小浜帰省し、仕事に没頭中。
せやけど美酒佳肴は欠かせない、ってことで
昨夜は「すし処 鮨富」へ。
単品注文もできるが、やはりオススメはおまかせ。
若狭小浜の旬とじっくり、向き合うことができるから。
▶︎宇久のマグロほぐし身と葉ワサビの酢漬け
先週、小浜・宇久の定置網にマグロがかかったそうな。
そのほぐし身を、大将手製の葉ワサビの酢漬けとともに。
スキッとした辛味がいい。ビールが進む。
▶︎ヒラメ造り その肝と真子のたたき
身はハリよく深い旨みを蓄えている。
肝と真子たたきのコクに即、日本酒プリーズ(笑)
▶︎早瀬浦 限定吟醸生酒(福井・美浜町/三宅彦右衛門酒造)
無濾過。搾りたてのフレッシュな風味がいい。そして爽やか。
▶︎小浜・仏谷の牡蠣 オイル漬け
小浜・矢代地区・かどのさん家(民宿かどの)の鯖へしこに用いた
無添加無農薬の糠がハラリとかけられている。
ぷっくりとした牡蠣の凝縮感ある旨みに、へしこの糠特有の風味が合う。
▶︎小浜産 ブリとその白子のソース
ザクっと表面香ばしく、中はしっとり緻密。
ソースのまったりとしたコクがいい仕事してる。
グジ中骨のスープが登場。どこまでも深いエキス感。六腑に染み入る。
揚げ物のタケノコ、そしてグジももちろん地物。
タケノコは清らかな甘みに満ちてて
グジの鱗はザクッと小気味良い食感、ふっくらとした身はすこぶる甘い。
大将手製「グジの塩辛ソース」、そのコクと澄んだ風味が響き合う。
運よく、ラスト「越前がに」。
▶︎越前がに
名残を楽しむひととき。
▶︎サクラマス 白味噌炊き
ふわほくっとしたテクスチャーに、まろやなな白味噌のコク。
長芋と谷田部ネギの風味がいいアクセント。
シャリのまるい酸味と合う。
▶︎asatsuyu2018 KENZO ESTATE (NAPA)
透明感と芳醇さをあわせ持つ。
刻々と変化するアロマが素晴らしい、ソーヴィニヨン・ブラン。
汁物をはさんで握りへと。
▶︎ヒラメ
シャリとともにハラリほどけ、広がるは優しい旨みの余韻。
▶︎えんがわ
塩と柚子で。甘さがグッと際立っていて、澄んだ脂の風味が心地いい。
▶︎剣先イカ
包丁入れにより、シャクッふわっと食感楽しく、甘み深い。
▶︎ニシン麹漬け
こちらも大将手製。キツすぎず淡すぎずの塩梅が見事。
ここで供されたのは「モサエビ」のダシ。
いやー参った。カニよりも深みあるテイストで、甘エビより味わいに凝縮感がある。
このモサエビ、足が早いから「門外不出のエビ」として名高い。
▶︎モサエビ
甘エビ以上に甘く、旨みは強い。
いやー久しぶりに味わったモサエビ、やはり美味。
都会ではなかなか出会えぬ稀少な味。
▶︎ゲソ
思いの外、ふっくら。香ばしく甘い。
▶︎ノドグロ
「脂が少なくなってきたからさっと酢締めに」とは2代目・島川陽平さん。
じつに艶やか。そして後味爽やか。
▶︎ブリ
地元の天然ブリ。スキッと端正、どこまでも芳しい。
▶︎ブリ ハラミ
透明感ある脂が広がる。
▶︎連子鯛
ファッと舌触り楽しく、皮も身も繊細。
▶︎宇久のマグロ づけ
6日寝かせ。脂は程よく、清々しい余韻が広がった。
▶︎ハタハタ一夜干し
焼きたて、ほんのり温いハタハタにより
シャリの米の旨みが引き立つ。
▶︎中トロ
スーッと広がる脂は優しい。
そして店の名物・大将の玉子。ほっと心落ち着く味。
陽平さんの抹茶ババロアにて〆となりました。
一品料理も握りも、さらにはアテのアクセントに添えた糠にいたるまで
地物に特化する「鮨富」ならではのおまかせ。
そのネタは力強く、しかも丁寧な仕事を感じさせる品ばかり。
大将、女将さん、陽平さん、いつもありがとうございます★
「鮨富」
福井県小浜市小浜広峰83-1
☎0770-53-0337(要予約)
open : 12:00〜14:00、17:00〜21:00
close: 月曜
Carly Simon - You're So Vain