寒い日が続きますね〜。
先月、カナダでマイナス31℃を経験した私には、序の口と思いきや
ジメッとした日本の寒さは、じわじわ響くな。
小浜に住んでた頃、こんな田舎伝説があった。
「カメムシが多い年は、そのシーズン寒波がやってくる(大雪になる)」
昨年秋から冬にかけて、ウチん家の庭や窓に、そらもうカメムシがウヨウヨいてた。
どっからか家の中にも入ってきて何度、発狂したことか。
そして案の定、寒波到来。カメムシと寒波の因果関係を誰か教えて(笑)
さて先週おじゃました心斎橋「もめん」。
コットンクラブな睦月の会。
Tさん、いつもありがとうございます★

「LOUIS ROEDERER BRUT PREMIER」でシャン杯★
花入には雲龍梅と椿。
●フグの白子の茶碗蒸し
「しっかり混ぜて食べてください」と木綿さん。
中からぷっくり肥えた白子がお目見えだ。
白子はとろん。生地のふるふる滑らかな舌触りと
溶け合うように馴染みゆく。しかもホクホクした百合根の甘いこと!
寒い夜風に吹かれた身に、じんわ〜り染み入った。
●胡麻豆腐
肌理の細かい衣に、歯をそっと入れると…
サクッ。香ばしい風味に続き、熱々の胡麻豆腐がとろ〜りと。
ほんのすこしの塩の加減が、胡麻豆腐の質朴な甘みを際立たせている。
●蟹しんじょのお椀
だしの繊細なうま味に、気持ちが解れゆく。
蟹の旨みにより吸い地はじわじわ表情を変え、
発芽玄米餅のぷちぷちっとした食感、香ばしさにより
立体的なふくらみが生まれた。
●本鮪(赤身・トロ)のお造り
鮪と辛味大根の相性、秀逸。
大根のスキッとした辛味により、トロの脂が思いの外さっぱり。
清々しい風味の余韻が、たまらなく心地いいの。
●蒸し鮑 数の子昆布 菜の花のおひたし
鮑や数の子昆布に、酒が進み
おひたしにて春の息吹を愉しんだ。
「雪の茅舎 純米大吟醸 生原酒 第二百九十番」(秋田・齋彌酒造店)とともに。
●焼き河豚
むっちりとした身。噛むほどに味わい深く
醤油主体のタレのコク、ほのかな辛味がじわりじわりと押し寄せる。
「河豚の皮の湯引き」も絶大なる酒の肴。
そして、もめん定食へと続きます。
「鰆の西京焼き」は
繊細な身の質感、深みのある甘みのおかげで
白ご飯がもうどうにも止まらない。
甘み、香り、ツヤ、水分量、どれも完璧。
人の心を打つ白ご飯だわ。
DNAにぐっとくる甘やかな香り、ずっと嗅ぎつづけていたい(笑)
●苺 黒豆
牛乳からなるミルキーな地のうえに
甘みと酸味のバランスいい苺。ふくよかな黒豆。
清々しい〆でした。
話も尽きず、おやっさんの冴えたトークに大笑い。
毎度のことながら旬味の存在感を際立たせる
引き算の美学とじっくり向き合った夜でした。
木綿さん、皆さんありがとうございました★
「もめん」
大阪市中央区心斎橋筋2-1-3
ClassicやBluegrass musicが土曜の朝には似合う。
●Edgar Meyer, Bela Fleck, Mike Marshall - Sliding Down