割烹の新鋭 @ 北新地 弧柳
北新地に登場、である。
『北新地 弧柳』(こりゅう)

場所はもともと「絹生」があったところ。
カウンター12席のお店なのだが、
3〜4人でも和めるであろう、ユニークなテーブルカウンター席も。
店主の松尾さんは、浪速割烹の老舗で…
そう、上野修三氏のもとで修業を積まれたお方だ。
33歳の、若き新鋭。
◆大阪菊菜のドリンク

長居・西野農園さんの菊菜だそう。日本酒とハチミツで割ってはるらしい。
お酒をいただく前に、胃の洗浄(笑)
◆能勢椎茸、能勢カワゼリ、コゴミのおひたし
甘酢をきかせた河内蓮根のすり流し、淡路の雲丹

河内蓮根の粘り、驚き。
春の薫り、味の重なり合いが秀逸。
◆筍、タラの芽の天ぷら フキノトウ醤油

ホクホク。
フキノトウの苦みを存分に活かしたこれで、2合は空きそう。
◆向付

・鰆、石垣鯛

・天然鮪は、卵黄の醤油漬けとともに

・タイラギ貝、飯蛸は、一寸豆のサラダ仕立てにて

「醤油だけだと単調、塩を添えてもしょっぱいだけですから」と、
たまりの他に、瀬戸内の塩で作った海水も!これはいい。
生ものには燗酒をと、枚方・穂谷のにごり酒とともに。
◆毛蟹を包んだ筍しんじょう、若布、蕗

ダシの奥行きが素晴らしい。
◆白甘鯛、若牛蒡、浜防風のあん

炭火でじわじわ、遠火にかけてはった白甘鯛、じつに柔らか。
春の潮の薫りが突き抜ける。
お口直しに・・
◆のれそれ with 柚子シャーベット(!)

これがまたいいんです!
のせそれ=ポン酢という概念を見事に打ち崩した、
柑橘繋がりの発想が素晴らしい。
肉、魚は、ふたりで分け分け
◆鮑とつるの子大豆 肝大根おろし

貝類と大豆を一緒に煮る、昔ながらの技法「大船煮」を駆使。
鮑、びっくりするくらい柔らかい。
◆宮崎牛A5イチボ 炭焼きと板持孫芋
秋鹿酒粕のワサビ漬け添え


自家製のワサビ漬け、これはいいアクセントだ。
飯物は
◆静岡産 桜海老、生の川海苔の雑炊

高槻・三島産「キヌヒカリ」、甘み、そして存在感あり。
おかわりしたい(笑)
◆苺のわらび餅、百合根餡、黒蜜 バルサミコ


ほんとに苺がわらび餅、です(笑)
酸味と甘味のバランスよろしく、バルサミコの利かせ方も面白い。
以上。おまかせ1万円也。
お料理は、1万円、1万2000円のおまかせの他、
20時以上は単品もやっておられる。
お酒は、日本酒もいきたいとこだし、
なんとブルゴーニュ主体のワインも。
場合によっては、ワインに合わせたお料理も作って頂けるそうだ。
また新地に一軒、
通いたくなるお店の登場です。
『北新地 弧柳』
大阪市北区堂島1-5-1 エスパス北新地23ビル1F
06-6347-5660
open : 17:30〜
close: sun,holiday
Tom Petty & the Heartbreakers/Free Fallin'
by writer-kaorin | 2009-03-17 19:40 | 弧柳 | Comments(8)