il canto del maggio vol.2 @Okmの食卓

何皿でもいただけそうな勢いだ。


2階席へと案内された。
窓の外は、どこまでも続くなだらかな山々と、のどかなペンナ村。

お目当てはもちろん、トラディッショナルなトスカーナ料理。


これ、素材が運ばれてきた距離を示しているマークなんです。
要するに、料理によっては、
野菜、ハーブ類、果物から雌鴨や鶏にいたるまで、
この場所で採れた食材を使っているというわけだ。
オリーブオイルだって、産地は0km。
敷地内やこの集落にはオリーブの木々が生い茂り、
年に1度、オリーブの実を収穫して加工場へ持っていき、
レストラン1年分のオリーブオイルが出来上がるんだそう。
ほかの食材も、採れた場所を明確に表示していて、
さすが、スローフード大国。
生産者と作り手との距離がすごく近くって、
それを食べ手も感じさせていただけるという幸せ。
心地よいサービスが印象的だったシモーナさんに、
本日のオススメの料理をレクチャーいただくことに☆

そのラフさがいいね。
この下には、塩っ気なしの、パーネ・トスカーノも。

*Toscana Campolucci IGT 2006 Mannucci Droandi

スパイシーな風味もじわりじわりと。
*前菜盛り合わせ

そしてホームメイドのママレード。
なんだ!?この生ハムの、深いコクと甘み…と陶酔しきる。

*空豆(fava)

これが、ピュアな甘さ。ホント、驚くほど甘い。しかもいい香り!
で、食べ放題です(笑)
*タリオリーニ アーティチョークのソース

アーティチョークの力強い風味が印象的でした。
*パッパルデッレ 鴨のスーゴで

鴨は、肉から内臓、骨まで丸ごと一羽を使われているんだろう。
深みのある複雑な旨みが、ツルリと喉ごしの良いパッパルデッレに絡む絡む。
その小麦の風味も強い。
野性味あふれる味わいが、凄すぎて旨すぎて、無言で瞬時に喰らう。
*ぺポーゾ 洋梨のアッロスート

骨を除いた腕肉は、繊維質を感じさせつつも、口のなかで蕩けるよう!
コショウがビシッと利いていて、
この凝縮感のあるソースが、無塩パンになんとまぁ合うこと。
*猪肉の煮込み マレンマ風 ブラックオリーブと赤ピーマン添え

ほろりと崩れゆく、肉の味がまず濃いんだ。
ビシッと焦点の定まった塩の利かせかたもいい。
これも、いい意味で野性味あるなぁ!

そんな頃、店内には続々と、地元の常連さんの姿。
旅人である私たちだけでなく、
地元の方たちが普段使いをし、そして愛されてるお店なんだなぁ…としみじみ。
その光景、羨ましかった!毎週でも通いたい(笑)
滋味深いトスカーナの郷土の味は、
もう素晴らしすぎる、の一言です。
飾り気はないけれど、何というか、じんわりと心に沁み入る、
生涯忘れられないであろう晩餐でした。
翌朝はダイジェストで☆










「il canto del maggio」
La Penna 30/D - Terranuova B.ni (Arezzo ) -
055 9705147
http://www.cantodelmaggio.com/
by writer-kaorin | 2012-05-10 19:36 | il canto del maggio | Comments(2)

きっとkaorinさんのsoulが伊から飛んで来ていたんだ★
それに気付いて反応した自分も久しぶりに誉めてやろう(笑)
「パッパルデッレ 鴨のスーゴで」~ぜひKシェフに大阪のテロワールを生かした、河内鴨ver.を作ってもらいたいものです(^_^)/
おぉっ!それは奇遇です(^0^)
サマーシュさんに、パーネ・トスカーノがあるとは!(驚)
わたしも購入しにおじゃましたいです☆
河内鴨のスーゴ♡Kシェフに作ってもらいたいですね!!