京 静華
「京 静華」さんで会食。
おじゃましたいと思い続けてはや4、5年(笑)
念願かなった夜でした。皆さまありがとうございます!

辛そうに見えるが意外や意外。全く辛くない!
口に入れると豆腐のようで豆腐じゃない。
「うん??モッツァレラチーズ?」とN氏。
「正解です。吉田牧場さんのモッツァレラです」とマダム。
疑似体験に、テンション高まる。早速、心を掴まれた(笑)
*中国前菜

寒平目の中国風刺身、
その下にはナッツやくるみ、ぶぶあられ。
そして紫蘇や茗荷、細切りにした大根。
ここまでのパーツを軽く混ぜ合わせて味わう。
寒平目のまったりとした甘みに、ナッツ類・野菜の食感が楽しい。
大根の下には、クラゲの甘酢ほか前菜がひと口ずつ入っている。
シャンパーニュ@ TAITTINGERを飲みながら、
少しずつ、それらの前菜を楽しむ至福時間。
*ハリイカ、菜の花、生姜の泡

菜の花はホロリとした苦みが心地よく、
泡は、ハッとさせられるほど強い、生姜の香りがいい。

香菜と青唐辛子のソースは、香りと辛味、鮮烈。爽やか。
イカスミソースは、濃厚な味わい。でも後味は驚くほどキレイなのだ。
*フカヒレと蝦夷鮑の上湯スープ

深い旨みが響きつつ、味わいに透明感があるのだ。
無言になりながらも、その味わいに唸る。
フカヒレや蝦夷鮑の存在感は言うまでもないが、
その下には、雲丹を射込んだ聖護院蕪が。
スープに程よいとろみがついているため、
極みの食材どれもが、混じり合うことなく、スープと共鳴。
ほんまに唸りましたわ。
*海老


チリソースのやさしい味わいに続き
車海老の弾力感と、芝海老の甘みが融合。
*九条ネギと但馬牛ロース 北京風香り炒め

写真では見えないが、但馬牛ロースは
すーっとキレイな脂で、
下には爽やかな苦みの中国野菜・カイランも。
*精進酢豚(季節のお野菜)

驚いたのは20種はあるであろう野菜の存在感だ。
ひとつひとつ火入れが異なり、
それぞれが持つ香り、甘みなど味わいがくっきりしていて
なんせ野菜の味が濃い!
甘酢は、すーっとキレイな味だから、野菜の個性がくっきり浮かび上がっていた。
最後のお料理は・・・

*水餃子

昔のお金の形に似ていて、縁起がよいとされているとか。

これまた優しい味わい。
ふた口目は黒酢とともに、お次は豆板醤をちょんとつけて頂いた。

アイスクリームを入れるポットが目の前に置かれ、
中を覗くと、杏仁豆腐のおかわりが。満腹につきおかわり断念。



果実のエキスが滲み出て、えもいわれぬ香りが広がる。
食後の胃がすっと心地よくなれる、デザートタイムでした。
シェフの宮本静夫さんは、浜松で25年続けた人気店を閉め、
55歳で1年北京で修業。
そして北京の文化との共通項を見いだしたここ、京都にて
再出発をきられた方。
宮本さんが生み出すお料理は、
透明感、という言葉がじつにふさわしく、でも、それだけじゃない。
中国の伝統的な文化を感じる皿もあれば、
食材の組合せ、香りの重なりをはじめ、
嬉しいサプライズが散りばめられている。
創造性に富んだお料理の連続でした。
「京 静華」
京都市左京区岡崎円勝寺36-3 2F
☎075-752-8521
open : 17:30〜20:00入店
close: 月曜&第1・3火曜
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by writer-kaorin | 2015-02-02 07:52 | 京 静華 | Comments(0)