草喰なかひがし @10月
今年は10月27日が「栗名月」ということで。

カツオ生節の燻製 百花蜜とウイキョウの実、
香茸(コウタケ)、茗荷と刻み鱧の寿司、
枝豆 甘柿 きな粉酢
生栗は渋皮までもが旨い。そのほか秋の恵み、満載です。
*白味噌 小蕪とトウモロコシ 黒胡麻

甘やかな香りの小蕪。
そして白味噌のどこまでも透き通った風味、相変わらず素晴らしい。
*子持ち鮎の味噌幽庵漬

赤と緑の万願寺は味わい深く、摘果みかんはいい酸味。

ホクホク、味噌のやわらかな香ばしさもたまりませんね。
*鯉 細造り とんぶり和え、大根間引き菜のシャーベット


まずそのコントラストを楽しみつつ、
2口目は、程よい辛味のシャーベットを絡ませて。これがいける。
日野菜、紅葉しかけの山椒の葉っぱ、ノビルの芽、塩ゆがきした生小豆…と
ひとつひとつをじっくり、味わいます。至福です。
煮物椀は
*若狭グジ 酒蒸し オクラの花、柚子、水菜
加茂瓜(冬瓜)、アカヤマトリダケ

そのグジの身は脂のりがよく、むっちり程よい弾力もいい。
各お野菜の食感や風味が絡み合い、
アカヤマトリダケは、セップ茸に似た風味を醸し出し、
五重奏くらいの味わいの広がりを感じる。
研ぎ出しのお椀がこれまた、すこぶる美しいのです。
*鯖なれずし ナイアガラ

そして菊菜と菊の花が、いい仕事してます。
*聖護院大根、金時人参、杓子菜、ハナイクチ(茸)、加賀蓮根のすりおろし

*琵琶湖 大鰻 白焼き

熟成山椒やクロカワタケ、マコモ茸、ワサビ菜のほか、
添えられたみかんのママレード!この柔らかな柑橘感と甘みが
大鰻とまぁ、相性すこぶるよい。
その後、オクラと茗荷のぬたで、
麦酒、シャンパーニュ、後の英勲をいただきつつ・・・・
*松茸御飯

蓋をしたまま5秒待って、いただきます。
この5秒によって、松茸の香りやカラスミの按配が頂点に。
無言で喰らう。




そして、ちょっとコーヒーと金平糖をいただきました。
豊かな実りの秋を、心ゆくまで愉しませていただいた夜。
季節ごとにおじゃましたいです。
ご馳走様でした。
「草喰なかひがし」
京都市左京区浄土寺石橋町32-3
075-752-3500
Bruce Springsteen - Glory Days
by writer-kaorin | 2012-11-04 08:55 | なかひがし | Comments(0)