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鮨富 @地物の肴、握りで呑む

地元・小浜の寿司店「鮨富」で、週末のゆるり心地よいひととき。
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甘鯛塩辛やら、さばぬた、さば真子煮つけほか
そそられる料理名が並び、これを眺めながら呑めるわ(笑)
また別の品書きには「本日のおすすめ」も書かれている。
基本、単品注文なのだが
私はいつも、つまみも握りもおまかせでとお願いする。


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*タイの親子和え
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タイの皮と身、真子を、かつおベースの煮こごりで和えている。
即、日本酒へシフトしたくなるやないの。



*お造り盛り合せ(アジ、〆サバ、剣先イカ、タイ)
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アジはピンピン!サバは生に近い、私好みの〆具合。
イカは隠し包丁によりぐっと甘みが増していて、
タイは旨みを蓄えている。

「若狭湾内に、イルカが迷い込んでいている影響で
 今、魚が極端に少ないんですわ」とは大将の島川さん。
鮨富で扱う旬魚のほとんどが地物。
ゆえ自然界には逆らえないなか、確かな技をもって
食べ手の舌を喜ばせてくれるのだ。



*アジの白子 ポン酢
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口のなかでとろける感じ。

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そして「サバの白子 ポン酢」とアジ白子を食べ比べ!という贅沢。
サバ白子は、上等な絹ごし豆腐のようなコクと舌触り。
こんな珍味をいただけるのも、産地ならでは。


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奈良「風の森 山田錦80% 純米しぼり華 無濾過無加水 生酒」とともに。
豊かな香りに続くフレッシュなニュアンス、ふくらみのある酸が、
ポン酢の爽やかさとマッチ。



*タイの白子(白焼き/タレ焼き)
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白子バンザイ!呑まずにはいられない展開だ(笑)
白焼きはキレイな風味。
タレのほうはすきっとした旨みが広がり、白子の濃厚さがぐっと増す。



*オコゼ薄造り
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オコゼの季節、到来かー。
コリリと小気味よい食感、淡白ななかに潜む繊細な旨みを愉しむ。
私にとってオコゼの薄造りは、旅した直島の思い出の味。
小浜産のオコゼも、身はもちろん肝や皮に至るまで存在感ある味わいだ。
日本酒は「梵 純米大吟醸 吉平」へと。
黒龍は、日替わりであれこれ種類があり、いずれもリーズナブルでびっくり。



*若狭がれい 唐揚げ
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この唐揚げも素晴らしかった。
サクッ、ホクッと食感宜しく、噛むほどに深い旨みが広がる。
塩梅ドンピシャ。で、骨まで愛してな味わいなのだ。

小浜が誇る「若狭がれい」の一夜干しって、
焼いて食べることがほとんど。だから揚げるってめっちゃ新鮮だった。
こう言っちゃなんだが、メイタガレイの唐揚げよりも、断然旨い。

なお、若狭がれい(ヤナギムシカレイ)の漁は
底引き網漁が終了する5月末をもっておしまい。
乱獲を防ぐため、という理由もあるとか。
次、私がこの唐揚げに出合えるのは9月だな。


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そうそう「オコゼはらんぼの素揚げ」も味わい深かった。


そして握りへと続く。


*剣先イカ 炙り
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塩がイカの甘みをぐぐっと持ち上げ、
口に広がるは、その甘みと炙りの程よい香ばしさ。



*グジ
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一塩したグジにさっと熱を入れている。
その温さがいい。
口中で寿司飯とともにハラリとほぐれ、グジの甘みが際立っている。



*若狭ガレイ一夜干し 炙り
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カレイはふくよかな香りを放つ。
小浜ならではの素材に一仕事施した握りは、
この店ならではだ。



*ハタハタ一夜干し 炙り
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この握りも工夫が凝らされている。
まず寿司飯のサイズに合うハタハタでないといけないし
握りの塩梅とのバランスを考慮して一夜干しにした後、この握りとなるわけで。
身はぷりんっとハリがあり、瞬時にはらりとほぐれる。
その深い旨みと、寿司飯とのバランス、お見事。



*マグロ トロ
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脂のりは言うまでもないが、後味はじつにクリア。
そして清々しい香りを漂わせている。


*ウニ軍艦
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まったりとした甘みに続き、海味炸裂。
ちなみにトロとウニのみ、アウェイなネタ。



*蒸し穴子
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儚いくらいに繊細で、口に入れた瞬間にとろけた。


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玉子でまずはの〆となりましたとさ。
「ほか何か握りましょうか?」とは息子さんの島川陽平さん。
陽平さんとは、京阪神や関東の美味しい店談義がいつも楽しくって
つい話し込んでしまいそうになる(笑)
この日はめっちゃ忙しそうだったので、その思いをぐぐっとこらえて
「サバ、お願いしますー」


*〆サバ
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ポン酢ジュレとともに。
強い〆ではないので、サバの上品な脂の甘みを感じるのだ。



*ネギトロ巻き
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トロの存在感しっかり。「これトロ巻きやん」的(笑)
おかげで大満足の〆となりました。



*オコゼ汁
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嗚呼、この汁物も最高だった。
オコゼのアラのゼラチン質、堪らん。
しかも、オコゼの旨みが汁に混じり合い、その味わいといったら
また呑めてしまうくらいに美味なのだ。



*抹茶ババロア
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陽平さん作。ミルキーなババロアに、
ぐっとほろ苦い抹茶ソース。そのバランス、いいね。


立夏の小浜ならではの味覚を、
じっくりと愉しませていただきました。
ここまで地物オールスターズは、旅人にとっては新鮮でしょう。
また私のように地元を離れた人にとっては懐かしくもあり
でも家で味わえない逸品揃いなのだ。
大将、陽平さん、女将さん、いつもありがとうございます☆


「すし処 鮨富」
福井県小浜市小浜広峰83-1
☎0770-53-0337
open : 12:00〜14:00、17:00〜21:00
close: 月曜
https://www.facebook.com/sushitomi2


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by writer-kaorin | 2017-05-20 11:10 | 鮨富 | Comments(0)  

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