なかひがし @7月
雨上がりの週末。湿度が高いと思いきや、
大阪や京都中心部と違い、左京区は涼しいな。
Besserat Bellefon@泡を頂きながら
*八寸

梅肉をのせた鱧寿司、
仏さんのご馳走と言われているアカザには
百合根とほぐした塩ダラとともにおひたしに。
モロッコインゲンの醤油漬け、
カツオのハラス、
祇園祭の鉾に見立てたもぎ茄子と枝豆、
トウモロコシの味噌漬け、
煮詰めたトマト射込んだ田中唐辛子。
素材の色調もみなぎる香りも夏真っ盛り。
*里芋のえごま和え えんどう豆、穂紫蘇

えごまは優しいコクを感じさせる。
*じゃがいも、合わせ味噌

あわせ味噌は、体の奥底にまで染み渡るような深い味わいで、
ニョッキのふるふるとした食感楽しい。
さらには素揚げにしたじゃがいもの油分が、味噌にいい具合に浸透し、コクが一層深まる。
*鮎

ほろ苦さのなかに甘みを感じる。
ズッキーニの渦巻きの上には乾燥醤油。
鮎とともに愉しむクレソンの蓼酢は、余すところなく飲み干した。
*金魚鉢

そして、小さなグラスを金魚鉢に見立てて
じゅんさい、梅肉、炭酸水。
夏らしい清々しさと、楽しさに満ち溢れてる。
*鯉の平造り、七夕の笹

キュウリの雷干し、ナスタチウム。
笹と星型のオクラで、織姫と彦星をイメージ。大将、ロマンチック☆
海水に漬け込み酒でのばした黄梅とともに。
泡を数杯頂いた後は、キュヴェ三澤@甲州を。
そして、にえばな、登場。

目を細めつつ、笑みしかこぼれない。

じんわりと上品なうま味が口中に響き、
椀種の風味に夏を感じる。
*熟れ鮨の飯とナイアガラ

小さい頃から慣れ親しんだ、おいしさだわ。
そこに、ふくよかなナイアガラの甘みがぴたりと寄り添う。
*賀茂茄子、白味噌餡

そこに、素揚げにした茄子の皮の、カリリとした食感がアクセントに。
白味噌のコクとやらこい甘みが心地よく、
短冊に見立てたパプリカ・カボチャ・インゲンの花、
揚げた山椒は笹の葉さらさら。山椒オイルの香りの余韻を愉しんだ。
*鮎の背干しの酢漬け

桂瓜はどこまでも瑞々しい。
*琵琶湖 天然 大鰻

さらには皮と身の間のゼラチン質、堪りません…!
ヤングコーンは夏の香りを放つ。

背干しの鮎の素揚げとともに、お酒を愉しみつつ…


この後はパリへいこうか、ニューヨークへ行こうか悩んだ末・・・
「今日はヅケ、ありまっせ」。大将の言葉に即決し
*鯉のヅケ丼

ご飯はより甘みを感じ、山椒の葉の清々しい香りの余韻。
その後、デザートをいただき、
ちょっとこコーヒーで〆となりました。

祭囃子が聞こえてきそうな、この時季ならではのひと皿ひと皿、そして味わい。
大将のお料理には詩があり、そしてメロディがあるなぁ。
美味なる命の洗濯でした☆
「草喰 なかひがし」
京都市左京区浄土寺石橋町32-3
☎075-752-3500
open : 12:00〜14:00LO、18:00〜21:00LO
close: 月曜
Journey (Arnel Pineda) - Separate Ways
by writer-kaorin | 2015-07-18 13:03 | なかひがし | Comments(0)