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もめん @晩秋から冬へ

イルミネーション輝く御堂筋をてくてく歩けば
ヒュルリ〜な北風が、落ち葉を巻き上げている。
何とも心ときめく季節、到来だ。


この日は心斎橋「もめん」へ。
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シャン杯は、モエにて。
Tさんいつもありがとうございます★



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先付は「帆立貝柱 車海老 りんごジュレ」。
りんごのスキッとした甘酸っぱさ、だしのうま味が
肉厚な帆立貝柱、しっとりとした車海老、両者の甘みを持ち上げる。



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お凌ぎに「雲丹 とんぶり山葵醤油」が登場。
ほんのり甘めな寿司飯と、コク深い雲丹が、混ざり合いふぁっと蕩け
山葵醤油を利かせたとんぶりが、全体を引き締める。



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続く椀物は「蟹しんじょう 餅」。
深みと品をあわせもつ吸い地の、
しみじみとしたうま味にうっとりしてしまう。
蟹しんじょうはナチュラルな甘みを撒き散らし、味わいに膨らみが生まれた。
椿の蒔絵のシックさも素敵。




*向付「鯛 剣先イカ」
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艶やかな鯛は、ふわっとした質感に続き、まったりとした旨みを感じ
剣先イカはねっとり、深い甘みを放つ。



*蕪 春菊
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この炊き合わせの、蕪の圧倒的な存在感といったら・・・。
だしの加減、蕪の甘みと食感、そのバランスと潔さが見事なの。
春菊の香りとともに、忘れがたい余韻を残してくれた。


「シンプルだからこそ、難しい。そして奥が深いんですわ」と主人の木綿さんは微笑む。
シンプルの極みである、この炊き合わせの調味を失敗すると、
「コースの流れ、そしてお出しする全ての料理が台無しになる」とも。
 


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次に供された品は・・・



*カワハギの小鍋
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ほんのり飴色とも鼈甲色ともとれるカワハギは、〆たて捌きたてだという。
造りでも味わえるそれは、イカっていてピンと張りがある。


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まずはぷっくり肥えた肝を入れてクツクツと。
肝が大きくなると、冬のはじまりを感じるわ。


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木綿さん、客の前にスタンバイし
すくい上げてくださった肝は


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ふぁっふぁ。深いコクを撒き散らしながら、一瞬にして蕩けた。



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続いて、ぶりっぶりの身をくぐらせる。


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くるりと縮んだ身は、じつに上品な味わい。
さっぱりしたちり酢とともに味わえば、淡白ななかに潜む甘みをグッと感じる。



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肝との相性のよさ、これはこたえられない旨さ。
白菜や白ネギも、主役に引けを取らないおいしさでした。



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もめん定食。
焼き物は「サーモンの味噌幽庵焼き」。
塩梅、焼きの加減、素晴らしい。


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ご飯は、いつもながら透き通った甘みと香りが広がる。
もちろん「おかわりお願いします!」



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水物は「洋梨とザクロ」。洋梨の熟れ感と、清々しい余韻を味わったのでした。


以上、この時季ならではの味わいを
素晴らしきワインと日本酒、あれこれとともに堪能。
いつもながら、メンバーと木綿さんとのまるで漫才のようなセッションも楽しかった!

「とことんシンプルにして美味しいもんを作りたいんです。
 それはもう引き算ばっかり」。
そう話す、木綿さんの世界観にどっぷりハマった夜でした。
Tさん、毎度な皆さん、ありがとうございました★



「もめん」
大阪市中央区心斎橋筋2-1-3


Leonard Cohen - I´m Your Man (1988)




by writer-kaorin | 2017-12-08 12:25 | もめん | Comments(0)  

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