串かつ あーぼん @変幻自在のおまかせコース
「え??カオリン、マジで初めて!?」と皆に驚かれたが、
実は実はの初訪問(笑)
ザッキーさん、貴重なお席をありがとうございます!

日本料理の修業を積んでいた長谷川さんが、
初代から店を譲り受け今年で26年目。
予約が取れないことでも有名だが、今回初めて訪れてみてその理由に合点がいった。
季節のおまかせコースは、
この店の定番「海老とオクラの春巻き串」にて幕を開ける。

口中には、海老の甘みがふんわりと。
*帆立


何てったって、串撮影はシズル感を出すのが難しいから。
帆立は肉厚で、堪らんこのレア感!
揚げた後、三杯酢にくぐらせているのだろう。
そのさっぱりとした味わいに、帆立の濃厚な甘みがグイッと持ち上がる。
*大葉、チーズ、海老、白身魚

各素材がふぁっと舌の上で踊り、蕩け、大葉の香りの余韻が心地いい。
あぁ、なんて軽い串なんだ!!??
即、「お腹が空く串かつ」という感覚、スイッチオン。
昨年行った尾道「串カツ 一口」以来だな。いくらでも食べられそうな予感。

*黒毛和牛フィレ


フィレ肉はふぁっふぁ。繊細さをも感じる柔らかさで、香りもすごくいい。

ごぼうが放つ大地の香りと、牛の深い旨みがシンクロする。
*海老

続く串は、「蓮根カレー」。
ホックホクの蓮根に、強すぎず弱すぎずなカレーのスパイス感。そのバランスお見事。
そして、さらりとした脂がジュワリ広がる「豚の串」が供され

透き通った甘みのジュが溢れ出るーーー。

*稚鮎

ふぁっふぁの繊細な身から、初々しい苦味と香りが溢れ出るの。
*里芋、蟹

さながら、日本料理の椀物を彷彿とさせる味わいのバランスにニンマリとなる。
*アスパラガス

その熱の入り方、素晴らしすぎると思うの。
*モッツァレラ、エリンギ、バジル、生ハム添え

そこにバジルが香り、生ハムが旨みを放つ。
一口の世界が織りなす、緻密なバランスには、んもうね唸るしかないわ。

白身魚で包んだ三つ葉だ。何とも芳しい串だこと。

*雲丹、蕗

串は10本考えて、世に出るのは1本あるかないか、とのこと。
長谷川さんやスタッフ、それぞれがアイデアを持ち寄り、試食をし、
投票で決めるらしい。オーナーだから、若いから、という
別け隔てが全くないのが素敵だし
「若い人にも年配の方にも、幅広い年齢層のお客様が好まれる串」が、
基準のひとつだそう。

口に入れた瞬間に、き・き・消えた…。ベシャメルの優しい旨みを残しながら。


続く串は「絹さや ベーコン巻き」。香りと味わいのバランス素晴らしく
*胡麻豆腐


口の中で瞬時に、すーっと溶けた・・・・。
*そら豆

そら豆ならではの香り、そして質朴な甘みが凝縮していたのでした。
以上21本がおすすめコースになっていて。ここからは追加串。
新参者のワタシ、控えめに注文しかけてたところ
「遠慮なくどんどんオーダーしないと!」と
常連のみんなから指南を受け(笑)あれこれ挙手で注文!
ちなみに、96本!?を完食したツワモノもいらっしゃるとか。
シャクッフワッと新食感の「剣先イカ」は優しい甘みをぶわっと撒き散らし、
続く「ホタテの小柱」は旨みに凝縮感がある!

潑剌とした夏の香りがした。


続く「黒毛和牛フィレ」は、ブラックペッパーを利かせるなどした
おまかせ串とは異なる味付けで

さらにはデザート串も。

熱で蕩けるカマンベールの香り、ブルーベリーの風味が共鳴。



森山硝子に勤める同郷(福井県民)の廣瀬さんwww 手タレありがと!
ワタシはバニラとアールグレイの2種盛りとしました。最後までぬかりない美味しさ。
いい揚げ物とは、軽くて品がある。この一言に尽きる。
うん、もう一巡いけそうなくらい、清々しい食後感。
衣は素材によって薄くつけていたり、厚かったり。
オランダ製の高級なラードで揚げられた串はいずれも軽快な食感で、
噛めば瞬時に素材の香りと味わいが、生き生きと炸裂するのだ。
串というミニマムな世界のなかの、衣と種との「一体感」にはもうね、
余計な言葉は要らない。ニンマリと笑うしかできない。
旬味を散りばめた、あーぼんならではの世界に、ワタシは恋に落ちました(笑)

そしてご一緒させていただいたザッキーさん、皆さん、感謝!
また近いうちにぜひよろしくお願いいたします(飲)!
「串かつ あーぼん」
芦屋市楠町6-8 くすのきマンション1F
0797-22-2030(要予約/予約は毎月1日に3ヶ月間まで受付)
open : 18時〜、20:30〜の2部制
close: 水曜
名作。日記書きながらずっとこのLPを聴いているので今日はフルバージョン♪
John Coltrane Blue Train Full Album
by writer-kaorin | 2017-06-08 07:55 | 串かつ あーぼん | Comments(0)