岡山遠征。
「鮨 縁」にて、常連たちに囲まれてのひととき。
あーずっとずっと伺いたくって、念願の訪問となった。
ビールで喉潤し
「はまぐりのお出汁」が供された。
やわらかな口当たり、その滋味深さに心解れる。
●タチウオ炙り 梶谷ハーブと共に
梶谷ハーブの瑞々しくも鮮烈な香りや苦味に続き、
肉厚タチウオから蕩ける脂が溢れ出る。バランス秀逸。
備前焼の作家・伊勢崎競さんの器には、
下津井のタイラギ、天然海苔。
タイラギはシャクッとした食感に続き、甘みがじんわりと。
海苔が春の香りを漂わせ、やらこい加減の割り酢と共鳴。
●貴 特別純米60(山口・永山本家酒造場)
ふくよかな旨みのなかに、キレイな酸が広がる。
●サワラの塩胡椒
赤酢を塗ったサワラは、塩胡椒のあて方、絶妙。
迫りくる濃厚な旨みが、じつに蠱惑的。
旨みと香り豊かな酢飯ととてもよく合う。
●アワビ煮

岡山産。「季節外れですけど、香りいいでしょ」と店主・佐藤克明さん。
ほんまそう。清々しい香りを撒き散らしながら
ふっくら、しっとり、その質感も見事なものでした。
福岡・糸島の「ミツル醤油醸造元」の
1年熟成のもろみ(辛口)を用いた・・・
●ヨコワ なめろう
20kgサイズのヨコワ、とのこと。
脂のりよく、熟成感ある旨みがじわりじわりと。
海苔の香りがまた、、すんばらしい。
あぁー日本酒止まらん。
●炭屋彌兵衛 純米 備前雄町(岡山・辻本店)
お隣では、コップ酒ぐびぐびな勢いで日本酒が空く空く。
私はちびりちびりと(笑)
●メヒカリ
史上最強の「メヒカリ焼き」に出合った。。。
パリンと氷を割ったかのような皮と
繊細な身とのコントラストが素晴らしいの!
甘みを引き立たせる塩加減も文句なし。
お弟子さん・タクちゃんの焼きの技に感動。
●アテ3種
(手前より)「ブリのハム」は旨み深く
「ノドグロ シーチキン」は米油を使用。クリアな旨みが心地よい。
「サワラのきずし」は堪らん発酵香。そして優しい旨みの余韻。
その発想力と味わいに脱帽。いやぁ、偉大なアテだわ。
「海苔の茶碗蒸し」はフルフル。
だしの風味と海苔の香りに癒された。
そして握りへ。
●タイ
赤酢と米酢をあわせた酢飯は、芳醇でいて
塩味と酸味にまるみがある。
力強く濃密な味わいのタイとともに
ハラリ、口のなかで解けた。
●サワラ
5.2kgサイズのサワラは、清々しい風味を放ちつつ
繊維感なく、スッと蕩けるの。
●スミイカ
シャクッと質感心地よく、繊細な甘みが膨らむ。
●マグロ赤身
マグロの仲買さんは、かの「やま幸」さん。
5日熟成させた下田産マグロは
まったりとした旨み、香りの余韻が堪らん。
●中トロ
何とまぁ肌理の細かい身質だこと。
クリアな脂がスッと広がった。
●コハダ
酸味よりも、繊細な甘みを感じるコハダ。香りもよいな。
酢飯の米の甘みがフッと顔を覗かせる。
●鯖

角がなく、まぁるい〆加減。
脂の甘みが押し寄せ、咀嚼するほどに旨みが残る。
●赤貝
地元の赤貝は、香り深く軽快な味わい。
●牡蠣
牡蠣は米油でオイル漬けに。ぷっくり肥えていて
甘みの余韻に唸ったー。
アサツキをかませて爽やかに。
●ハマグリ
なんともピュアな味わい。
心地よい春の香り。
●ワタリガニ

蒸してほぐしたワタリガニを握りに。
その香りの強さにハッとなる。しかも旨みも濃ゆいの。
小吸いでホッと一息つきつつ
●キンメダイ
艶やか、清らかな味わいだ。
●アナゴ
ふわっと繊細でスッと消えた。
蒸した後に一瞬、炙っているのか、その香ばしさもいいね。
●巻物
アナゴ、かんぴょう、タクワン、大葉。
こちらも端正だ。
そしてそして・・・・
●梶谷ハーブ&花巻き
縁&スーパースターファーマー梶谷農園の最強タッグ。
酢飯に、ハーブが奏でる五味が
何とも清々しいハーモニーを奏でる。
ボリジ、ビオラ、なでしこ、それぞれの花がキレイやなぁ。
●玉子
甘酒のようなまったり深い甘みが印象的でした。
飲ませるツボを押さえたアテと、
佐藤さんならではの仕事が光る瀬戸内前、ともいえる握りの数々。
熟成ものは深い旨みと、香りの余韻に唸り、
瀬戸内ならでは、ここでしか味わえない
起伏あるおまかせに、惚れましたわ私(笑)
佐藤さん、毎度な皆さーん!いつもありがとうございます。
最高の休日でした★
「鮨 縁」
岡山市北区平和町3-11 つるべマンション1F
086-232-8168
open :18:00〜23:00
close:水曜、祝日の月曜
Queen - Radio Ga Ga (Official Video)