靭本町がく
日本料理店「靭本町がく」さん。

浪速割烹の名店「㐂川」にて10年近く研鑽を積み、
その後、堺筋本町のパリ「ル・ヌー・パピヨン」で、洋の食文化も体得された方だ。
夜のお料理は、季節のおまかせ1万500円のほか、
一品料理もズラリ。この日は単品で、お願いすることに。
お通しは
*根芋(ズイキ)、近江蒟蒻

赤コンニャクのプルンッな食感と、金針菜の瑞々しさ、
スターターに相応しい一品だ。
「鮮」より
*盛り合わせ

活あん肝の造り、秋鯖のスモーク、白甘鯛。
ビールを即、飲み干し、ガクさんおすすめの冷酒とともに。
いずれも堂々たる凛々しさ。
9日寝かせたというグジは、尾に近い部位ゆえムッチリとほどよい弾力が心地よく、
甘みも旨みもじつに深い。
秋鯖は、生のようでそうじゃない質感、ほんのり薫る燻香、いい!!

*絹揚と大阪白菜、天王寺蕪

それらの素材感、健在かつ
ダシの品よい旨みが、素晴らしいのです。
*のどぐろ塩焼き

皮目の香ばしさと、驚くほどふっくらとした身質。
隣のお方は「白ご飯欲しい〜」と(笑)
サルナシの実、栗など、秋の要素も凝縮。

*牛すじと雲子、牛蒡の土手焼

無言で、ハフハフ頬張ることになる(笑)

ますますお酒がススムやないですか;
*新米の土鍋ごはん


とろり、葛と天然なめこの表情の異なるとろみが心地良く、
カラダのなかからじんわり、温かみが込み上げる。

透き通った甘み、これには驚いた。
思わず、おかわり、となる。
この他にも、気になるお料理がたくさん。
例えば、備長炭で焼き上げる熟成肉の数々。
鳥取産 牛のうちもも、岐阜の美濃ポークロースト、
滋賀産 日本鹿のローストなどなど。
日本料理の軸を大切にしながらも、
創意があり、しみじみと心からおいしいと感じさせるお料理の数々。
ガクさんの世界観、そして旬ととことん楽しませる工夫を、体感した夜でした。
ご馳走様でした(--)
「靱本町がく」
大阪市西区靱本町1-14-15
☎06-6479-3459
http://www.utsubo-gaku.com/
Boz Scaggs "LOWDOWN"
by writer-kaorin | 2013-11-15 08:27 | 靭本町がく | Comments(3)