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若狭和田「ブルーライト ヨコヤマ」祝7周年!

福井・若狭和田「ブルーライト ヨコヤマ」へ
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この4月、7周年を迎えた“ブルヨコ”。
横ちゃん、おめでとうございます!を言いたくて、久々の訪問。


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この後、店内は満席に。
地元の人たちに愛され続けている、強い店だ。


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オーストラリアのペットナット
TUFF NUTT 2025で、乾杯♪
フレッシュ&フルーティー。清々しいスターター。


■前菜8種盛合せ
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地物ホタルイカとクスクスのマリネ
自家製バッカラとじゃがいものティップ
サバのへしこ入りポテトサラダ
サワラの炙りきずし
スズキのフライ
アカガレイのエスカベッシュ
季節野菜のサラダ コンフィチュールドレッシング添え

海沿いイタリアンのブルヨコならではの品揃い。
どの品も素材らしさクッキリ、味の変化も楽しくて食べ進むし
どんだけ飲ませるんですか。笑



■軽く燻製したガリシアポークの自家製ハム
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このボリューム!笑
塩味は優しく、旨みしっかり。


■空豆の天ぷら ペコリーノチーズがけ
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蒸された空豆はホクホク、春の香りが充満。


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カリカリのバゲットに乗せた
自家製バッカラとじゃがいものティップ、再び。
同じテーブルで、アテ飲みも、しっかりご飯も叶う幸せ。

ということで
微発泡ボトル飲みの後は、好みのワインをグラスであれこれ。
「ここは、ましか流です(笑)」と横山シェフ。
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おさらいだが、横ちゃんこと横山シェフは
ポンテベッキオ勤務を経て、「(食)ましか」の初代料理長
長〜いお付き合い(京都銀行のCM風)。



■地物ホタルイカと筍、谷田部ねぎのオイルソース
イカスミ入りスパゲティ
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横山シェフは釣りもする。
シェフが釣ったアオリイカのイカスミ、
さらにはドライポルチーニというWの旨みを重ねて。
小浜の伝統野菜「谷田部ねぎ(やたべねぎ)」の甘みが名脇役。
これは脳天に響く味だ。


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釣ってきたイカ繋がりで、自家製の塩辛が登場。
セロリのワサビを忍ばせていて、
一口目は爽やか、余韻にワサビのピリ辛、
なんとも“爽やか”な塩辛だった。
イタリアンを軸に、塩辛あり〜のこのボーダレスな感じが横ちゃんらしい。
その後、自家製のカラスミも登場。ソフトで甘くて美味で、飲ませました。



ドルチェは「全品お願いします!」
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「チョコレートテリーヌ」は濃密だし
「自家製 梅酒の梅とはちみつのセミフレッド」など、
梅の産地にも近いこの地ならではのイタリアがある。

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「きび糖のティラミス」
「抹茶の冷凍ブリュレ」
「ビアンコ マンジャーレ ベリーソース」…。
料理の品数はもちろん、ドルチェもワンオペ調理とは思えない気概。




そして今日の一等賞は、
横山シェフとマダム・さよさんのお子さまたち、
はるちゃん、とき君。

この日は休日ということもあり、お店のお手伝いに大活躍。
ドリンクを運ぶ姿も、お皿を下げる所作も実に見事で、
洗い場でも率先してキビキビと動く姿に、思わず見入ってしまった。

親の背中を見て、子は育つ。
まさにそんな言葉がぴったりで、
この店のあたたかな空気そのものを映しているようだった。
勝手ながら、サービス大賞を贈りたい。
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いつ訪れても、若狭の旬をまっすぐに映した食材使いと、
横山シェフならではの感性が光る一皿一皿に、心がときめく。

おいしい、だけでは終わらない。
食べるほどに元気をもらえて、また帰ってきたくなる場所。
それが、「ブルーライト ヨコヤマ」の魅力だ。

これからも若狭の海と季節を映しながら、
この場所ならではのあかりを、あたたかく灯し続けてほしい。

改めて、7周年おめでとうございます!



「ブルーライト ヨコヤマ」
福井県大飯郡高浜町和田118-30-1カミヤビル1F
0770-72-8180
https://www.instagram.com/blue.light.yokoyama/


# by writer-kaorin | 2026-04-12 10:39 | ブルーライトヨコヤマ | Comments(0)

 

京都「Droit(ドロワ)」 門をくぐれば、そこはフランス。

京都「Droit(ドロワ)」へ。
新たに居を構えたのは、
静かな気品を湛える「関西日仏学館」の中。
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雨に濡れた桜は、晴れの日とはまた違う艶をまとい、
幻想的な表情を見せていた。
その風情を楽しみながら、館へ足を踏み入れる。

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アイランドカウンターの向こうでは、
森永シェフが穏やかな笑みを浮かべている。
まずは、シェフ手製の食前酒を一杯。

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特別栽培の生姜に、ポルト酒、そしていちご。
ひと口含めば、ふわりと頬が緩むやさしい余韻。
冷たすぎず、熱すぎず、絶妙な温度が身体にすっと染み渡り、
これから始まる一夜のストーリーへ、静かに心と体を切り替えてくれる。

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NV Prémices Brut Rose domaine Jose Michel
ジョゼ・ミシェルのロゼという幸せのスターター。
ピノ・ノワール50%、ムニエ50%。
優しい飲み心地。濃密、芳醇でいてピュアな味わいの余韻。


■ホタルイカ
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リソルという、具材をパイ生地で包んで揚げるひと皿。
中にはホタルイカの濃密なソースを、
ハーブと柑橘のシートを合わせている。

足の部分からぱくっとひと口。
まず柑橘の香りがふわりと立ち、
そのあとにホタルイカの旨みとソースが重なる。


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パンが、凛としている。質朴な味がした。


■桜のブルーテ
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カリフラワーと赤かぶらを使った、
やさしい温度帯のブルーテ。
キャベツの甘みも重ね、
さらに、庭の桜葉の塩漬けをアクセントに。

仕上げに桜の葉のパウダーとミルクの泡を添え、
春の香りを立ち上げている。
口に含むと、ブルーテのやわらかな口当たりの奥から、
桜の香りがふわりと広がる。



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軽やか、ほろ苦い余韻



■モリーユ
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フランスの春。
詰め物は、蕗のとうとホタテのすり身。

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ナイフをすっと入れると、断面はぷりぷりと艶やかで、香り高い。
ブールブランのまろやかな酸味、
そこには木の芽を忍ばせていて、最後にふわりと季節を運ぶ。


■佐賀ホワイトアスパラ
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佐賀のホワイトアスパラに、白ミル貝を合わせたコンビネゾン。
ネパールのスパイスを忍ばせたトリュフソースが寄り添い、
野趣ある香りをふわりと残す。


■鯛
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鳴門の名漁師・村 公一さんの鯛
やさしく蒸し上げられた鯛は、ふわり、しっとり。
きめ細やかな身質が舌の上でほどけ、繊細な旨みが静かに広がっていく。

浜名湖の新海苔は、シャンパーニュを加えたソースで華やかに。
一方、北海道の紫海藻はじゃがいもと合わせることで、
ぐっと深いコクと香りを引き出している。

新海苔の軽やかな香りと、紫海藻の奥行きある旨み。
海の表情を幾重にも重ねた、春らしい一皿。


2010 Muntada Cote du Roussillon Village
Domaine Gauby
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グルナッシュ、カリニャン、ムールヴェードル、シラー。
やわらかくシルキーな印象。
果実味は素晴らしく、エレガント。

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目の前で繰り広げられる、シェフの所作に釘付け。
ほんのちょっとした会話も楽しくて。



■アニョー
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フランスで有名な仔羊の産地、
南仏プロヴァンス・シストロンのアニョーを溶岩石でグリエ。
皮目の香ばしさと、内側に宿るみずみずしい初々しさ。
仔羊ならではのやわらかな旨みが、
口の中でのびやかに広がる。

“ソース・ソレイユ”は、
サフラン、あさり、レモンの葉、オリーブオイルを合わせて。
まるで南仏の太陽を思わせる明るい香り。
溌剌とした酸味と華やかな余韻が、アニョーの繊細さに寄り添う。

ロール状の品は、オレガノを忍ばせたアニョーの脂。
ピュアな甘みが迸った。
シンタマのローストは端正な味わい。

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フロマージュは、「吉田牧場 マジャクリ」、「ロックフォール12ヶ月」
「サン・ネクテール」ほか計5種。別腹と飲み作動。

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至福以外の何ものでもない。



■アヴァンデセール
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梅コニャック グラニテ
清々しい。春からその次の季節へ、そんな表情

■グランデセール
 スフレキャラメル
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賞味期限は、ほんの数秒。
そう思わせるほどに繊細で、ふわりと消えていく。
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「森永のキャラメルです」って、笑
森永シェフらしい、どこか愛らしいキャラメルの甘香。
グランマニエを纏った柑橘が、軽やかな香りの光を落とす。


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クロモジの葉と幹を焙煎したお茶で〆。
ハーブとスパイスが混じり合ったような。心ほぐれる。



その後は、大きな木のテーブルで、ゆっくりと食後酒を。

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カリン種の瘤木だというその天板には、
細かな渦を描く年輪が幾重にも重なり、
圧倒的な時間の深みを湛えていた。

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チャーミングなシャンデリアは、辻和美さん作。


森永シェフとの対話、そして
師匠とのひとときは、この上なく豊かな時間だった。
門上さん、いつもありがとうございます!
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「フランスが大切にしてきたものを積み重ね、
やり続けるからこそ自由になれることがある。
ここは、フランスだから」

門をくぐれば、そこはフランス。
この場所だからこそ生まれる、伝統と自由。

フランス料理でありながら、世界に一つしかないレストラン。
森永シェフと、日仏学館という場所、そしてここに集うお客様とともに、
その景色は少しずつ育まれていくのだろう。
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「Droit」ドロワ
京都市左京区吉田泉殿町8 関西日仏学館1F
075-761-2180
https://droit-kyoto.jp/
https://www.instagram.com/droit_kyoto/


# by writer-kaorin | 2026-04-09 20:44 | Droit | Comments(0)

 

「京、静華」春を味わい、秋を待つ

京都・岡崎「京、静華」
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いつもの皆さんと一緒に、
店主・宮本静夫さんのもとへ。

「京、静華」は
2026年5月からしばらく
店舗メンテナンスと、研修のため休業されると聞き、
これはもう、ラスト駆け込みしかないでしょうと。



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まずはビールで喉を潤し、心も整えてスタンバイ。


■春巻 蕗のとう カチョカバッロ ホタルイカ
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季節は春。ということで
揚げたての春巻きが登場。

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ひと口目、蕗のとうのほろ苦い香りがふわり。
続いて、カチョカバッロのミルキーなコクがとろりと広がり、
さらにホタルイカのやさしい旨みがそっと重なる。
ひと口ごとに素材の個性が順に立ち上がり、
やがてひとつの春の景色になる。


■香爆鮮貝 北寄貝
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ホッキ貝の香り炒めも見事だった。
澄んだ旨みが口いっぱいに駆け巡り、
グリーンアスパラガスの鮮烈な食感と香りに思わずハッとする。
仕上げの黒トリュフが、
名残りの季節と走りの季節を優雅につないでいた。

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目の前で包丁が入る七谷鴨には、思わず視線が釘付け。


■春餅 七谷鴨
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パリッと香ばしい皮、甜麺醤のほのかな甘み、白ネギの香り。
薄皮で包んで頬張ると、食感のコントラストまで心地よく、
静かな感動が広がる。
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■金橘肉 サドルバック豚
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鼻先に寄せた瞬間、金橘の香りがふうわり。
まずは豚だけをひと口。
なんて澄んだ味わいなのだろう、と心がほどける。
次に金橘を重ねると、ほどよい甘酸っぱさと肉の深い旨みが見事に共鳴。
この潔く、美しい味わいに、ただただ目を細めるばかりだった。
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「Sancerre 2024 Comte Lafond」で通すことに。
口当たりはまろやか。キレのある酸味、柑橘系の主張が、
宮本さんのお料理に合うんです。




■静華魚生 明石鯛
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明石の中華風刺身。
レモンとオリーブオイルのドレッシングとまとわせ、
中国の「捞起 ※1」に倣い、混ぜ合わせて味わう。

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じっとりと旨みを放つ鯛に、ナッツの軽やかな食感、鮮烈な酸味。
豊かに広がったかと思えば、後味は驚くほどスパッと切れる。
春のはじまりのような、清々しいひと皿。

※1「捞起」ローヘイ:
皆で箸で高く「魚生」を高く持ち上げ、混ぜ合わせること。
掛け声をかけながら持ち上げる、験担ぎ的な儀式。




■清湯鮮筍 塚原筍 絹傘茸
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澄みきった清湯のスープは、一口で思わず目を閉じた。
どこまでも深く、それでいて透明。
塚原の筍は春そのものの香りを放つ。
絹傘茸には海老のすり身が忍ばせてあり、
味わいにやさしいふくらみを与えていた。



■香烤牛肉 近江牛サーロイン
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香烤(シャンカオ)とは、香ばしく、直火で焼くこと。
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きめ細かな肉質に、上品な脂の甘みがじわり。
甜麺醤と豆豉のコクが重なり、馬告(マーガオ)の爽やかな香りが後を追う。
この香りの抜け方が、なんとも見事。



■春菜双色 本日の野菜
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白アスパラガスと大原のこぶ高菜も印象的だった。
素材そのものの輪郭がくっきりと立つ火入れ。
そこに自家製カラスミが寄り添い、アスパラのエキスも、
高菜のほのかな甘みも、より一層際立っていた。


■清蒸鮮魚 明石黒メバル
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春を告げる黒メバルは、蒸しのひと皿で。
醤油だれと身の旨みが渾然一体となり、
濃厚な味わいに白葱と香菜の香りが上品に寄り添う。
しみじみと、春の滋味。



この後は「麺或飯」
好きなだけ、という嬉しい誘惑。
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まずは「肉包子」を半分こ。
具と生地の密着感が見事で、優しく、深く、ほっとする味。
この安堵感がたまらない。


■蕃茄湯麺
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浜松のアメーラトマトを使ったスープ。
これがもう、孤高の一杯。
甘みと酸味の輪郭がくっきりと立ち、自家製の卵麺と見事に寄り添う。
ちなみにアメーラとは「甘いやろ!」の遠州弁だと知り、
思わずアンビリーバボー。



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■麻婆豆腐飯
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別腹、完全に作動。

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自家製辣油の香り高さにまずうっとり。
「平野屋」の豆腐は、ふるふると繊細で、どこまでもやわらかい。
そこへ牛肉の旨みと鮮烈な辛味が重なり、幸福感は最高潮。
充足感、この上なし。


締めは甜品二道

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刺激的な余韻のあとにいただく杏仁豆腐の、この緩急たるや。
清らかで、なめらかで、杏仁の香りがやさしく沁みわたる。
もちろん、おかわり。


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鮮果茶をいただきながら、
宮本さんやスタッフの皆さまとの会話もまた楽しいエピローグ。


一皿ごとに唸り、真剣に向き合い、また唸り、堪能する。
何よりも、この時間そのものが豊かだった。

宮本さんは、しばしの充電期間へ。
中国での新たな武者修行を経て帰ってこられるのでしょう。
さらに、お弟子さんお二人の独立の話にも胸が高鳴る。
(中国料理ではなく。和食、そしてフレンチとは)

彼らの新店舗を必ず訪ねること、

そして秋頃「京、静華」での再開を心に誓い、
名残惜しく店を後にした夜でした。


「京、静華」
京都市左京区岡崎円勝寺36-3 2F
☎075-752-8521


# by writer-kaorin | 2026-04-06 08:18 | 京 静華 | Comments(0)

 

松本隆さんと、鰻 「青葉 三宮店」へ

「あまから手帖」4月号は、
本誌初となる「喫茶」特集。
おいしいだけじゃない、喫茶の魅力を、
さまざまな角度から
丁寧に紐解いた一冊です。
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連載「びゅーちふる・でい」では、
松本隆さんがこよなく愛する
ジャズ喫茶「木馬」へ。
@takashi_matsumoto_official
@mokuba_kobe_1977
松本さんといえば、やはり木馬。
長い時間を重ねて紡がれてきた、
人と店の物語に耳を傾けるひとときは、
なんとも味わい深い時間でした。
マスターの選曲はもちろん、
「カナリアン・アイランド・アイスティー」もまた格別。
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一杯の中に、マスターと松本さんの信頼が
そっと溶け込んでいるようでした。
これまであまり語られてこなかった
エピソードにも触れ、
名店・木馬の奥行きと、
松本さんとの深い絆をあらためて感じる機会に。
ぜひ、最新号でご一読ください。
松本隆さんと、鰻 「青葉 三宮店」へ_b0118001_12254699.jpg
そんな「木馬」で松本隆さんインタビュー後の昼餉はこちらで。「青葉 三宮店」
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心地よくエネルギーを消費したので、お腹はペコペコ。
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ご常連・松本さんのいつもの席で。たわいもない話に花が咲く。「上うな重」をお願いしたところ「今日はいいのが入っていますので、「うな重」でちょうど良いかと」と店主。その言葉に身を委ねて。
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漬物がまたうまい。思わずビール、となりそうだったけれど後に仕事が控えていたのでがまん。笑■うな重
松本隆さんと、鰻 「青葉 三宮店」へ_b0118001_12272570.jpg
箸を入れると繊細で、儚く崩れそうなやわらかさ。蒸してから焼き上げる関東焼きならではの、ふっくらと繊細な口ほどけ。タレはかけすぎず、ほどよく。だからこそ、艶やかなご飯の、まったりとした甘みがふわりと立ち上がる。脂の旨みは、とろけるように舌の上へ広がり、あとから炭火の芳しさが静かに追いかけてくる。関東派にはたまらない、端正なうな重。
松本隆さんと、鰻 「青葉 三宮店」へ_b0118001_12272588.jpg
味噌汁は合わせ味噌。豆腐、えのき、わかめ。余計なものを足さない、シンプル・イズ・ベスト。うな重の濃密な余韻を、やわらかく受け止める一椀に、老舗の心配りがにじむ。
松本隆さんと、鰻 「青葉 三宮店」へ_b0118001_12272665.jpg
昼のラストオーダー、ギリギリの入店。清掃の行き届いた店内には、凛とした空気が静かに満ちている。昼下がりの静けさに、炭火の香りだけがやさしく残っていた。松本さん、いつもありがとうございます。「青葉 三宮店」神戸市中央区北長狭通2-8-5 阿部ビル1F078-321-0339https://tabelog.com/hyogo/A2801/A280101/28000745/

# by writer-kaorin | 2026-04-01 12:36 | =プライベート= | Comments(0)

 

「ビストロ ブルーニー」洋食とフレンチのあいだ

このタイトルを見て
Enyaの曲がリフレインした方は、気が合う。笑

大阪・福島区
「ビストロ ブルーニー」でディナー。
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連日のように、仕事でレストランにはお世話になっているのですが
プライベートご飯もやはり、一食たりとも無駄にはしたくない。笑

ということで、ブルーニーの寺田元樹シェフに身を委ねる夜。


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「Cremant du Jura Brut Blanc de Blancs/DOMAINE GRAND」で乾杯。
Chardonnay 100%
繊細で滑らかな泡立ち。骨子はしっかりながら、余韻は優しく、するする幸せ。



■仏産根セロリのレムラード
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根セロリのシャキっと食感心地よく
レムラードの酸味とコクが、もうね
泡にピタリ、最強の組み合わせ。



■寒ブリのコンフィのニース風サラダ
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ゆで卵、オリーブ、トマト、アンチョビ、
味わいしっかり個性派・葉野菜。
ツナ=寒ぶりコンフィというユニークさ。

ブリはしっとり感この上なく、
じつに清々しい風味を漂わせている。
ワシワシ食べ進み、健康的飲酒。

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「CHABLIS 2022 / DOMAINE COLBOIS」 と共に。


■椚座牛と鹿児島産黒豚のハンバーグ デミグラスソース
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麗しい…。

しかも、肉汁ドバッじゃない、
この堂々とした風貌がじつに好みだ。
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ひと口。
椚座牛の凛とした旨みと、黒豚のやわらかな甘みが、ゆっくりとほどけていく。
香りは高く、けれど穏やかで、ただただ心地いい。

デミグラスの深みは、主張しすぎず、
そのすべてを包み込むように寄り添う。

食べ終えたあとに残るのは、重さではなく、静かな余韻。
いい肉を食べたな、と、しみじみ。

ガルニもいちいち、美味い。
寺田シェフがこよなく愛する、淡路島の農家から届く季節野菜たち。
1種ごとに丁寧な調理がなされ、それぞれの個性が浮かび上がっていた。



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久しぶりに「YAMAZAKI WINERY」を
「PINO GRIS 2023」
しっかりと芯のある酸を感じ、和の柑橘のような香り、
しみじみと広がる旨みに、ニンマリし続けていた。



〆に、チキンピラフを炊き込むところから始めるオムライスにしようか
寺田シェフのナポリタンにしようか、迷いに迷い、
ワインとチーズの余韻に浸ることに。

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エポワスをはじめ
レモンブルー(青カビタイプ/イタリア)、
サンタンドレ(白カビタイプ/フランス)、
コンテ24ヶ月
と共に。ブルゴーニュのピノへとなだれ込んだのだが、
撮影もそっちのけでしみじみ愉しんだので銘柄メモし忘れ。



洋食の温もりも、フレンチの緻密さも。
どちらかに寄るのではなく、そのあいだを、軽やかに行き来する。

肩肘張らずに楽しめて、でも確かな技が通っている。
その絶妙なバランスこそが、「ブルーニー」の醍醐味なのだと思う。

今夜もまた、そのあいだに、心地よく酔わされた。



「ビストロ ブルーニー」
大阪市福島区福島7-9-17
070-3244-6311
https://www.instagram.com/bistrobroonie/



# by writer-kaorin | 2026-03-29 15:08 | ビストロ ブルーニー | Comments(0)