師走の「串かつ あーぼん」。

毎度な皆さんとの愉しい夜★
*ズワイガニ
酢橘をキュッと絞って。
カニ身はふぁっふぁで、香り高い。
1串目から、その軽やかさと清々しい余韻に驚きを覚える。
次は「カニ爪」が登場。甘みがぐぐっと濃厚に。
*帆立貝柱
揚げた後、甘醤油にくぐらせたた貝柱。
ジュワッと歯に吸い付き、
透明感ある身の、濃厚な甘みにハッとなった。
*大葉、チーズ、海老、白身魚
海老やイカ、白身魚のすり身を生湯葉で包み、
大葉をチーズで巻いて揚げたもの。
ナチュラルな甘みに続き、チーズの深いコク。
咀嚼するほどに、各素材の香りが共鳴する。
*牛フィレ肉
ザクッと歯を入れれば、ふぁっふぁのテクスチャー。
辛子ソースがすこぶる合うー。
*かぶら
消えてしまいそうなくらいトロットロ。
しかも、かぶらそのものの香りや甘み、鮮烈。
「なんて軽い串なの!?」串が揚がるまでの一部始終とそのワケを、
かぶりつきで見ることができるのだ。
ルイ・ジャドのシャブリとともに。
「Chablis Cellier De La Sabliere 2015 Louis Jadot」
*海老
ザクザクッと頬張れば、海老の香りと甘みがブァッと現れた。
「蓮根カレーミンチ」が登場。食感も香りも楽しいな。
そしてお次は「牛バラ巻き」。ふぁふぁなテクスチャーで、ジューシーでした。
*ごぼうと牛肉
ごぼうはホコホコ香り高く、牛の旨みと重なり合うの。
*里芋 柚子味噌 カニ
クリーミーな里芋に、カニの旨みと柚子味噌の冬味。
まるで椀物を味わっているかのような上品な余韻が心地いい。
*銀杏
ホクホク塩梅よろしく
「モッツァレラ、エリンギ、バジル、生ハム添え」は
立体的な味わいの構成素晴らしく
生ハムの塩味が全体を引き締める。
*キス 三つ葉
断面を見せれないのが残念なのだが
ほろり繊細なキスに、三つ葉の食感と香り。
「Vouvray Classic 2016 Marc Bredif」
甘やかなニュアンスながら酸が立ち、程よいボリューム感も。
*茄子おろしポン酢 フォアグラ
まさにフォアグラが主役!の串だこと。
熱が入ってトロンとジューシーな茄子と
フォアグラの深いコク。そこに程よく、おろしポン酢の爽やかさ。
この球体は「ホワイトマッシュルームのクリームコロッケ」。
瞬時に溶けて消えてしまいそうなベシャメルは、
気品高きデュクセル的旨みを放つ。
箸休めに茶そばを。
「椎茸」は肉厚ジューシー。
揚げてすぐくぐらせた甘醤油のやさしい旨みも。
*三重産 牡蠣
トップにのせた薬味は、シャンパンビネガーに漬け込んだエシャロット。
牡蠣の濃い〜海味に、エシャロットの複雑かつ爽やかな風味、ベストマッチ。
この串にも唸ったわぁ〜。
続いて、串のなかで最も熱々の「ゴマ豆腐」が供され
*穴子 白髪葱
ふぁっふぁの穴子に、白髪葱のシャキシャキ感。
続く串は「かぼちゃ」。質朴な甘みが広がった。
以上が、おまかせコースの串。ここからは追加串となる。
まずは「鯵」を。
ふわっと舌の上で踊るような質感で、
清々しい風味が響く。
*牛フィレ肉
先に出たフィレ肉より、味が濃いほうを、とのことで
その肉はブリッと歯ごたえよろしく、噛めば噛むほど味わい深い。
そして「牡蠣」の串をおかわりし
「鶏せせり」で〆たのでした★
デザートは「バニラクッキーのアイス」と「紅茶のシャーベット」を。
前者は、クッキーのサク感と濃厚な甘みが広がり
紅茶のほうは香り高く、とにかく清々しかった。
はぁ〜まだまだ行けそうな勢いだった。
衣は素材によって薄くつけていたり、厚かったり。
オランダ製の高級なラードで揚げられた串はいずれも軽快な食感だから
食べるほどに、まだまだ食べられそう、という感覚が押し寄せるの。
旬を散りばめた、串というミニマムな小宇宙。
ひと口味わえば、食べ手の想像力がぐんと膨らむ。
そんな「あーぼん」ならではの世界観に、もう首ったけです。
ザッキーさん★ご一緒させて頂いた毎度な皆さん★
今年もほんとにお世話になりました!
そして長谷川さん、スタッフの皆さん、ありがとうございました。
「串かつ あーぼん」
芦屋市楠町6-8 くすのきマンション1F
0797-22-2030(要予約/予約は毎月1日に3ヶ月間まで受付)
open : 18時〜、20:30〜の2部制
close: 水曜
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