大阪・東天満「La Kanro」へ。
はじまりは「Paul Gadiot Précuseur Extra Brut Premier Cru」
仲嶺シェフのクリエーションとじっくり向き合う夜。
▶︎Amuse
帆立 ソラマメ
帆立と卵黄からなるソースの優しい旨み、ウニのコク。
ソラマメと、エディブルフラワーの青っぽいニュアンスが渾然に。
▶︎Escabeche
飯蛸 梅
フリットにした飯蛸に、梅のソースで
即席・エスカベッシュ、という発想。やるなぁ。
梅ソースのまぁるい酸味と、キャヴィアの塩味の按配さすが。
ブルゴーニュ「Saint Veran 2018 Anne Gros」のエレガントさがピタリ。
▶︎Yellowtail
大根 カラスミ
嗚呼、見惚れてしまう…。皮目だけさっと焼いた、レアなブリを土台としながら
鬼おろし的ダイコン、カラスミ、そしてエディブルなお花畑。
ブリ大根withカラスミという構成ながら、これがなかなか出会えぬ味。
皮目香ばしく、脂ノリいいブリには、アルザスの軽やかな赤
「CHARLES FREY 2016 PINOT NOIR QUINTESSENCE」を。
▶︎Consommé
蝦夷鹿
蝦夷鹿からとったコンソメは深遠な味わいだ。
鹿肉入りラヴィオリの旨み、トリュフの香りがふうわり。
ブルゴーニュ、ピノ・ノワールのロゼのエキス感が、味わいに深みをもたらしてくれる。
▶︎Poisson
スパイス トマト
深海魚・メヌケは、ふぁっと繊細な質感。
クミン・カルダモン・サフランなどを合わせたトマトのソースで。
付合せは、ジャガイモとツブ貝とちぢみほうれん草。
ドイツ・モーゼル「Clemens Busch」のリースリングと。
まったりエレガント。ソースの複雑かつほのかなスパイス感に寄り添う。
▶︎Fondue
鮑 タケノコ
鮑ファファ、タケノコは甘いね。煮えたぎるチーズソースの中には
百合根や蕾菜も。春の兆しを楽しんだ。
with「Meursault Tete de Cuvee 2017 Francois d’Allaines」
▶︎Ballonttine
ホロホロ鳥 フキノトウ
ピスタチオとフォラグラを包み込んだ、ホロホロ鳥のバロンティーヌ。
フキノトウのソースの、ほろ苦さと香り、素晴らしい。
Dom. Henri Gouges
「Nuits St. Georges 1er Cru Les Pruliers」も堪らん。
▶︎Campari
ブラッドオレンジ
カンパリの風味を利かせたブラッドオレンジ。清々しい。
▶︎Tiramisu
メレンゲ
コーヒー浸したチョコ生地、イタリアンメレンゲのクリームで
異次元テクスチャー。ハーブティーとともに。
ミニャルディーズを味わいながら
エキサイティングな時間から、気持ち穏やかなひとときへと。
仲嶺シェフの類稀な才能、そして美学。
彼のインスピレーションの源を聞けば聞くほど、
その発想にこちらまで刺激をもらえる。いつもありがとうございます★
「La Kanro」-ラ カンロ-
大阪市北区東天満1-2-3 金屋ビル1F
☎06-6242-8586
open : 18:00~(日曜12:00~)
close: 不定休
Massive Attack - Teardrop