菊乃井 本店


スタッフ・オールスターズのお食事会。


八寸は

ひとつひとつに意味合いのある八寸。主のもてなしの心に、張りつめた緊張感緩む。

しらさ海老香酒漬け 子持ち鮎鞍馬煮
翡翠銀杏 いちょう芋 松葉素麺

ピンクペッパーの香りといい、ハッと驚きのひと口。
茶素麺を揚げ、海苔で巻いた松の葉にいたるまで、始まりから驚きばかり。
先付は

*蕪風呂吹き 胡桃味噌 叩き胡桃

蕪は澄んだお出汁がジュワリ、濃厚な味噌との調和、秀逸です。
向付 一、
*鯛 うおぜ昆布〆 あしらい一式


昆布〆にしたうおぜには、ポン酢のジュレが。
向付 二、
*小鮪(こしび) 辛子 黄味醤油


カラシと黄味醤油の相乗効果にも、ビックリだ。
こしびの、初々しい脂との相性、これにも驚いた。


煮物は
*土瓶蒸し 鱧、松茸、三つ葉、酢立


寿命が10年延びた・・・(笑)まさに命の出汁。
そんなタイミングに

口直しは
*いくら 山葵おろし

そして、ほのかに薫る山葵。アルミ製のスプーンがまた、いい仕事してます。
*子持鮎塩焼き むかご 蓼酢



菊乃井オリジナルの日本酒。
口取りは・・・


*サーモン・数の子絹田巻 壬生菜

*〆さごし 酢立 いちょう生姜

*舞茸、胡瓜の酢味噌和え 大葉

*フォアグラ 菊菜、菊花サラダ 酢立

*鯛の酒盗和え 長芋 花穂紫蘇 大葉

*烏賊の粕漬け 煎り玉子

ため息ばかりがこぼれるおいしさ。
強肴
*きのこ豆乳宝楽焼
舞茸 占地 木耳 穴子 人参 百合根 三ツ葉 ふり柚子

かなりボリュームはあったが、食べ進む楽しみがあって速攻ペロリ(笑)
御飯
*松茸御飯 三ツ葉

このワタシが(笑)おかわり、したくなったほど。
蕪と蕪菜浅漬け 塩昆布とともに。
止椀
*百合根すり流し 百合根団子 七味

聞けば、菊乃井オリジナル調合、セロリなども入るのだそう。
百合根の甘味となめらかな舌触りに、これまたしみ滋味。
水物
*ほうじ茶アイス 丹波路松風



村田吉弘さんという料理人のフィルターを通した神無月のお献立は、
伝統を守りながらも、つねに新しさを追求するということ。
そして知ること、学ぶことに貪欲で、常に前へ前へ
進もうとするその姿勢が、一品一品のなかに散りばめられていた。
そして、どのお皿もボリュームたっぷりで、
全部いただききれないほど(全部いただきましたが(笑)
そして卓の上、皿の中だけでなく、周りの空気も一緒に堪能。
生け花、掛け軸、女将や仲居さんの所作、庭の隅々に至るまで。
ボスありがとうございました。美味しゅうございました(--)
「菊乃井 本店」
京都市東山区下河原通八坂鳥居前下ル下河原町459
075-561-0015
Roxy Music - Love Is The Drug
by writer-kaorin | 2011-10-24 08:41 | 菊乃井 本店 | Comments(0)