なかひがし、3月。
*3月の八寸

蛤の「貝あわせ」のなかには、乾燥させた金柑とワラビをのせたおこわ。
赤蕪のツバキ、菜の花 煎り焼き、飯蛸炊いたの、
左京区在住の猪と堀川牛蒡。
見た目はもちろん味わいも、春めく。
下に敷いた山葵菜も味わい、その清々しい香りを楽しんだ。
シャンパーニュとともに。
*蕗の薹の白和え

コンニャクは氷に、椎茸は土に見立てて、春の訪れを表現。
大将が話す、ストーリーを聞いているだけで、
雪が解けた山里の春の風景が脳裏に浮かぶ。
*白味噌 栃餅 小蕪

「なかひがし」さんの白味噌、ホンマにおいしいと思う。
ほろり苦味を感じる栃餅、故郷を思い出す味。
*岩魚の炭火焼

芽キャベツ焼いたん、ゆかりが敷かれ、
堀川牛蒡のせんべい、田ゼリとともに。
「ひとくちこがねみかん」の甘味、酸っぱさ、お口なおしにいい。
*鯉 お造り

鱗の素揚げや皮の湯引き、煮こごりも一緒に、
だし醤油をかけて、混ぜ混ぜして味わう。
辛味大根に名残の雪を感じ、さらには春の息吹をこの皿でも楽しんだ。
*若狭グジ、雪の下ほうれん草のお椀

馥郁たるだしの香りに、心和み
ぷりっとハリのあるグジの存在感を楽しみ、
ほうれん草の甘みにハッとなる。柚子あられ、いい香り。
*鯖なれ鮨 with ナイアガラ

なれ鮨の上に、梅の種が。コリリと小気味良い食感。

*若竹煮

筍は3時間蒸し焼きにした後、煮ているそう。
ほのかなえぐみとその奥に潜む甘みに、里山の風景を想い、
若布の香りに、春の海の情景が浮かぶ。
揚げたレンコン餅も旨いんだ。

アルデンテ、透き通った甘みがずっと続く。
*もろこ 蕗の薹 わさび菜 堀川牛蒡

ふっくらホクホク。
ふた口目は野蒜酢とともに。
*氷魚 ピッコロ人参とその葉の炊いたん

大将おすすめの日本酒をチビリチビリと。
*鹿の炭火焼

菊芋、すいば、クレソン、
土筆も顔をのぞかせる。
*畑菜、ほうれん草、黄湯葉のお浸し

身体が浄化されていく。
*雲丹 葱 丼

炊きたてご飯の上に。
雲丹の海味と濃厚な甘み、葱の香りがツヤ甘ご飯に絡む。

赤蕪に柚子の絞り汁をかけると、こんなに鮮やかな色に。
その左には、大豆と牛蒡と金時人参の炊いたの。そして、お漬物。
「英勲 純米吟醸」とともに愉しむ。
*メインディッシュ



おこげを、中東の油(山椒オイル)と塩で。
*甘酒 朝採り苺


生麩や生姜が入り、質感も香りも豊か。
苺は甘みと酸味がギュッと凝縮。

大将のウィットに富んだトーク(そのダジャレに完敗のワタシ;)に心解れ、
春ならではの大地の息吹に
カラダがどんどん浄化されていく・・・。
そんな、「なかひがし」さんでしか出逢えない感覚を
心ゆくまで楽しんだ夜でした。
「草喰 なかひがし」
京都市左京区浄土寺石橋町32-3
075-752-3500
月曜休
Pink Floyd - On The Turning Away 1989
by writer-kaorin | 2015-03-27 23:32 | なかひがし | Comments(0)