初めて降り立った東大阪・俊徳道。
●串かつ 次郎吉
私以外はほぼ常連という、町に根ざした渋系酒場。
先代が別の場所で営んでいた頃、司馬遼太郎氏もご常連だったとか。
ビールにリターンで乾杯☆
カウンター10席ばかりの小体な店は、この日も常連で賑わっている。
新参者はおとなしく、旨し酒と肴に向き合う。
カウンター前の四角い鍋でくつくつと煮込まれていて、
見るからに旨そうな「牛すじどて焼き」を。この店の名物だ。
ぽってり厚みある牛すじは、トロントロン。
継ぎ足しであろう味噌の、こってりとしたコクと
白味噌の優しい甘みが融合。酒や酒もってこい、なおいしさ。
●小えび
香ばしく、小さいながらも甘み凝縮。
串が続くのかと思いきや…
淡路島・由良のウニが登場。
舌の上ですーっと蕩け、クリアな甘みを撒き散らした。
トリ貝、厚みあるわぁ。
食べごたえありつつ、繊細な味。
ビールの後は酎ハイのスダチ絞り。飲みながら健康に気を使う。
●本マグロ
はぁ〜。このビジュアル。一瞬、見惚れてしまった。
脂は濃すぎずサラリとしすぎずな、ちょうどいい按配。
赤身はもったり緻密で、香りがいいなぁ。
ここで牛の素揚げが登場。
中はレア。ふぁふぁとした食感で肉の旨みしっかり。
●牛かつ
サクフワッと軽やかな質感。
大将が揚げる串は、なんぼでも食べられそう。
こちらは泉州水なすを素揚げにし
どて焼きの味噌をのっけて、なす田楽に。
身詰まりいい水なすはエッジがきいててかつ驚くほどジューシー。
味噌の深い旨みが堪らん。
水なすを揚げると、こうなるのか!って目から鱗。
●あゆ塩焼き
常連さんが釣ってきた鮎も登場。
大振りで身詰まりいい。
●れんこん
ホックホク。香り高く、甘かった。
ほかにも串や料理をあれこれ頂いたのでした。
大将は20時をすぎると飲み始めるそうだが(笑)調理中は真剣そのもの。
供された料理や串はどれも、酒場の範疇を超えていた。
ご常連の皆さんとの、飲ミュニケーションも楽しく
ほろ酔いで店を後にしたのでした。
大将、常連Kさん、毎度なみんな、ありがとうございました☆
「次郎吉」
東大阪市永和2-24-2
Extreme - More Than Words