ブリコラージュ チャイナ シン @極みの上海蟹コース
待ちに待った上海蟹の会。
メンバーは、前から知っていた同士、今ここで初めて
じっくり同じ時間を過ごす、街の先輩たち。
医者、音楽関係、メディア系…と、職種も全く違うのがオモロい。
この店の主・白澤慎一さんの
渾身すぎる、上海蟹コースを、とくとご覧頂こう。
*上海蟹の脚肉、銀杏、ナスタチウム
マンゴーソース和え

その味わいの濃さには嬉しくなる。
銀杏のほろ苦さ、ナスタチウムのピリリとした辛味、
そこにマンゴーソースの優しい甘みが響く。
1杯目、青島ビールの後に、
Beaumont des Crayeres Champagne
Fleur de Rose Millesime 2006

チェリー系の澄んだ香り、肌理細かな泡のおかげで
スイスイ、進む。Pセンセ、おおきに。
*フォアグラの黒酢ソース
菊芋、ヤーコン、ひしの実

コク深きソースが絡む。
別々に蒸した、菊芋、ヤーコン、ひしの実の
異なる食感が楽しい。
*菊の青山椒和え トルティーヤ巻き 紅油ソース


白澤さんの地元・宮城の食文化と、中国の食文化の融合。
菊は、独特の心地よい香りとホロリとした苦味を放ち、
紅油ソースのコクが全体を包み込む。
お次のお酒は、「白澤くんの上海蟹料理に合いそうやと思って」と
Pセンセ目利きの日本酒が目の前に!
*三芳菊 純米大吟醸 無濾過生原酒 袋しぼり 萌えラベル 26BY

トロリ心地よい甘みを感じながらも、
ワインの余韻に通ずる、酸の美しさが印象的!
*上海蟹 雄の紹興酒漬け

蟹の身もミソも、甘くて濃いわ。
でも漬け地は甘ったるさ皆無で、どこかスパイシー。
このキレある味わいに、先の日本酒の酸味がよう合う。
*上海蟹味噌詰めた白玉団子
紅凰菜の蒸しスープ、冬瓜、フルーツトマト

白玉を齧れば、中から蟹味噌の深いコクが溢れ出す。
紅凰菜の色素が出たスープは、滋味深く
サイズを合わせた冬瓜のほろり崩れる食感、
フルーツトマトのやわらかな酸味が全体をキリリと締めている。
*上海蟹味噌 フカヒレ姿煮込み

蟹味噌は(雄&雌)蒸した状態のものがゴロゴロ入り・・・

ひと口味わうごとに、濃厚かつ複雑な旨みが絡み合い
うん、もうね…ノックアウト!されました(笑)
*雪蛤(ハシマ)と卵白の炒め
上海蟹の出汁と雲丹、黒トリュフ塩

そのぷるぷるした食感に、炒めた卵白のふわりエアリーなテクスチャー。
この組合せは現地の定番なんだとか。
そこにウニの海味、トリュフが香り、
上海蟹のガラでとった、澄んだ旨みの餡が包み込む。
上海蟹は、だし使いというわけ。
*ソフトシェル赤座海老、スジアラ炙りの 上海蟹味噌餡かけ

そこに、上海蟹の雌の蟹味噌(生)を用いた餡がたっぷりとかけられている。
カブラのような素材は、軽く炙ったスジアラ。
その上品な白身の味わいと、濃厚な餡。コントラストを楽しむ。
*激レア ヒカリチヒロ海老で トムヤムクン湯麺

ホントに激レア。どこまでも深みのある甘み。
スープは、①海老と上海蟹の出汁、②蒸し白菜のスープ
③鶏ガラ白湯の、トリプルスープ。
コブミカンやエシャロット、蝦醤、辣油も入るこのトムヤムクン湯麺。
鮮烈な辛味のなかに広がる、
アジアの香りと、トリプルスープの旨み、堪らん。
*柿2種のホッコリデザート
金木犀とドライフルーツ、紅玉

紅玉の酸味が、全体をきゅっと引き締めている。
ほんま、ほっこりする。
以上、ブリコラージュな白澤シェフの世界観が
見事に表現された上海蟹コース(¥15,000)。
想像していた上海蟹コース料理とは、いい意味でまったく違った!
(酔っ払い蟹は想像の範疇だったけれど、この味わいも個性あって美味で)。
その嬉しい裏切りと、記憶に残り続けるであろう皿が何と多かったことか。
白澤シェフ、ホントにありがとうございました☆
「Bricolage China Sin(ブリコラージュ チャイナ シン)」
大阪市西区江戸堀1-9-13 肥後橋双葉ビル 1F
☎06-6447-7823
open : 11:30〜13:45LO、18:00〜22:00LO(金曜の夜は〜24:00LO)
close: 土・日曜、祝日(コース貸切営業のみ土曜日営業可<要相談>)
https://www.facebook.com/Bricolage-China-Sin-393837294052200/timeline/
Boston - Don't Look Back
by writer-kaorin | 2015-11-13 07:10 | Comments(0)