cenci -チェンチ-
cenci -チェンチ-

地方ロケほかお仕事ではお世話になっているものの
プライベートでの、じっくりディナーは初。
8月のcenci夏期休暇前、待ちに待った夜。
*ペルシュウ

ファッと繊細。そして深みのある芳香と味わい。そして甘い。
練り上げたモッツァレラは、クリアでミルキー。
バターナッツと新生姜のフリットが薫る。
*茄子、無花果、伝助穴子、松の実

焼き茄子の風味とビネガーの酸味、
城陽産の無花果の優しい甘みが見事にクロス。
自家製ボッタルガの塩味や、松の実ソースの香ばしさがアクセント。

*枝豆、オクラ、フロマージュブラン、キャビア

餅のような質感のなかに枝豆の粒感。
そこに、フロマージュブランとキャビア。爽やかとみせかけて妖艶。

*じゃがいも、ズッキーニ、ムール貝、バジル

ニョッキはふぁふぁ不思議な質感。
そこに、石割さんとこの2種のズッキーニ。
ジェノベーゼとムール貝の旨みとが呼応する。
*西瓜、トマト、鮎、茴香の実

素揚げの鮎との温度差楽しく、
鮎内臓を使ったバーニャカウダがまった、いい仕事しているのだ。
*とうもろこし、キャベツ、七谷鴨、麹

身はしっとり肌理が細かく、皮目は炭火炙りで香ばしい。
この鴨、餌に米も与えているそうで。
シェフは、鴨のジュに米麹の甘みを加えた。
そこに餅米フリットのサクサク食感。計算し尽くされた皿。
龍泉刃物、やっぱり切れ味いーなー。
パスタは3種から1品をチョイス。
*ルッコラと鰯のトマトソース

トマトと鰯、旨みの嵐。
そんな鰯は風味よろしく、ルッコラのほろ苦さがよう合うてる。
シンプルかつインパクトあるパスタでした。
ドルチェは
*カンノーリ

ブラッシュアップされたカンノーリだ。
*マスカット、デラウェア、キウイ、ミント

(シェフにレシピを教わり、家でも大成功)
そこにミントのジュレの清々しさ。
*桃、ルバーブ、アールグレイ

ルバーブの甘酸っぱさが合うな。
クリームチーズを詰めたロールケーキを忍ばせていて、それがまった旨いの。
ハーブティー(レモンフレーヴァー)で〆となりました☆
素材に語りかけるように料理する、シェフの表情が浮かび上がる。
どの皿からも、そんな感覚を受けたなぁ。
緩急つけたコース展開も楽しくって、会話も弾んだアッという間のひととき。
そんなお料理の感動はもちろんだけど
手作りレンガを積み上げた内装はじめ、サービス、皿、カトラリー
目に入るもの、空間全てが素晴らしい。
秋か冬にまた、伺いたいな。
「cenci -チェンチ-」
京都市左京区聖護院円頓美町44-7
☎075-708-5307
open : 12:00〜13:30LO、18:00〜20:00LO
close: 月曜休、日曜不定休
http://cenci-kyoto.com/
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by writer-kaorin | 2016-09-08 08:08 | cenci | Comments(0)