祇園 楽味 @祇園さヽ木の兄弟店

「祇園 楽味」さん。
店主の木田康夫さんは、「祇園 さゝ木」の佐々木浩さんが
「先斗町 ふじ田」で修業されていた頃から、ついこの間まで、
大将の右腕として活躍されてきたお方だ。
2013年11月開店。

おきまり、と呼ばれる最初のおまかせ4品・5000円(税別)を
まずは頂き・・・。
その後、カウンターにズラリ並べられたネタ箱のなかの素材を
あれこれ、やりとりしながら単品注文をするスタイル。
この日のおきまり、1品目は
*春野菜、ホワイトアスパラ、すだれ貝、タイラギ貝
ヘシコと蕗の薹のソース、黄味酢、スダチ風味のジュレ

2種の貝は、異なる食感が楽しく、
蕗の薹のほろ苦さと鯖ヘシコの風味の見事な融合をまったりと感じつつ
後味にジュレの爽やかさが広がる。

会津産 亀の尾 特別純米 火入
キリリとシャープ。しっかり米の旨みも。
*揚げたて海老芋、松葉ガニのあん

そしてかにあんの深い旨味が押し寄せる。
*対馬の鯖、クジラ頬肉

クジラは噛みしめるほどに溢れ出る旨みが印象的。
続いて、カウンター上にネタ箱がズラリと。
待ってました!


さらには、唐墨や雲子ほか珍味ばかりが入ったネタ箱ほか、熟成肉のお姿も。

「今日の琵琶湖の鰻はほんまに大きいですわ。白焼きとタレ、両方お出ししましょうか」
などなど、目の前にズラリ並べられた食材の説明を聞きながら、
「ほな大鰻を!ワカサギは天ぷらでお願いします」なんて
やりとりしながらメニューを決めていくのが、じつに楽しいデス。
おきまり4品目は、各種魚介の炙り。


*岡山 下津井のタコ 炙り

*マツブ貝 炙り

*ホッキ貝

この後、キス昆布〆の炙りも供された。
*マグロのお椀

レア状態のものを瞬時に、お椀へ。そこに昆布だしが注がれた。
マグロの風味と昆布の旨みが見事に融合。こりゃ鰹節は不要だわ。
*惣誉 特別純米 辛口

ほうれん草の胡麻よごしと共に、チビリチビリと。
ネタ箱から悩みに悩んだあげく、選んだ一品は
*余呉湖のワカサギ 天ぷら

岩塩と、山椒塩で頂きます。
*揚げと菜っ葉の炊いたん

*琵琶湖 大鰻、白焼き タレ焼き

皮目パリリと香ばしく、歯ごたえ凄い。

深いエピソードを持つお酒だ。
笹ガレイの焼き物とともに、しみじみ、味わう。
*唐墨

お隣では炊きたてご飯とともに贅沢な定食状態。
私は東洋美人を飲りつつ、至福時間。
自家製の熟成肉も頂きたいところだったが、
タイムアップのため、次のお楽しみということで。
おきまりをはじめ、ネタ箱を覗き込みつつ主とやりとりするなかで
メニューを決めていくそのスタイル、すごく楽しい。
さらには、食材にかける情熱と、木田さんの技に魅了されたひとときでした。
ご馳走様でした。
「祇園 楽味」
京都市東山区祇園南側570-206
☎075-531-3733
open : 17:30〜22:30LO
close: 日曜、第2月曜
おきまり5250円、以降は単品を注文して(飲んで)1人1万5750円が目安。
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by writer-kaorin | 2014-02-22 12:33 | 祇園 楽味 | Comments(0)