Ryoriya Stephan Pantel
「Ryoriya Stephan Pantel」〜リョウリヤ ステファン パンテル〜

まずはシャンパーニュとともに
*海老と豆の一皿

塩振りして甘みを引き出し、軽く炙った海老、
2種のスナップエンドウ、柑橘「せとみ」や
海老のだしのジュレが。

せとみの爽やかな甘みと酸味、
すりおろしたオレンジの皮の香りなどが、それぞれ主張しつつ
清々しい余韻。

ヴェルディルという品種。
オレンジの皮のような香り。先の皿にピタリと合う。

*守口大根の奈良漬けを巻いたフォアグラのコンフィ
南国フルーツの甘酸っぱいソースと

そこに、奈良漬けの甘みや発酵の風味が重なり合う。
4種の南国フルーツを用いた、スパッと爽やかな夏らしい酸味も合うんだ。

バナナのように甘い香りとミネラル感、すーっと身体に沁み入る。
*白インゲン、ホタルイカ、バルサミコビネガーのゼリー


ぷっくりと肥えたホタルイカ。ゼリーのコク&酸味が全体を引き締め、
ピマンデスペレットの旨みのある辛さ、名脇役。
合わせるワインは、ブルゴーニュのアリゴテ。
ふくよかな果実味だけでなく、しっかりとした酸が印象的だった。
*煮込んだ豚足とモンゴウイカ、イカの塩辛のファルス
干椎茸とスルメイカのスープ

静原の椎茸に詰めたファルスは、
豚足とイカの旨み、そして香りが優しく語りかける。
静原の季節野菜は、フレッシュ感そのまま、パリッポリッと食感楽しく、味しっかり。
ペアリングは、イタリア・プーリア州のプリミティーヴォ。
「Gioia del Colle 2009」
フレッシュ感ある口当たりに続き、
熟したベリーのような香りを感じつつ、エレガンテ。
次の皿は

*鯛、トマトのファルシ、おこげ 白味噌のソース

アサリを詰めたトマトは、ジュワリと旨みを感じる。
ソースは、ブイヤベースとアイオリソース、白味噌ソースの組合せ。
何とも濃厚な旨み。おこげがまた合うんだ。
合わせるワインは
「Hermitage Blanc Blanche 2008 Jean-Louis Chave Selection」
黄金色で、まろやかな果実味。じつに骨格ある味わいだ。
深いソースの滋味にピタリ寄り添う。
*仔牛ロース、リードヴォー

リードヴォーは、コーヒーオイルを忍ばせた
コク深きソースが絡み、その独特の食感がいい。
オランデーズソース的、卵黄と焦がしバターや
仔牛のだしを吸わせた食パンのクルトンなど、味の変化に富んでいて、楽しい。

嗚呼、このエレガントさと熟成感に嬉しいため息。

「山椒のパンナコッタ、静原の苺、
レモンとオリーブのシャーベット、イタドリのコンポート」。
複合的な香りや酸味、テクスチャーに、舌が喜んでいるのが分かる。

フレンチの技を大切な軸とし、
ステファンシェフのフィルターを通して花開く、
和素材がもつ潜在力にハッとさせられた。
さらには、イキイキとした素材感も心地よく、
“食感と香り”が象徴的な、すばらしいお料理でした。
ありがとうございました☆
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「Ryoriya Stephan Pantel」 〜リョウリヤ ステファン パンテル〜
京都市中京区柳馬場通り丸太町下る4-182
☎075-204-4311
open : 12:00〜13:00LO、18:00〜19:30LO
close: 水曜、第2・4火曜
http://www.stephanpantel.com/
JOE COCKER-Don't Let Me Be Misunderstood
by writer-kaorin | 2015-06-03 07:48 | Stephan Pantel | Comments(2)

ええな~、いっつも最高のお料理を食べられて羨ましい。
こっちの最低のレストランでも、年寄りばっかりで込んでいて、義母が其処に行きたいと言うから行ったけど、レバーオニオン真っ黒け、ハムビーンズスープ塩辛い、こんなんが美味いと云う人達、物凄い恐ろしい。