ラシーム

*アミューズ


中央は、ヘーゼルナッツとジャガイモのニョッキのフリット
そして、サーモンとホースラディッシュのムースとほうれん草のジュレ
順番に味わうと、緻密に計算されてるなーと感じる
食感の違い、温度帯の差異に、ハッとなる。

ブーダンノワールの深いコクと、
食用竹炭をつかったフワモチなアメリカンドッグの生地
そのバランス、素晴らし!
ラストは、帆立貝柱。サフランと米粉を用いてフリットに。
貝柱の凝縮感ある甘み、サフランの香り、米粉の衣は軽やか食感。
*カリフラワーのムース、ココナッツ、イカ

そんなカリフラワーのムースや甘みも優しく、ココナッツがふんわり薫る。

イカのワタを使い味付けしているそうで、フランス版イカ塩辛的コク。
ムースのクリーミーさと合う。
ソムリエ森田さん、セレクトのワインは、
ロワール・ヴーヴレで造られたシュナン・ブラン。
そのほろ苦さがカリフラワーの甘みをすっと引き立ててくれる。

追って、たっぷりバター付ける派です。旨い。
*北海道産ズワイガニ、グラニースミス(青リンゴ)

カニとリンゴって、合うんやーと驚き。
緑のピューレは、ギャリさんが育てたいろんなハーブ。
その爽やかかつほろ苦いテイストがピタリ。

Gewerztraminer 2013と一緒に。
嗚呼、美しきゲヴェルツ。ほろ苦いニュアンスもあって、カニのお皿とハーモニー。
*リードヴォー

そこにスライス・シャンピニオンとそのペースト。
山梨の天然なめこのトロトロ感も堪んない。
*豚ホホ肉、ひよこ豆、菊芋

菊芋はカリカリのパウダーで。
ホホ肉からとった滋味豊かなだしには、
カスリメティというインド系スパイスを忍ばせている。
ほんのり広がる苦み、そのギリギリのスパイス使、素晴らしかった。

Château Curé-Bon 1998
複雑かつ艶やかな香り。そしてじつにエレガント。
*五島列島のアラ、ネギ、ゴボウのピュレ

ゴボウのピュレは風味づけに青梅を。深みと爽やかな香りがクロス。

どこか香ばしさもあり、やわらかな甘みの余韻。
*蝦夷鹿

目の前で、鹿のコンソメを注いでくださいます。
しっとり肌理の細かい身質、噛むほどに旨みが広がり、
澄みきったコンソメと共鳴。
深緑色した葉は何か忘れたけど、そのなかに切干し大根が!
確かに切干し大根の質感や風味を感じるのだが、着地点はフレンチなのだ。
ワインは撮り忘れ・・・。
デセールは
*柿のピュレ、レモンとジンのムース、花びらと柿の皮

*サツマイモと安納芋、カシスのアイス

カシスのスパッツとキレある酸味。

古典と先端、双方の技を駆使する高田シェフならではのお料理。
ハッと驚きがあったり、滋味深系の味わいに心が解れたり。
自分自身のさまざまな感情を、呼び起こしてくれる、おいしさに酔いしれました。
年内、もう一度おじゃまする予定。嬉しいです♬
「ラシーム」
大阪市中央区瓦町3-2-15
☎06-6222-2010
open : 12:00〜13:30LO、18:30〜21:00LO
close: 日曜休、祝日不定休
http://www.la-cime.com/
My Brave Face - Paul McCartney/Elvis Costello - 1989 [HQ]
by writer-kaorin | 2015-12-09 19:45 | La Cime | Comments(0)