なかひがし @5月
5月、ある日の週末。

天に舞いのぼるかのような、躍動感。
ロックな絵師・キーヤンこと木村英輝さん作。
*八寸

もろこと花山椒、こしあぶらの素揚げ、
だしで炊いたイタドリはととろ昆布をまぶして、
さらにはタケノコ、桜のチップで燻製にしたカツオの生節、
粽は鯖寿司、露地イチゴ。

*こごみのおひたし

干した鹿肉の旨みが、全体を引き締める。
*白味噌 新玉ねぎ 溶きからし

そこに白味噌の深い旨みとが見事に融合。
ため息しかでないくらいに、おいしい。

相変わらず、ピュアなこの甘みに、癒される。
*岩魚 塩焼き 骨酒 ねぎぼうず

朝風きゅうりの蛇腹のうえには
25年熟成させた味噌、その名もドラゴンボール(笑)
さらには登竜門に見立てた岩魚の骨…と深いストーリー。
*わらびの海苔巻き

わらびの粘りと海苔の香りが、おいしいハーモニーを奏でる。
2週間、醤油で〆たカツオや、花山椒、山うど
イタドリ、スイバ、からすのエンドウ…とこの時季の山の恵みたっぷり。
*お椀物

その名も「鯉の季節」。
だしはしみじみと味わい深く、
さまざまな食感と、大地の香りが響く。
*なれずし 冬大根と春大根

発酵サイコウ。大根シャーベットの香りが似合う。
そして、ナイアガラとの組み合わせ、好きやなー。
*琵琶湖の鮎 炊き合わせ

琵琶湖の波に見立てた蕗のささがき。
別でやさしく味を含ませた鮎は、どこまでも繊細。
しみじみ、ホッと心和むやさしい味わい。
*焼きアスパラガス

野生のクレソンの苦味、レモンジュレは透明感あるうま味を放つ。
そのジュレを少し残し…

ジュレのエキスがいい仕事してマス。
開かずに炙った生のトリ貝、身はすこぶる甘く
ワタの優しい旨み、堪らんわ。
*丹波牛

部位は聞き忘れの赤身肉は、
噛むほどに味わい深く、香りがいいわぁ。

Beau Paysage La Montagne 2014
岡本さんのワインをいただきながら、
話題はCDブック『BEAU PAYSAGE Chardonnay 2016』 へと。
詳しくは後ほどご紹介!
*原木椎茸 野三つ葉 うどのおひたし

メインディッシュが待ち遠しい。

鹿の赤ワイン煮込みと蕪、おから、お漬物

山椒のやわらかな葉と、乾燥醤油と。

中東オイルとイギリスの塩とともに。
ニューヨークはもちろん、この日はナポリ(!)も存在したのだが
満腹至福となりました☆
*朝採り苺 豆腐とごまのシャーベット

豆腐とごまがやさしく語りかける。

コーヒーを注ぐ所作、美しい。

さてさて
CDブック『BEAU PAYSAGE Chardonnay 2016』の話題を。
(2016年4月リリース)
BEAU PAYSAGE(ボーペイサージュ)の岡本さんと
bar buenos aires(バー・ブエノスアイレス)の吉本さんが
タッグを組んだCDブック。
http://www.resonancemusic.jp/rm-bpch/
軽やかで、何とも清々しいタッチの曲がセレクトされている。
たしかに岡本さんのシャルドネを飲みながらが聴くにぴったりな音楽集なのだ。
我が家では週末の昼下がり、リビングの窓あけっぱなしで庭へ出て
このCDを流しながら昼酒、というパターンが多いな最近。
なかひがしの大将も、ブックレットに執筆されてます。
ワインと音楽をつなぐ新しいカタチ。そのセンスに脱帽。
CDブック vol.1『ボーペイサージュ・ピノノワール2015』も素敵デス。
http://www.resonancemusic.jp/rm-bppn/
「草喰 なかひがし」
京都市左京区浄土寺石橋町32-3
075-752-3500
月曜休
Trio Berg Jeanne Surmenian - Libellule des sables
by writer-kaorin | 2016-05-29 21:12 | なかひがし | Comments(0)