha)
「カーザ ダ アンドリーニャ」ワインと料理で旅する、ポルトガルの夜_b0118001_11022963.jpeg
本町にあった大阪唯一のポルトガル料理専門店を、
藤丸さん率いる「パピーユ」が引き継ぎ、
2025年6月、「FUJIMARU東心斎橋店」2Fに移転オープン。


その経緯を、藤丸さんはブログに綴っている。
https://www.papilles.net/fujimaru_post/2025/06/06/51728/
藤丸さん自身もその素晴らしさに驚いたという
ポルトガルワインの底力。
その魅力をもっと広げるには、フランスやイタリア、スペインのように
ポルトガル料理がないと先に進まないよね、と思っていた矢先の
エピソードがすごい。



「カーザ ダ アンドリーニャ」ワインと料理で旅する、ポルトガルの夜_b0118001_11030476.jpg
3B Blanc de Blancs/
Filipa Pato & William Wouters

品種は聞きなれないものばかりだった。が、
すっきり爽やかな香味、ミネラル感、
柔らかな酸味も心地よく、するする進んでしまう泡。



■サラダ・デ・ポルヴォ(タコのサラダ アンドリーニャ風)
Salada de Polvo
「カーザ ダ アンドリーニャ」ワインと料理で旅する、ポルトガルの夜_b0118001_11031591.jpg
カルパッチョにしたタコは、噛むほどに味わいが増す。
細かく刻んだパプリカやタマネギの食感楽しく
タコの煮汁を冷やし固めたジュレの、清々しい旨み。飲ませる。



「カーザ ダ アンドリーニャ」ワインと料理で旅する、ポルトガルの夜_b0118001_11032994.jpg
「Soalheiro Espumante/Bruto Alvarinho」
アルバリーリョ100%
先ほどの泡と比べて、骨格しっかりコク深く。
どちらの泡も好きで、併用させたい。笑



■パスティシュ・デ・バカリャウ(干し鱈のコロッケ)
Pastiche de Bacalhau
「カーザ ダ アンドリーニャ」ワインと料理で旅する、ポルトガルの夜_b0118001_11034506.jpg
待っていました、大好物の「バカリャウ」。
そのコロッケは、熱々だとジャガイモのほくほく感と甘みが際立ち
温度が低くなるにつで、干し鱈の旨みがじわじわと押し寄せる。
このクッキリとした塩味も、
ポルトガル人のソウルフード、バカリャウならでは。
「カーザ ダ アンドリーニャ」ワインと料理で旅する、ポルトガルの夜_b0118001_11034539.jpg
「カーザ ダ アンドリーニャ」ワインと料理で旅する、ポルトガルの夜_b0118001_11040367.jpg



■バカリャウ・ア・ブラーシュ
Bacalhau a Bras
「カーザ ダ アンドリーニャ」ワインと料理で旅する、ポルトガルの夜_b0118001_11042337.jpg
ポルトガルの家庭料理を、レストランの一皿へ。

本来は、干し鱈に玉ねぎ、細切りのジャガイモを合わせ、卵でとじた素朴な料理。
ここではカニを加え、ふわふわの卵でやさしく包み、セルクル仕立てに。

ふんわりとした口当たりの中で、
干し鱈とカニの旨みが、静かに、確かに、響き合う。




■ロジョインス(豚ほほ肉と栗の煮込み)
Rojoes
「カーザ ダ アンドリーニャ」ワインと料理で旅する、ポルトガルの夜_b0118001_11044116.jpg
豚と栗、これもまた最高の組合せ。
白ワインとクミンで炊いた豚ほほ肉はふわふわホロホロ。
そこに栗の素朴な、甘すぎない甘みが寄り添う。

「カーザ ダ アンドリーニャ」ワインと料理で旅する、ポルトガルの夜_b0118001_11050284.jpg
熱々から、常温に近くなると、栗はグッと甘く。
食べるほどにお腹が空くこの感じ、堪らん。

「カーザ ダ アンドリーニャ」ワインと料理で旅する、ポルトガルの夜_b0118001_11052088.jpg
合わせるワインは
Serra Oca Moscatel 2022/Quinta do Olival da Murta
リスボンの白。
モスカテル・グラウド100。
聞き慣れない土着品種ばかりで、勉強になる。
口に含むと爽やかな酸味と、すっきりとした後味
オレンジ寄りのエキス感が心地よい。

日本人の舌にもしっくり馴染む味というか。
そんなポルトガル料理を味わい、土着のワインを愉しむ度に
感動が波動のようにやってきたのでした。
「カーザ ダ アンドリーニャ」ワインと料理で旅する、ポルトガルの夜_b0118001_11053143.jpg
地福シェフと、スタッフの皆さん。
シェフはロッカーな雰囲気でいて、ポルトガル料理一途。
旅するように楽しむディナーの時間を、ありがとうございました。



「カーザ ダ アンドリーニャ」
大阪市中央区東心斎橋1-4-18 FUJIMARU東心斎橋店2F
06-6258-3515
https://www.instagram.com/casadaandorinhaby/




# by writer-kaorin | 2026-01-10 11:07 | FUJIMARU 東心斎橋店 | Comments(0)

 

謹賀新年 2026|小浜からの手紙。

遅ればせながら。
明けましておめでとうございます。
謹賀新年 2026|小浜からの手紙。_b0118001_22005065.jpeg
この一年が、皆さまにとって
健康で、明るく、楽しい日々になりますように。

画面越しだけでなく、
食のシーンや現場で
ご一緒させていただけますことを
楽しみにしております。
本年も、どうぞよろしくお願いいたします



今日はヘベレケ日記ではなく、
私自身のネタになるのですが

2026年1月5日
生まれ育った福井県小浜市の
「御食国若狭おばまメディア戦略官」を拝命しました。
謹賀新年 2026|小浜からの手紙。_b0118001_22010313.jpg
※総務省
地域おこし協力隊〈高度専門人材〉としての委嘱


小浜市では今、
多様に存在する地域資源を改めて見つめ直し、
ひとつの物語として束ね、
発信力を高めていくブランド戦略に取り組んでいます。

私にとって小浜は、
生まれ育ち、当たり前のように
食と向き合ってきた場所。
謹賀新年 2026|小浜からの手紙。_b0118001_22012476.jpeg
地の魚、生産者の顔がみえる旬菜、家の台所の匂い、
へしこ、なれずし、焼きさば、小鯛の笹漬け…

小浜ならではの食文化が、
今の仕事の原点になっています。
謹賀新年 2026|小浜からの手紙。_b0118001_22013802.jpg

これまでフードエディター/ディレクターとして
メディアでの情報発信や、
自治体や企業・飲食店との
あらゆるプロジェクトに携わりながら

“食の魅力を、どうすればきちんと伝わる形にできるか”を
考え続けてきました。


だからこそ、
小浜の食の魅力を、誇張せず、背伸びせず、
等身大の言葉で伝えたい。

そして、少しでも多くの方に、
「行ってみたい」「食べてみたい」と思ってもらえたら。

そんな気持ちで、この役割に向き合っていきます。
謹賀新年 2026|小浜からの手紙。_b0118001_22014781.jpg

まだまだ学ぶことばかりです。
地元の生産者や漁師、
料理人、加工や流通に携わる食の職人、
そして市民の皆さんの声に耳を傾けながら、
一緒に考え、地域の資源を活かし、
育てていけたら嬉しいです。


どうぞ、あたたかく見守ってください。


ということで
小浜と大阪の二拠点生活は、2026年も継続です。
年女なので、どこへでも走り行きます🐎


皆さま、2026年もよろしくお願いいたします。

船井香緒里 拝
謹賀新年 2026|小浜からの手紙。_b0118001_22015264.jpeg

# by writer-kaorin | 2026-01-06 23:00 | =OBAMA= | Comments(0)

 

「京都祇園あのん」×「アッサンブラージュ カキモト」

京都・祇園。
「京都祇園あのん」×「アッサンブラージュ カキモト」_b0118001_14151068.jpg
「京都祇園あのん」でおやつ時間。


目指すは1日10食の限定スイーツ。

「京都祇園あのん」と
「アッサンブラージュ カキモト」垣本晃宏シェフとのタッグ。
あのん10周年を記念した、コラボレーション・プレートだ。



10周年記念コラボレーションプレート
京都祇園あのん×アッサンブラージュ カキモト
「京都祇園あのん」×「アッサンブラージュ カキモト」_b0118001_14154269.jpg
プレートに敷かれた抹茶クリームの上には、
スペシャリティコーヒーの香りを閉じ込めたエスプーマ、
ジャージーミルクのアイス、粉末のシュクセ生地。

プレートに架かる石橋のようなそれは、香ばしいシュクセ生地。
その上で、粒おはぎと、きな粉おはぎが存在感を放ち、
柿本シェフらしいムースショコラ、という競演。

和と洋のエッセンスが織りなす、日本庭園のような世界観。

「京都祇園あのん」×「アッサンブラージュ カキモト」_b0118001_14172375.jpg

「京都祇園あのん」×「アッサンブラージュ カキモト」_b0118001_14174311.jpg
シュクセ(アーモンドとマカダミアナッツを加えたメレンゲ)は香ばしく
柿本シェフといえば、のムースショコラが放つ、
カカオの果実味と清々しいコクが堪らないね。

続いておはぎを味わえば、その甘じょっぱい味わいにより
口の中がいい感じに締まり、思わずするする食べ進む。
聞けばこのコラボプレートのコンセプトは「おはぎの新たな楽しみ方」だとか。
緻密に計算がなされた和洋のエッセンスが混じり合うと、
新たな味わいの広がりがあるなと実感。
満足度の高いコラボプレートでした。



「京都祇園あのん」×「アッサンブラージュ カキモト」_b0118001_14193165.jpg
詳しくはInstagramで。
https://www.instagram.com/p/DRTcG3Gj3fh/


寒い日が続きますが、皆様お体ご自愛くださいね。
ほな本日も、祇園へ行ってまいります。


「京都祇園あのん」
https://www.instagram.com/an.kyoto/



# by writer-kaorin | 2025-12-27 09:13 | 京都祇園 あのん | Comments(0)

 

「cenci」25年、冬

京都「cenci」
「cenci」25年、冬_b0118001_12355937.jpg
待ちに待った夜。


「cenci」25年、冬_b0118001_12361762.jpg
Champagneは、
Jacques Lassaigne Reserve/Emmanuel Lassaigne
酸のキレは良く、果実味ふくよか、後味まろやか。




■馬告 キャッサバ ニゴイ
「cenci」25年、冬_b0118001_12363541.jpg
淡水魚のニゴイ。その身のつみれと、キャッサバのフリット入り。
スープは、セタシジミと、ニゴイのダシからなり
その優しい旨みと、発酵白菜の酸味が重なり合い
マーガオのレモングラスを思わせる爽やかさが心地いい。

琵琶湖の恵みとアジアの香りにて幕は開けた。




■ペルシュウ
「cenci」25年、冬_b0118001_12364976.jpg
24ヶ月熟成。甘やかで味わい深く。
右はドーサ。南インドの郷土味であり
豆と米を発酵させて作ったクレープ生地のようなもの。
チェンチのドーサは「吉田牧場」のリコッタ入り。
フェンネルのピクルスや、根パセリの甘みがいい感じに混じり合い、
胃袋全開。



■蓮根 葱 ヨーグルト 鰆
「cenci」25年、冬_b0118001_12372116.jpg
答志島のトロさわら。伊勢湾の奇跡とも称されるくらい
マッチョな身質と脂の乗りがすごい。

そのトロさわらの芯部はレア、皮目は炭火で香ばしく、
堪らんテクスチャー。
ポロネギと飛騨ネギからなるテリーヌにも感動したし、
鮒寿司とヨーグルトからなるソースは
発酵の風味と、エキゾティックな香りを響かせていた。
「cenci」25年、冬_b0118001_12373153.jpg


Windchaser
Gewurztraminer 2021
「cenci」25年、冬_b0118001_12375797.jpg
アルザスではなく、カリフォルニアのゲヴュルツトラミネール。
樽の香りを感じながらも、総じて端正でクリーンな味わい。
前後のお料理とすこぶる良き相性を見せてくれたのでした。

余談だが家でのキッチンドリンクは、
ゲヴュルツでスプリッツァーを作ることが多い私。
(ワイン8.5:炭酸水1.5)




■真菰筍 山わさび 雲子
「cenci」25年、冬_b0118001_12381868.jpg
昆布だしと真菰筍の葉(発酵)からなるお茶を
ジュワ〜ッと注ぎ入れて。

雲子(タラ白子)は米粉の衣を纏いザクとろふわっ。
ソテーした真菰筍は優しい旨みを放ち、
荒くおろした発酵蕪やモズクが層をなす。
白麹のヴィネグレットで締まりよく。って、この発想はどこから?
という驚きと、安堵が入り混じる味わいだ。
「cenci」25年、冬_b0118001_12383409.jpg




■百合根 コブミカン 豆腐 足赤海老
「cenci」25年、冬_b0118001_12384817.jpg
北海道・十勝近郊の百合根「月光」のニョッキは、
安納芋を思わせる濃密な甘み。
そこに足赤海老の弾力と旨みが寄り添い、
豆腐と海老だしをベースにしたスープと
コブミカンの葉のオイルという、
食の文化のクロスオーバーに、驚きと発見多数。



■ちぢみほうれん草 大根 小芋 アーモンド
「cenci」25年、冬_b0118001_12390456.jpg
ビーガン料理。
大根餅と切り干し大根、異なる文化が見事に融合している。
そこにちぢみほうれん草の冬らしい甘み、
小芋のピュレの質朴な味わいがスッと寄り添う。
ローストしたアーモンドの食感と香ばしさがいい仕事をしてました。



■牛蒡 ブルーベリー 柿 猪
「cenci」25年、冬_b0118001_12392587.jpg
炭火で焼き上げた猪は、
皮目の弾けるような食感と、深い味わいが印象的。
そこに、柿のソースの質朴さ
柿のローストのまったりとした甘み
黒ニンニクとメキシコの燻製唐辛子のピュレもそう、
一口味わうごとに驚き、続々。



■洋梨 根セロリ ジン
「cenci」25年、冬_b0118001_12395642.jpg
青レモンのグラニテと共に
清々しい香りが気持ちいい。



■蕪 カシューナッツ 牡蠣 タリオリーニ
「cenci」25年、冬_b0118001_12401122.jpg
〆パスタというのが嬉しく、
アーリオ・オーリオという潔さがいいね。
蕪はまったり甘く
混ぜ合わせて味わえば、
牡蠣の食べるソース、鮎魚醤と発酵唐辛子の旨みや刺激が
心地よく押し寄せる。そして着地点はイタリア。
これはもうK点超え。




■アマゾンカカオ みかん 完熟山椒
「cenci」25年、冬_b0118001_12403767.jpg
ボネ(Bonet)とカカオのクリーム、
みかんの甘酸っぱさ、相性絶大。
完熟山椒でキレも良い。



■林檎 生姜 カモミール
「cenci」25年、冬_b0118001_12405106.jpg
カモミールのアイスと共に。
生姜風味のタルトタタンは、
クロモジのゼリーが冬の森へと誘う。

緻密に考え抜かれた料理の構成や流れはもちろん、
ドルチェの手仕事もさすがの一言でした。



坂本健シェフのクリエーションは日々、進化と深化を遂げる。
冬の京都らしさと、国境を超えた文化が交差する
一口ごとに新たな感情が押し寄せるコース展開でした。
「cenci」25年、冬_b0118001_12410248.jpg
和やかでエキサイティング。
両方の感情が交差するひととき。
ご一緒させていただいた皆さん、坂本シェフ、スタッフの皆さん
いつもありがとうございます。



「cenci -チェンチ-」
京都市左京区聖護院円頓美町44-7
☎075-708-5307
http://cenci-kyoto.com/
https://www.instagram.com/cenci.kyoto/



# by writer-kaorin | 2025-12-25 06:30 | cenci | Comments(0)