La Kanro @11/1open

大阪・東天満にオープンする「La Kanro」〜ラ・カンロ〜さん。
オーナーシェフは、ナカミネ君こと仲嶺淳一さん。
3年ほど前まで、大阪・福島「kamoshiya kusumoto」さんに
キュイジニエとして在籍していた彼。
その前職は、パリ「アストランス」。
カンテサンスの岸田シェフと同時期に修業をしていたという。
この日はプレオープンということで、お誘い頂きました。
ムッシュー、メルシー!

内装とその材質、器やカトラリー、本革のランチョンマット、
そしてアンビエントなBGM含め、
とにかく素晴らしいセンス。
外観にもなっている波打ちガラスの、
うねって見える世界観が、ムショーに安堵感を与えてくれる。
夜はコース8000円、1万円の2本。
年内いっぱいは、ナカミネ君ひとりで営業をするらしく1日2組限定。
この日は、コース8000円の基本形から
アミューズ数品、魚料理、デセール1品を
抜いたかたちで構成頂くことに。
&私の皿は、通常よりポーション少なめデス。
*グジェール

石も食べれるん?って、これは器です(笑)
*赤パプリカのムース トマトのクーリ

コート・ドールへのオマージュ、とのこと。
でもアプローチが全く違う。

ガトーのなかのパーツのひとつを彷彿とさせる質感、かつ
パプリカの風味や、トマトの旨みが鮮烈。
*マスカルポーネのパン

*ホタテのムースとそば粉の生地のミルフィーユ
りんごのピュレ、レモンタイム

ミルフィーユはふわっとした質感、塩味控え目かつ
ホタテの澄んだ風味がふんわりと。
りんごのピュレをつけると、素晴らしく調和し、味わいに膨らみが。
レモンタイムがこれまた、いい仕事をしてくれます。
*牛肉のロッシーニ

冷製フォアグラはまるで、甘鯛 若狭焼きの鱗のような風貌(笑)。
そのフォアグラは、口中ですう〜っと溶けつつ澄んだ風味を放ち、
火入れ後に常温をキープした妖艶な牛フィレ肉との妙味、素晴らし。
トランペット茸など仏の天然キノコの旨みと、
トリュフの香り、炸裂。
*焼きリゾット

イタリアの米、ベーコン、根セロリ、小タマネギ入り。
ハフハフ頬張ると、ホッと落ち着くニュアンスながら、
それとは裏腹に、ワインが止まらなくなる。
熱の加減でチーズがおこげと化す。これを刮げ取り、食べつつ、またワイン。
*ビュルゴー家シャラン鴨のロティ
栗オレンジ煮、ヘーゼルナッツのペースト

ヘーゼルナッツの濃厚なペーストや
ほのかな柑橘香の栗を合わせるあたり、
恐れ入りました!
*フルム・ダンベールのアイス、
柿のジュで漬け込んだ柿

柿は質朴な甘みと清々しい風味を放つ。
ペンタスの花びら、かわいい。

プレとはいえ、すごく良かった。
ナカミネイズム、そのセンスに脱帽。
素材の個性を見事に引き出し、かつ双方を調和させたお料理の数々。
派手さはないけれど、味わいの斬新さと組み合せの妙を
とことん楽しませて頂きました。


ナカミネ料理のあれこれに関して、いろんな談義が繰り広げられ、
こちらまで刺激を頂いた夜でした。
ご馳走様でしたっ☆
「La Kanro」〜ラ・カンロ〜
大阪市北区東天満1-2-3 金屋ビル1F
☎06-6242-8586
open : 18:00〜20:30LO、日祝12:00〜13:30LO
close: 月曜
11/8(fri)ビルボードライブ大阪にやって来る! 行きた〜い♬
Nick Lowe - Cruel to be Kind (Acoustic)
by writer-kaorin | 2013-10-31 22:13 | La Kanro | Comments(0)