驚愕の!@ぎょうざ 溢彩流香
通常の「まんでぃほりでぃ会」は、こんな大所帯だが、
その少人数ナイツというわけだ。
初めて降り立った、阪急「総持寺」駅。
まだまだ知らない街や隠れた名店が多いなぁ・・・ということを
つくづく実感したとある日。
駅から車で約10分。この、わざわざな感じがたまらなく好きだ。

広東省湛江市出身のリンさんがひとりで営む、餃子&広東家庭料理のお店。
そして主催者は、
「炒麺処 可門」の清水さん&
魔法のレストラン・チーフディレクター平井さん
メンバーも、豪華な顔ぶれです♪
いつもは、水餃子(8個)350円、水晶餃子(8個)450円、
炒飯350円、スープ150円など、7品ほどの
「単品メニュー」が主体です

人数が集まると、おまかせコースを組み立ててくださるという。
プライスなんと、¥2500!(飲み物代別)

これは、ペース配分を考慮しないと、、といういらん考えは、
瞬時にどこかへ飛んでいくことに(笑)
*咸菜炒毛豆(枝豆の野沢菜和え)

*卤肉藕片(豚肉とレンコンの甘辛い煮)

この甘辛さが、ビールを欲する。でも、まったくひつこくないのが驚き。
春餅や、自家製甜麺醤。


厨房では、各種餃子がスタンバイ!



まずは
*水餃子

噛めば、豚の肉汁じゅわり。
そして食感楽しきセロリの香りと、八角のような風味。
これはクセになるわ!!
聞けば、豚角煮の後の煮汁(にこごり)を種に混ぜているんだとか。
セロリとその余韻、、これたまらんです。
*水晶餃子


具は、豚ミンチ、海老、白菜、ネギなど。
口中に広がるそれぞれの食感や風味の良さはもちろん、
プルルンッとした皮、これクセになる。
生地はコーンスターチ、タピオカ粉、浮粉でできているんだそう。
こんなん家で作れたらいぃのになぁ…。リンさん料理教室におじゃましたい。
*粉果(名無しジャンボ餃子)


渕の三つ編み的ねじれ、美しい。
中にはみじん切のレンコン、ニンジン、シイタケ、キクラゲなどがたっぷり。
ボリューム感たっぷりだが、素材感しっかりの優しい味付けだから、
2個目に手を出してしまいそうでした^^;
*真珠丸子(もち米シューマイ)

またまた何個でもいけそう!
ジューシー感はもちろん、中国の慈姑の歯ごたえがアクセントに。
インパクトありすぎ!
そんな美味なる餃子&シューマイのオンパレードです。
箸休めに
*皮蛋豆腐

もちろん、お酒もしっかりいただいてマス。
ビールで喉を潤した後は、それチェイサーに
*紹興老酒(熟成8年)

しかも意外とスッキリしていて、こりゃ杯ススム。
リンさん手製の甜麺醤をペロリと舐めつつ、紹興酒ぐびり。たまらん。
*青椒肉糸(チンジャウローシ)

肉とともに、ひつこさ無。
油っこさが全くなく、でも旨味はしっかりという具合。
*鱿鱼炒粉糸(春雨のイカ風味炒め)

その香りが、春雨にまとわりつく。
味付けは、醤油と塩、砂糖のみ。なのにここまで味わいに深みが出るとは驚き。
リンさん曰く、
広東の家庭料理で調味に使うものは、
乾物のほか、醤油、塩、砂糖、お酒といたってシンプル。
オイスターソースなんか使うイメージだけど、
それは、80年代に香港から中国に入ってきた調味料なんだとか。
ゆえ、使うのは若い世代だけ、とのこと。
リンさんの広東料理は、日本の家庭の味と同様に、ほっとする優しい味わい。
毎日食べたくなると感じさせる、素材感が生きた健康的な味わいだ。
*西紅柿炒鶏蛋(トマトと玉子の炒め物)

*冬瓜炒花生(ピーナッツと冬瓜の炒め物)

*広東炒面(広東風焼きそば)

そしてソーセージのスモーク感が、麺全体に行き渡り、さらに食欲が…(笑)
焼きそばと一緒に供されたのは、驚きの!
*蘿蔔湯(大根スープ)


大根の香りをしみじみと感じさせてくれる。
透き通ったクリアな味で、シンプルかつ大胆。
焼きそばと交互に食す、あの組み合わせの妙はすばらしかった。
結局、3杯ほどおかわりしました(笑)
両者の組み合わせ、広東ではスタンダードだ。
デザートは
*芝士甜餅(チーズテンビン)


そしてこの、調理工程にも驚愕だった。
薄力粉のみを使った生地を円形にのばし、チーズと黒糖をトッピング。
真ん中から端に、庖丁ですーっと1本線を入れ、グルグル巻いて具を中に閉じ込め、
グニャッと手で潰して、麺棒で形成し、フライパンで蒸し焼きに。
美味しんぼで山岡さんが作った(たしか、山荘に閉じ込められた時)
小麦粉、ネギ、塩、ごま油だけを使った「ローピン」を思い出した(笑)
それ以上に、粉を自由自在に扱うリンさんのテクニックに、感動しきり。


(N西くん、撮影ギャラ、めっちゃ高いで〜!)

こんなに多くの料理が生み出されるとは、ほんとに驚愕だった。。。
炒め物も、中華鍋ではなく、家庭用フライパンというのだから。
その後、「餃子、おかわりできますが、いかがですか?」とリンさん。
そりゃ、このメンバー、「もちろん!」と即答でした。

以上、3時間オーバーに及ぶ、驚愕しきりの美味しい夜。
リンさんの作るお料理は、何度もいうようだが、ほんとうに優しい味わい。
あれやこれや、な調味料使いがなく、
素材自体の味が、しっかりと生かされていて、しみじみとした美味しさなのだ。
広東の家庭に古くから伝わる、粉もん文化や調味調使いを
知りながら食すことができたのも、じつに貴重な経験。
バチンッと味を利かせた料理も好きだけど、
食べ過ぎると、ううっと胃にきてしまうこともたまにある。
でも、リンさんの家庭の味は、食後も翌日もカラダがすっきり。
家庭には家庭ならではの、どこかほっとできる味があるのは万国共通だと実感。
しかも、これだけ頂いて、2500円って・・・(驚愕)
そしてそして、やっぱり、
存在感強しな餃子たち、今すぐ食べたい欲求にかられるほど、素晴らしかった。
あの味は、リンさんにしか出せないと思う。
今夜は、味は全く違えど、皮から手づくりの餃子にしよう(笑)単純なオンナだ;
リンさん、ミニまんでぃほりでぃ会の皆さん、
すばらしい時間を、ありがとうございました!
また近々、おじゃまさせて頂きたいです☆
店内のナチュラル感も、ステキでした♪

大阪府茨木市太田3-1-48
080-4017-6682
open : 11:30~14:00、
17:00~19:30(夜は予約のみ)
close: 日曜、月曜
U2 / Where The Streets Have No Name Live At Slane Castle
by writer-kaorin | 2010-09-19 12:15 | 溢彩流香 | Comments(18)

サクサクのお菓子も同じカワと思えなかった。
餃子も好きやったのでパクパクっていうより
バクバクいけちゃったね。
ちょべりぐーでした。
(死語女より)
先日、ご来店ありがとうございました!
この小さな店、オープンして最初の何ヶ月間
あまり知られてない時期
売上なかなか伸びなくて
この味、やはりダメなのかなって
すごく落ち込んだ時期でもありました
そして七月に入って
やっと少しずつ知られて、今に至ります
このように、私の餃子と料理がみんなに愛されて
すごく光栄で、感謝の気持ちでいっぱいです
この仕事をやってて良かったなって
つくつく思います
これからも、自信を持って
私なりに頑張っていきたいと思いますので
よろしく、お願いします!
りんより
こちらこそ!
りんさんと、りんさんが作るお料理を知ったら、
かならず、また会いたくなるし、食べたいっ!って
感じさせて頂けるんです(笑)
また明日、お電話させていただきますんで(^^)
先日は、本当にありがとうございました☆謝謝☆
今後とも宜しくお願いいたします☆

ギャラ高いで~。


Kaorin宅から40分って事は、拙宅から30分程度か・・・(笑)