Alarde(アラルデ) @バスク料理専門
2016/2/2にopenした
バスク料理専門「Alarde(アラルデ)」へ。
場所はオリックス劇場のちょい北。なにわ筋近く。
山本シェフ、ご開店おめでとうございます!

炭と薪を駆使し、肉など食材を焼き上げるこのオーブン、
仔豚をぐるりと回しながら焼くこともできるそうで、
シェフが図面を引くところから考え、
大阪の鉄工所で作ってもらったという完全オリジナル。
さすが、スペイン・バスク地方の一ツ星「アラメダ」で
3年近く修業をされただけあり、
調理機器や道具ひとつに至るまで、バスクの文化が香る。

店内には心地よい薪の香りが漂っていて、
現地に訪れたかのような錯覚を受ける。
*富山 ホタルイカ

森のなかにいるような芳しさの後に
ホタルイカの濃厚な旨みが追いかけてくる。
お次は、目の前に木目調の箱が登場。

*Kutxa* 箱


ナチュラルな味わいで、香りがとてもいい。
牛乳は島根・邑南(おおなん)町より。
「ヴェルモットゼリーの入ったオリーブの実」は
うん、ヴェルモットの風味とオリーブの塩気がマッチ。

バッカラの風味広がる、なめらかな舌触り。
「お米の入ったモルシージャ」はお米の甘みが生きた豚の血のソーセージ。
クセなく噛むほどに深い味わいが広がり、
赤ピーマン、ニンニク、パプリカなどからなるビスカヤソースの旨みがアクセント。
*Potage* ポタージュ

お米でとろみをつけたという濃厚なポタージュは
春キャベツの優しい甘みが凝縮。

パンにいたるまで現地に特化とは…
シェフのスペイン、バスク愛を感じる。

バスクにあるチストラの名店で、レシピを教えてもらったという
この店のスペシャリテのひとつ。
*Hasierakoak* 前菜

アサドールで火入れしたチストラは、深い肉の旨み。
赤ピーマンやタマネギ、トマトやニンニクからなる
ピペラーダが寄り添い、温泉卵がまろやかさをプラス。
ニンニクの泡とパセリオイルがいい仕事してる。


*Arrainak* 魚料理

この日は和歌山・雑賀崎のチヌ。
仕入れは大阪中央卸売市場の活魚専門「文亀」より。
身は程よいムッチリ弾力を感じ、しっかりと味がある。
アサリとジャガイモのとろみからなる旨みが押し寄せる!
イタリアンパセリは、目の前で切り立てのものを使用。
その香りのインパクトも良かった。



*Okelak* 肉料理

香り素晴らしく、しっかり味がある。
噛みしめるほど、おいしい幸せは膨らみ、目を細めてさらに咀嚼する。
紅菜苔の苦味と春の香り心地よく、
ジャガイモのピュレは、なめらかで濃厚で香り豊か。

*Arroz* 米料理

スペインの米「アロスボンバ」の食感や味わいに近づけるよう
作ってもらっているという福井県産の玄米を使用。
短粒でプチプチ食感楽しく、米自体はサラリとしている。
そこに、牛ベースのコンソメと生ハムの滋味が絡み、
じつにクリーミーでコク深い。そして素晴らしきアスパラの存在感!
*Postreak*

ベイクドだけれど、中心はレアチーズケーキのよう。
双方の良さ融合し、酔いがさめるおいしさ。
素朴でノスタルジア、とでも言おうか。
ホールごと購入させて頂きたいくらい、印象深い味わいでした。
ハーブティーとともに。
山本シェフのバスク愛を、始終堪能!
(バスク行ったことなくって、今最も行きたい場所なんだが)。
愛するバスクの文化を、日本という地で継承するシェフの熱い想いを
ひしひしと感じさせて頂きました。
今は厨房をひとり切り盛りするシェフ。
スタッフが入る時はおそらく、バスク偏愛の右腕なんだろうな。
スペイン産ワインを楽しみながら、一皿一皿、郷土の味と向き合い、
ゆるり過ごすのが、この店には似合う。
「Alarde -アラルデ-」
大阪市西区阿波座1-14-4 サインカンパニービル 1F
☎06-6616-9825
open :17:00~22:00
close:日曜、祝日
夜コース5940円(コーヒー・紅茶別)
Breakout - Swing Out Sister
by writer-kaorin | 2016-03-31 07:53 | アラルデ | Comments(0)