なにわ天ぷら 維心 @天ぷらとシャンパーニュと
静岡にある某天ぷら店の、あの味と技を知って以来
何かにつけて、天ぷら専門店へ伺うくらいのめり込んでいる。
サタデーナイトは北新地「なにわ天ぷら 維心」での美味しい夜。

「Cuisine d'Osaka Ryo」-キュイジーヌ・ド・オオサカ・リョウ- の姉妹店。
2016年11月open。
大阪の食材を随所に取り入れた天ぷらや季節料理を味わえる店だ。
しかも。“天ぷらとシャンパーニュ”のペアリングをコンセプトに据えているから、
シャンパーニュ好きにはたまらなく嬉しい一軒やわ☆

ノン・ドサージュ。すきっと辛口のなかに、柑橘系のテイスト。
シャンパーニュはこちら一本で通すことに。
料理は、おまかせコース(¥8000)と、ぷちコース(¥6,000)の2種。
この日は前者をいただくことに。
ちなみに21時以降はアラカルトもあるそうです。
*ホタルイカ 菜の花 土佐酢ジュレ

だしの清々しいうま味が重なり合う。
*前菜

「ウドの甘酢」「そら豆塩茹で」をはじめ
チーズを忍ばせてコクをもたせた「長芋の茶巾」は
キャヴィアの塩味とのバランスよい。
「猪肉のベーコン」はウドのきんぴらのせ。噛むほどに味わい深い。
早速、天ぷらへと。

さらに。鬼おろしにした大根は、塩とレモンで調味していて
サラダ感覚で味わえる。お口直し的存在だが、泡が進むでないか。
*活の車海老

身は程よく蒸されていて、甘く濃厚なエキスが滲み出る。
*紋甲イカ

*舞茸 ホタテ貝柱



衣は立っていて、ザクッサクッと心地よい食感。
料理長の加藤鋼輔さんに聞けば、
揚げ油は、綿実油と1割にも満たない程度の胡麻油をブレンド。
とても淡い胡麻油、と言ってから太白か?
それにより気づかない程度の香ばしさをプラスしているとか。


“カリッ”と食感と同時に、ぷるんとした葛豆腐からは
海老の澄んだ風味が押し寄せ、瞬時にとろけゆく〜!
これは新食感、テクスチャーも味わいにもハッ!となる。
6時間煮詰めた海老だしを葛粉とともに練る手間のかかった一品です。
*ふきのとう

こちらの天ぷらは、ポーションも程よい大きさだから、
シャンパーニュとともに愉しむには最適。
*ドンゴロウイワシ

ほとんど出回ることがない、門外不出の珍魚でもある。
こちらは天ぷらではなく素揚げにて。
荒い鱗に熱が通ると、まるでグジの若狭焼きのような鱗パリサク感。
繊細な身は、思いの外、しっかりとした味わい。初めて食べたよドンゴロウイワシ。
*紅生姜 活穴子

活穴子は泉州産。こちらはザクッと香ばしく、脂のりも風味もよし。
*平目 よもぎ麩 ずわい蟹 湯葉餡

優しいテイストの湯葉餡が寄り添う。
*ブラウンマッシュルーム こごみ

こごみの粘り、いぃなぁ。
*雲丹 大葉巻き

そこに広がるは、大葉の爽やかさの余韻。
〆は「天丼」か「卵かけ御飯」を選べる。同行者は前者を。
*海老塩天丼

私はこちらを♡
*卵かけ御飯

天ぷらにした卵にすっと箸を入れれば…
御飯の中からナメタケが顔をのぞかせるのだ。

衣の音、トリュフの香りや黄身のコク、ナメタケの粘り…。
五感に訴えかける卵かけ御飯なのだ。おかわり!したくなる〆でした。
22:00〜のバータイムには、この天丼と卵かけ御飯も単品で味わえるそうな。
採算度返し価格は、店のFacebookに紹介されてました。
*塩アイスとあんこの最中

これまた2-3個は食べたい味。
餡子好きのおかげで、すっかり私も餡子Lover…(笑)


ロゼシャン、サクラ・シラーズなど、今の時季に飲みたいワインもずらり。
ちなみにシャンパーニュは、味わい別、タイプ別の詳しい品書きもあって見飽きないわ。
ボトルだけでなくグラスも複数スタンバイ。

統括マネージャーの林田隆児さんにおまかせするのもいいだろう。
林田さんは、「キュイジーヌ・ド・オオサカ・リョウ」での
長年の経験を経て現店に至る。
そして料理長の加藤さんは、
北新地の名割烹「慶喜」 石橋さんの下で修業を積んだ実力派。
いただいた天ぷらは、
素材の味を引き立たせつつ、じつに軽やかで上品な後味を生んでいた。
だから、シャンパーニュとの相性も言わずもがな。
林田さん、加藤さん、そしてオーナーシェフの亮さんこと畑島亮さん、
美味しい愉しいひとときを、ありがとうございました☆
「なにわ天ぷら 維心」
大阪市北区曽根崎新地1-3-36 竹新ビル3F
06-6342-1194
open : DINNER 18:00~22:00LO/BAR TIME 22:00~翌2:00
close: 日曜、祝日
http://ishin-ryo.com/
https://www.facebook.com/ishin.ryo/
Eagles - One of these nights
by writer-kaorin | 2017-03-28 12:20 | なにわ天ぷら維心 | Comments(2)

そうそう、タイミングよく昨日見た(27日月曜日 夜放送)、BS朝日「土井義晴の美食探訪!」で、てんぷら近藤のご主人が「天ぷらは究極の蒸し料理です」と仰られていたことが印象的でした。生でも食せるような新鮮な海老や貝柱を、衣をまとわせ「蒸す」ことによって更に美味しくいただけるようにする、ぶっといさつまいもを30分かけてじっくり「蒸し」て味を引き出す等・・・奥が深そうですねー。職人さん大変だ!
そうそう、近藤さんが仰っている「蒸し料理」という概念、
ほんとうにそうだと、近藤さんの天ぷらをいただき実感しました!
http://kaorin15.exblog.jp/24771792/
さすがラメールさん!その番組、観たかったですー!
私のなかではNo1かもしれません、
近藤さんの天ぷら(^^)
気候も食材もずいぶん春めいてきましたね。
そろそろ…な桜が、楽しみですね!