鮨富 @小浜で行くべき寿司屋。
「今夜は寿司やなぁ」ということになり。
主導権を委ねられたものの、
どないしよ…。失敗はしたくないし
久しぶりに予約不可・取材拒否のあの店にしようか。
いやいや、駅前のあの店にもおじゃましたい、
新しくできた店も気になるなぁ…と悩んだ悩んだ。
結果、店のFacebookをチェックしたら
ワタシがすこぶる飲みたいと思っていた
福井・美浜の日本酒「早瀬浦」が揃っているやないの〜!!
ということで、
2年ぶりに「鮨富」へ。(2年前の日記)
カウンターに座り、「お久しぶりです!」とご主人に挨拶。
その隣には息子さんである陽平さんの姿も。
「修業を終えて、地元へ帰ってきたんです」という島川陽平さん。
三重・名張にある寿司店「醍醐」でみっちり経験を積んだお方だ。
「早瀬浦 純米滓酒 生酒 浦底」を。
(福井・美浜 三宅彦右衛門酒造)
瓶詰めにしているそうな。
ほんのりと淡雪のような、にごり。
透明感あってじつに爽やかな口あたり。嗚呼、するするいってまう…。
按配よろしく、甘みがじんわり広がる。
料理は、品書きから気になる肴を何品か。
握りは、7〜8カンくらいかなぁ…とお伝えし、ネタはお任せで。
*お造り3種盛り
小浜で獲れたシマアジはピンッと張りよく、
早瀬浦、進みマス。
*鯖のぬた
白味噌ベースの酢味噌のやらこい甘みが響く。
*平目の唐墨
頼まないワケにはいかないぃ〜。
ネチッとした歯触り、えもいわれぬ旨味。
2切れ目は瑞々しい大根と抱き合わせで。
至福のとき。
ここらで、福井が誇る&個人的に大好きな酒蔵 その2を。
「梵 槽場旬搾り 純米大吟醸 新米新酒生原酒」
(福井・鯖江 加藤吉平商店)
*グジ 塩焼き
厚みのある身はふっくら、脂のりもよし。
そして、クルクルッとロール状になった鱗!
カリサクッな表面積大きくって旨いんだなー!
目の前で寿司を握っている陽平さんに、
「この鱗、どうやってロールに?」とか
「グジの下の敷笹、手作りですやん。美しいですね〜」などなど
会話も盛り上がる。
*三方五湖 天然鰻の蒲焼
焼き加減ドンピシャ。その身はぷっくり、ムチッと心地よい弾力、
しかも、皮と身の間にある脂は、ひつこさ皆無で、
皮はすこぶる香ばしい。
酒飲みのツボをつく肴のおかげで、テンション高いまま握りへ。
陽平さんに、握っていただくことに。
私はシャリ少なめ。
*剣先烏賊
ねっとりと妖艶な甘みを放つ。
シャリのまるみのある酢加減、嬉しいわ。
*鯛づけ
鯛の繊細さを損なわないづけの加減、
いい仕事してはるわ。
*若狭ガレイ一夜干しの握り
干すことで旨味が凝縮した、若狭ガレイは肉厚。
そこに程よい酸味のシャリが、寄り添う。
ありそうでなかった、組み合わせかつ、発見性ある小浜ならではの味。
とある限定ものが、「え?安すぎやしません?」な価格。
そらいつも以上に飲みすぎてしまうのだ。
*ヒラマサ はらみ 炙り
ふわり炙りの香り、これもまた堪らない。
*〆連小鯛
でも、笹漬けをネタにしているのではない。
口に運べば、コハダに通ずる〆具合を感じ、身は何とも初々しい。
ちなみに「鮨富」に、〆たコハダは存在せず。
「修業先で培った技に忠実に。地物で勝負したい」と陽平さん。
なんだか嬉しくなる、心強い言葉。
*〆鯖
香りよく、咀嚼するほどにクリアな甘みが押し寄せる。
*若狭牛ロース 握り
「邪道ですが…」と陽平さんは仰るが、おいしければそれで良いのだ。
口に入れ咀嚼すれば、肉の濃厚な味わいとともに、クリアな脂の甘み、
そこにシャリの酸味が、えぇ感じに融合。
*蒸し穴子
穴子のいい風味を残しつつ、とろけて瞬時に消えた。
*雲丹 軍艦
味、技、そして人。
すべてがぐっと繋がり、生まれる口福、至福のとき。
父と息子の強いタッグ。
さらには、地元の旬魚の特性を生かしつつ、
修業先でみっちりと学び、昇華させた技を忍ばせた、肴と握りの数々。
小浜らしさに、洗練というキーワードがクロスしたというか。
進化し続ける「鮨富」さん。次、小浜に帰省するときも必ず伺います!
「鮨富」
福井県小浜市小浜広峰83-1
☎0770-53-0337
open : 12:00〜14:00、17:00〜21:00
https://www.facebook.com/sushitomi2
Rod Stewart - "Sailing"
by writer-kaorin | 2016-05-22 09:27 | 鮨富 | Comments(4)
小浜の魚は美味しいですね~
投稿ありがとうございます