この日は八戸ノ里にあるビストロ「プルミエ」へ。念願の訪問。

目的は、ホワイトアスパラ尽くしのコースを味わうためだ。
この会のコンセプトとは
「北海道勇払郡安平町のアスケン(アスパラ研究会)から届いた、
“宇宙一”美味いアスパラを8人限定にて」。
日本一でも
世界一でもなく
“宇宙一”
そう。宇宙一美味しい(!)というわけなのだ。

ぶっといホワイトアスパラ!期待に胸膨らみまくり。
ちなみに、アスパラの入荷はお店のFBをチェック!なのだが
そろそろ収穫終了かもしれない。

アミューズは「冷製 ホワイトアスパラのピクルス」と「松阪牛のパテ」
ピクルスはスキッとシャープな酸味。アスパラの甘みが顔を覗かせる。
パテはクリアな味わいで泡、欲するなー。

ってことで、お酒はシャンパーニュと白。
いずれも「ホワイトアスパラに合うかどうか」に照準を合わせたボトルがずらり。
*ホワイトアスパラのサラダ 生ハム添え

ボイル後、塩を加えたレモン汁に浸したアスパラは何とも瑞々しい。
こちらのアスパラは、初々しい甘みと共に広がる、程よい苦味がえぇわぁ。
続いては温製。「湯がきたてホワイトアスパラ」

力強さをも感じさせる大地の香りに、北海道の広大な景色が脳裏をよぎる。
しかも、なんて甘いんだ! 塩を少し振ればグッとコクが増す。
*ホワイトアスパラのポタージュ

猫舌でなくとも熱っ!と叫びたくなるアツアツが良かった。
甘みと香りに深みが出ていて、ホロッとした苦味の余韻が心地よいの。
このポタージュには、下ごしらえで出たアスパラの皮も入っているから、
その旨みと風味を余すところなく楽しんだ。
*ホワイトアスパラのクリーム煮とアワビ

ふっくらむっちりしたアワビは、しっかりした味わい。
アワビの煮汁に生クリームを合わせたというソースの、
まろやかなコクにアスパラの甘みが重なり、ぐんと深い味わいとなる。
さらにはアスパラの心地よい苦味と、アワビの肝の苦味とが見事に共鳴。
海味と山の味の、これは運命的な出合いやね。
一皿ごとに実感する、オーナーシェフ・鈴木晶史さんの確かな技に、心から嬉しくなる。
聞けば鈴木シェフは、リーガロイヤルホテル出身。
シャンボールなどで修業の後、2000年に独立した実力派だ。
*Bollinger La Grande Annee 2004

ボランジェ04のリッチで上品な仕上がりと熟成感が、ぴたりとマッチしていたな。
*ホワイトアスパラのローストと
国産牛フィレ肉のグリル

アスパラを齧れば、ジュワッと甘いジュが溢れ出る。
ローストすることで、今までとは違う深みのある甘みが現れたではないか!
牛フィレの美味しさは言うまでもないが、肉に引けを取らないアスパラの存在感が凄い。
でもって、赤ワインソースがまった……唸る味わいなのだ。
お皿舐めたくなるくらい(笑)
*ホワイトアスパラのバターライス

生米から作るバターライス。これは最高の〆ご飯だわ!

チキンブイヨンの品のある旨みと、アスパラの香り&エキスが米ひと粒ひと粒に浸透。
心に響く味わいだった。

ここでIさんセレクト「Condrieu Coteau du Chery 2013 Andre Perret」
Rhôneの白。甘やかな香りの後に広がる、ボリューム感しっかりの中の柔らかな酸味が、
アスパラバターライスとピタリ合うてたな。このワインすんごい好き。

デセールは、ガトーショコラ、バニラアイス、ヨーグルトムース。
存在感ある味わいながら、後味はすっきり美味でした。
いやぁ〜。アスパラ何本頂いたんだろ?(笑)
ときに初々しく、あるいは気品に満ち、
さらには火入れの妙により力強さも発揮する、アスケンのホワイトアスパラ。
その様々な表情を引き出す、鈴木シェフの技とセンスにより
“宇宙一”美味しいホワイトアスパラとなるわけだ。
S兄さん、ご一緒させて頂いた毎度な皆さん、そして鈴木シェフ、マダム
ありがとうございました!来年も楽しみにいたしております!
「ビストロ・プルミエ」
東大阪市下小阪5-6-7
06-6727-2123
open : 11:30〜14:00、17:30〜21:00(土・日曜、祝日12:00〜22:00)
close: 水曜
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