祇園さゝ木

*コッペガニ

幼少の頃、おやつといえば、新聞紙の上で貪り喰うコッペガニだった。
今となっては、贅沢なおやつだ。
当時の野趣的な味わいとは異なり…


のっけから、無言…。目を合わせても笑みしかこぼれぬ。
*大分 鯖

鯖独特の香りと共に、そこはかとなく甘みが押しよせる。
そして、どこまでもやわらかな燻香の、じんわ〜りと響く余韻。
一味とスダチを仄かに利かせた、千枚漬けにも唸った。
ここらで、燗酒へ。
手酌協会メンバーゆえ、手酌でしっぽりと(笑)
椀物は
*鹿児島阿久根 クエ みぞれ仕立て

ムッチッとした身の弾力、そして脂のノリ。見事です。ほんまに弾力凄い。
みぞれに使う大根は、亀岡・篠地区のものだそう。力強い香りだわ。

向付
*トロ握り、氷見寒ブリ、徳島のサワラ、赤貝

トップには辛味大根、なのだが、辛味が脂で消され、薫りだけが残る。
サワラにも唸りました・・・。
握りは
*気仙沼 戻りガツオのづけ

*函館のウニ、徳島の海苔


どこまでも透き通った、甘みを感じさせるウニ。
それに負けじと、海苔の存在感ある風味と厚み。
*大根のたいたん

ブリはここにいないんだが、そこはかとなく気品のある風味。
ジュワリと染み出す大根&ダシの旨味、目を閉じ、幸せに浸る。
そんなとき、目の前にド〜ンッ!!と!!
*津居山のズワイガニ

解禁前後、津居山の漁港のロケにおじゃまして以来。何年ぶりの再会やろ?
しかも、番ガニクラスの大きさ!!!

目の前では、カニの時季ならでは、佐々木さんのカニ捌きショー。
ご主人・佐々木浩さん曰く、
今年はかなり不漁なのだそう@ズワイガニ。
このランクの津居山ガニ、市場でもほとんどないらしい。
そんな最高級ものをこないに…。流石、佐々木さんです。
*津居山ガニ

ジュルリ、な身質、たまらんです。
お次は

グッと甘みが増す。そして何ともいえぬ芳しさ。
そして身の繊維、一本一本が太い。太すぎる。
*NZのソーヴィニヨンブラン


*鮑と蕪のソテー 肝、湯葉

湯葉はバケットがわりに、余ったソースとともに味わう。

箸で切るのに比べて、口に入れたときの存在感がぜんぜんちゃいますから」
うん、仰る通りだ。繊維を潔く切るところが、味わいに変化をもたらすのか?
*蟹チャーハン

チャーハンなのだが、着地点はしっかりと和。
油も、米の炊き具合も、すべてがそうさせているのだと実感。
まわりは、おかわり続出だったな(笑)
*ラ・フランス コンポート

ヨーグルトのような爽やかな風味。
以上。津居山ガニの時期ならではの、佐々木劇場。
相変わらず、記憶に残り続けるであろうお料理の数々。
ご馳走様でした。
祇園 さゝ木
京都市東山区八坂通大和大路東入小松町566-27
075-551-5000
Steppenwolf / Born To Be Wild
by writer-kaorin | 2010-12-13 23:23 | 祇園さゝ木 | Comments(8)

火曜日希望
佐々木劇場を見てると、羨ましいからあえて書かんわ~