なにわ料理 有 @東天満
夜ともなれば静けさ漂う、街の一角に佇む「なにわ料理 有」。

チチェルキアの連シェフたちとの待ちに待った会合だ。
品書きには、そそられる素材名、メニュー名がびっしりと並び、
どれにしようか嬉しい悩み。

プリンッとした皮の食感心地よく、きゅうりは凝縮感ある味。
胡麻酢のまるい酸とまろやかなコクがいぃ具合に絡む。

*造りお好み盛り合わせ

左には「南淡路・福良 3年ふぐ」のてっさ。
飴色した身は、咀嚼するほどに深い旨みが滲み出る。
「福井・越前のよこわ」の脂ののりには驚いた。
*河内鴨の白みそ椀

脂のピュアな甘みと、白みそのまったりとした甘みが呼応。
高山太水菜のシャキッと小気味良い食感、
板持海老芋のさらりとした粘りも主張する。
*風呂吹き田辺大根

程よく質感を残した田辺大根。そのエキスとだしのうま味が口中を占拠する。
山椒を利かせた肉味噌、こっれが…飲ませる味わいなのだ。
*鯖生ずし

やらこい〆加減で、もう一切れ…と食べ進む、上等な味わい。
*天神紅梅蒸し(梅干しの茶碗蒸し)

梅干しが放つ、強い酸味と塩味を感じさせない上品な茶碗蒸しなのだ。
ダシで炊くことで梅干しの酸と塩気が優しさを帯び
そのダシと茶碗蒸しの生地とが合わさり、えも言われぬ風味を放つ。
*穴子 白焼 わさび


くるみの甘露煮、これはおかわりしたかった!(笑)

いざ、酒や料理が供されると、それらにぴたりと集中するの。
*金柑とはくさいサラダ

金柑の香り、甘酸っぱさがドレッシング的存在に。
さらには、クミンの風味が時間差で押し寄せるのだ。
まだまだ頂きます。みんな、よく飲みよく食べる(笑)
*本ししゃも おかき揚げ

細かく砕いたおかきの食感と風味が生きている。
〆には「しじみ味噌にゅうめん」と


しみじみとした旨さが全身を巡り、
五臓六腑に、というか細胞が喜んでいる感じ(笑)


「丹波黒豆のパン」。
成熟しきった黒豆(ひね豆)の風味、
むっちりとしたパン生地が放つ、酒粕に通ずる香りが見事に合うてる。
咀嚼するほどに素朴な甘みが響いた。


食べ手に口福をもたらしてくれる、浪速割烹の技と素材使いに
この夜も酔いしれたのでした。
嗚呼、近くにあったら週1で通いたい…。
「なにわ料理 有」
大阪市北区東天満1-9-17
☎06-6232-8558
open : 17:30〜22:30LO
close: 日曜、連休の月曜
The Wallflowers - The Difference
by writer-kaorin | 2017-01-16 08:15 | なにわ料理 有 | Comments(0)