京町堀にあるバール「Punto e Linea (プント エ リーネア)」。
私が関西で、最もイタリアのバールを感じる場所といっても過言ではないな。
ゆえに、ヘビーローテーション(笑)
話は逸れるが、19歳の頃。
「イタリアのBARを楽しむ」(林茂 著/三田出版会)という本と運命的な出会いをした。
「誰もが自分の生活環境のなかに、10や20のBARはざっと見て知っている」
「ほとんどの場合、イタリア人は
“ミオ・バール Mio Bar(自分のバール)”を決めており、そこに集まる」
なんて書かれているものだから、それはもう衝撃的で。
「本場イタリアのバール文化を知りたい!」とひとりイタリアへ。
降り立った地が、なぜだかシチリア、そしてナポリだったが
3ヶ月どっぷり、バール文化を楽しみ、
その後も足繁く南イタリアへ通ったものだ。
(ときにはマフィア宅に居候させて頂いたりして(笑)
大阪に住む私にとっての“Mio Bar(ミオ・バール)”が
「プント エ リーネア」というワケ。

店主の鎌田さんと、現地のバール談義。これが楽しくてねー!
ふと、「イタリアのBARを楽しむ」の話になり。。。
「僕もその本、持ってますよ! 今、ありますわ」
バールマンにとってバイブル的、書籍のひとつでした」と!
これは嬉しいサプライズだった!
「ビタミン摂取&シュワシュワ感で」とお願いしたノンアルカクテルは、
キウイ、レモン、アニスシードを組み合わせた一杯。
爽やかな甘酸っぱさが口の中に広がり、アニスの風味がいいアクセント!
でもって、本の話で盛り上がったのなんの(笑)

2杯目には「カフェ シェケラート」を作ってもらう。
ブクブクと泡だったところに唇をうずめ、爽やかな味わいを楽しんだ。
別日にはアペリティーヴォも。

アペリティーヴォとは、ナッツやオリーブをつまみながら飲むシンプルな食前酒のこと。

レモンバーム、カルダモン、ライムの絞り汁たっぷりの一杯を。
鎌田さんのハーブ&スパイス使いは、ほんとにセンスがある。

『季の美 京都ドライジン』を使ったドリンクも登場。
どことなく和のエッセンスを感じさせる、複雑なフレーバー。
さくっとアペを楽しませていただきつつ、
この後はお向かいにある「オステリア ラ チチェルキア」でマルケな夜を堪能した(笑)
これまた別日は、ランチアフターに訪問。

ラベンダーとカルダモンを駆使した、
スパイス感あるシュワシュワ(炭酸)系ノンアルを
マルケ料理「オステリア ラ チチェルキア」5周年記念のグラスで🎶
この素敵なイラストは、スピッツのジャケットデザインも手がけておられる
イラストレーター・福田利之さん作。じつに味があって微笑ましいイラストだ。

カップチーノも唸るおいしさだ。
先日のアペリティーヴォには、こんな珍しい一杯も味わった。

贅沢にもサフランをした、ジンベースのカクテル『saffron spell』
鎌田さんによるとナポレオンや初代首相のカヴゥールが通った、
トリノにあるレストラン「Del Cambio(カンビオ)」のBAR
「Bar Cavour(カヴール)」のスペシャリテ、とのこと。
サフランの高貴な香りに、和歌山産ミントの清々しさ。
歴史や文化的背景に思いを巡らせながら楽しむ一杯となった。
いつおじゃましても、「まいどです〜」な常連客や常連シェフ達の姿があり、
いろーんな情報交換も楽しくって。
“大阪のイタリア街”とも称される京町堀に、
そして私の生活のなかに、なくてはならないバールだ。
「Punto e Linea(プント エ リーネア)」
大阪市西区京町堀2-2-11
☎06-6448-3456
open : 10:00~23:30(土曜12:00〜)
close: 火曜
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