超予約困難と名高い、焼き鳥屋「吾一」。
堂山から19年7月、肥後橋に移転。
ラウドな以前の店とはうって変わって
シュッとした店内はL字カウンター15席。
ずっと行きたいと思いつつ、タイミング合わず、
じつは初めましての吾一さん。念願の夜でした!
ご常連Sさん、毎度ほんまおおきに。
冷えたビールで喉を潤し
●コールドプレスジュース
「お客さんのカラダを気遣い」的、一品。嬉しいなぁ。
リンゴ、レモン、ニンジン、ビーツ。
健康的飲酒。嬉しいなぁ。思わず酒のピッチ進むわ(笑)
キャベツもしみじみ旨い。
「このドレッシング、持ち帰りたいね」とはKちゃん(笑)
料理は移転後、おまかせコースになったそうな。
これがまぁお酒も含め、狂喜乱舞(は言い過ぎかもだけれど)に近い、
質の高さだった。しかも良心的だし。
●もも たたき
皮はバリリッと食感よく
芯部は、艶っぽさと清々しい旨みを蓄えている。
まずはそのままじっくり味わい、お次は岩塩と山葵で。
後半は柑橘きかせた漬けダレとともに。
鶏の造りをあまりいただかないワタシにとっては嬉しい一皿目。
しかも、吾一さんらしい
“焼き”に照準を定めたであろう、コースのはじまりに
期待感めっちゃ膨らむ。
●ハイボール
ウイスキーは、ホワイトホース。いやぁ、侮れないおいしさ!
甘やかな香り、ドライなニュアンスありつつ、ほのかなスモーキー香。
我が家の家飲み普段酒に、このウイスキー殿堂入り(笑)
●そり
もも肉の付け根。ソリレス。
ふくよか。軽く歯を入れただけでじゅわり、肉汁溢れ出る。
●はつ
ぷっくり思いの外、ジューシー。
ハツなのにハツでないようなこのウルウル感、堪んない。
●玉煮と肝煮
吾一ならではのこのビジュアル!眺めながら飲めるわ(笑)
玉煮のテクスチャーはご覧の通り。濃厚なエキスとやや甘めのタレとの相性、抜群。
白肝のほうは、どこまでもなめらかで、ピュアな旨み、迸る。
●むね
ハツ同様、別次元。
クリアな肉汁を閉じ込めた、艶っぽさがあり、
濃い旨み、炸裂。
●きも
プルプルでいてトロリッ。この質感、ちょっと衝撃的。
火は入っているものの、限りなくレアというか。
口中ですーっと蕩け、消えた。そして甘みの余韻がずっと続く。
●焼きなす
串の合間の一品も、焼きに特化。潔い。
素材そのもののエキスが凝縮し、その甘さに驚く。
●らっきょ
写真ではそのサイズ伝わらないけど、巨大!
らっきょ嫌いが、ここのは食べられる!ってくらい
偉大な甘酢漬け。永遠に食べていたい味(笑)
そしてハイボール、おかわり。
●つくね
ほろり崩れゆく繊細さ。大葉の香りが活きている。
●せせり
写真ではみえないけど、肉汁が浮かび上がっているの。
その旨み濃ゆく、ジューシーさがずっとずっと続く。
●やげん軟骨
食感楽しく、なんこつのまわりに付いた肉が、いい仕事してる。
●ピコ
鴨の尻部。クリアな脂がビュッと迸り
タレの深いコクとほろ苦さがじんわりと。
●合鴨ロース
艶やかな断面!
皮はバリリッ、脂の甘み濃く、身はしっとり感この上ない。
噛むほどに上品な旨みがとめどなく押し寄せるの。
ひゃーこれもエンドレス系(笑)
●ささみ梅肉
こちらは梅肉のはさみ方、独特。少量を巻き込んでいる。
そして芯部は、艶やかなテクスチャー、
ねっとり感、清らかな旨み、梅肉の加減、すべてが高次元。
吾一さんの焼きの技に、翻弄され続けてるワ。
●ぼんじり
ザクッ、香ばしく
濃厚な脂の旨みがジュワリ広がる!
ゴーヤとウリのさっぱり漬け。清々しい。
お口直しなんだけれど、そうはならず、絶好のアテ。
ふくよかな落花生。塩をバチッと利かせていて、
凝縮感ある味と堪らん香りが行き交う。一瞬にして皿、空っぽ(笑)
●きんかん
ビュッと溢れ出るエキス、じつに濃厚!
●もも
ふわふわ、ぷりっぷり。弾力ある部位なんだけれど
肉汁を閉じ込めているから、口中がずっと潤っている感覚。
そして〆へと。
●焼きおにぎり
タレの壺にドボンと漬けながら、炭火で焼き上げた極みの品。
わたし、炭水化物とらずして酒エンドレスにつき撮影のみ(笑)
●鶏スープ
翌日お肌テッカテカな、濃厚系。
だけど、後味は驚くほど清々しいのでした。
吾一さんの巧みな炭火使い、いやはやアッパレでした。
大胆かつ繊細な火加減で、
それぞれの部位が持つ肉汁や旨みを最大限閉じ込める。
その技と味に、ただただ唸るだけ。
移転したばかりなのに、すでに超予約困難っていうのも合点がいく。
Sさん、ほんまにありがとうございました✴︎
「吾一」
大阪市西区江戸堀1-19-12 1F
Neil Young - Rockin' In The Free World
https://youtu.be/TnAgc1kgvLc