京 静華、5月。
円卓を囲む、おいしい夜。
*蒸した筍と塩漬け豚肉


立ち上がる香りにウットリ、
エグみのない筍の甘みと
豚肉の締まりのある味わいが共鳴する。
*中国前菜

アマテガレイの中国風刺身と、
ナッツ類、紫蘇、茗荷、千切りにした大根。
それらを、かき混ぜて頂く。
その下には、木耳や海老、きゅうりなど。
グラスのなかで、ひと味もふた味もおいしさが変化する。
*お豆の炒め物

さらには、淡路島・由良産の鮑(蒸し)と、その肝のソース。
名残と走り、それぞれが放つ今だけの香りを愉しんだ。
*パパイヤ入りフカヒレスープ

その店のスペシャリテを、宮本さん流に。
上湯に、フカヒレや海老。それだけでもしみじみと深い味わいなのだが

果肉の甘みがぶわっと広がり、上質なスープの味わいに変化が。
徐々に、変化する味わい、面白いしおいしい!

*万願寺唐辛子に詰めた海老のステーキ

天使海老のすり身を重ね合わせてるそうな。
そして自家製XO醤と、海老の頭からとったソース。
初物である万願寺の、初々しい青っぽい香りと、海老の深い甘み。
そこにピリリとした辛味と、醤の複雑な旨みが重なり合う。
*但馬牛フィレ肉、フォアグラ、アスパラガス

フィレやフォアグラの、強力なタッグを味わいつつ、
アスパラガスのフレッシュな香りとジューシーな甘み。
*ホタルイカと、辛子和えにした菜の花の春巻き

ホタルイカが香り、菜の花&辛子のキレある香りもいい。
*麻婆豆腐

「やわらか麻婆豆腐です」と店主の宮本さん。
確かに、少しの振動を加えただけで、ゆらゆらと揺れ動く。
その豆腐はふわり、とろりと舌の上を通り過ぎ
辣油のキレイな辛味で、上品なタッチだ……と感じつつも
花椒の複雑な香り、痺れが時間差で押し寄せ、汗滲む旨さ。
*炒飯

米ひと粒ひと粒が立ってて、口中でハラリ解ける軽やかさ。
中国風 野菜の酢漬けとともに。
*麻婆麺


麻婆豆腐&麺も登場。麻婆ラヴァーとしては嬉しすぎる、そして
満腹中枢どこへやら、でもちろんペロリ。
*杏仁豆腐

口に入れると、想像以上に柔らかく、杏仁の香りとともにすーっと蕩ける。
*杏仁クッキー、バラの花のゼリー、胡麻ロール

フルーツティーとともに。
この日は、TV関係者から料理研究家、
和紙アーティストをはじめ9人の賑やかな夜。
あれこれ積もる話がありすぎて、盛り上がりつつ
皿がサーブされるとすっと静かになり(笑)
宮本さんが創造する、素材の持ち味を生かした上品かつ斬新な
料理の数々に酔いしれました。
Kさんはじめ皆さん、ありがとうございました!
「京 静華」
京都市左京区岡崎円勝寺36-3 2F
☎075-752-8521
open : 17:30〜20:00入店
close: 月曜&第1・3火曜
Steely Dan 《Do It Again》
by writer-kaorin | 2015-05-12 20:00 | 京 静華 | Comments(0)