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日本料理 翠 @ミナミの愉悦

ミナミ・畳屋町をふらりと歩く。
向かうは若かりし頃、慣れ親しんだビルの2F。

ずいぶん前の「あまから手帖」特集に
“ミナミの愉悦”的なテーマがあったことをふと思い出した。
当時、たしか私は20代前半。
憧れの地・ミナミのいい店紹介ということで
ワクワクしながらページを開き、
ドキドキしながら紹介されてた店に伺ったものだ。
当時、雑居ビル2Fに店を構えていた「洋食Katsui」にもおじゃましたなぁ。


そしてこの日は
まさにミナミの、「日本料理 翠」ならではの愉悦に浸った夜。
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移転後、じつは初訪問。
帰国すぐの会食がこちらでとは、嬉しかったー!
店主・大屋友和さんのお料理を頂くのは、なんと6年ぶり。


まずはビールで乾杯★
立派な栃のカウンター(全9席)はお客さんで埋まってて
凛とした空気と、ミナミらしい活気が交差する。
テーブルは6席、そして個室1室は2〜10名まで対応可能だとか。


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先付は「百合根饅頭、菜の花、松葉ガニの餡」
百合根の透き通った甘みに、カニのまったり濃厚な甘み。
そこにほろりと春の苦みが囁く。



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揚げ物は、「柚餅子を挟んだホタテの霰揚げ」と「クワイの素揚げ」
柚餅子の香りとコク、ホタテと合うわ。
クワイをパリポリやりながらビールぐびり。



●蛤 潮汁仕立て
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ブリンと厚みあるハマグリに、とんろ〜りと舌を喜ばせる京の丸大根。
椀妻には若芽と小カブの間引き菜、吸い口に柚子。
ハマグリから滲み出た旨みと一番出汁からなる吸い地に、優しく包み込まれた。


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「冬の川亀 山廃純米」愛媛・八幡浜 川亀酒造(酒蔵なかやま別誂え)
まろみがあり、すーっと気持ちいい飲み心地。


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向付は「サヨリ、ヒラメ、紋甲イカ、ひっさげマグロ」。
張り、香り、甘み、さらりとした脂の旨み…と、いずれも上等な味。
添えられた醤油は2種あって、
まったりとしたコクが広がる自家製の麹醤油と、
すっきりとした味わいの造り醤油。食べ進める楽しさがあるの。



●フグ白子 醤油焼き
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白子は香ばしく、まったりとした味わいが押し寄せる。
米からつくった餡のクリアな甘み、海苔佃煮の香り、合うわ。



●ノドグロ幽庵焼き、ウニ
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ノドグロは皮目香ばしく、身の豊満な脂と
蕩けるウニとが混じり合い、
ハーモニーを奏で、すーっと消えゆく。
芹を入れた大根おろしはもちろん、辛子との相性にも唸ったなぁ。



●筍の煮物、うるい、海鼠、海苔
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筍はサクホコッとしてて、
海鼠の小気味よい食感に、清々しい海苔の香り。
春の息吹を感じた。



「農口尚彦研究所 山廃純米酒 無濾過生」石川・小松
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能登杜氏・農口尚彦さんが醸す山廃純米は
喉越しよく、心地よい酸がおいかけてきた。




●宮崎牛イチボ炭火焼
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焼き加減、素晴らしい。イチボは香りよく、清々しい脂を蓄えている。
“大阪市なにわの伝統野菜”である難波葱。
その酢味噌和えをのっけて頂くと、さらにコク深い味わいに。



●八尾若ごぼうの御飯、香の物、止椀
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八尾若ごぼう。シャキッとした独特の歯触りが心地よく
ホッと和む味わいでした。



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デザートは
みかんのシャーベット、みかんのカスタードとデコポン。
シャーベットは清々しく
カスタードクリームの爽やかな香りとコクにやられた!



デザートとともにこちらを。
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「玉旭 ECHOES 酒母搾り 純米生原酒」富山市 玉旭酒造
乳酸発酵のようなニュアンスがあり、柑橘の風味との相性、素敵でした。


冬の名残と、春の足音を感じる、
まさに今だけの味わいの組合せ、すごく好きだなぁ。
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移転後、だしのひき方ほか調理法を新しく変えるなど
あらゆることに挑戦し続けておられる店主・大屋さん。
空間美、そして起伏に富んだコースの魅力も更に進化を遂げていたのでした。
大屋さん、そしてご一緒させて頂いた愉快な皆さん★
ありがとうございました★



「日本料理 翠」
大阪市中央区東心斎橋1-16-20 心斎橋ステージア2F
06-6214-4567
open : 12:00〜13:00LO(2日前までに要予約)、17:30〜22:00LO
close: 水曜
昼/おまかせ4900円、9200円(税・サ込)
夜/おまかせ8500円、1万1000円、1万5000円(サ10%別)



お店情報と全く整合性ないけど(いつも)。
音楽関係の皆さま(笑)「Greta Van Fleet」来日を切に願います♪
Greta Van Fleet - Safari Song


by writer-kaorin | 2018-03-01 08:15 | 日本料理 翠 | Comments(0)  

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