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二甲料理店 @攻めの料理×酒場。路地裏の衝撃。

大阪・新町。
マンションや雑居ビルが立ち並ぶその隙間に、店はある。
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この路地ぃな感じ、めっちゃそそられるんですけど。
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「二甲料理店」 (NIKOH RYORITEN)
西洋料理をベースとしたアテと
サケを楽しめるカジュアルな料理店だ。

新町の大御所に連れられ初訪問。
「トラットリア パッパ」松本喜宏シェフ。
ワイン/フードジャーナリスト・寺下光彦さん。
おふたりには、公私ともにお世話になってます!
松本シェフ、お声がけいただき感謝です!


近所でアペリティフにワイン2杯クイクイっと。
なので、ビールでクールダウン。
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未だかつてない緊急事態の真っ只中にオープンとは。
思い描いていたスタートじゃなかったかもしれないけれど、
食べ手である私にとっては、この店とスタッフとの出会いにテンション上がったなー。


まず少数精鋭なメニュー、その名前のどれもがそそられるものだし
近所に住んでたら週3で通いたくなるくらい良心的な価格設定。
酒はというと、ナチュールからginなど国産クラフトまで、そのセレクトも、ナイス。

天井打ち抜きのフロア。その中央にキッチン。
ロングなL字型カウンターは、ベルギーの漆喰・モールテックス的な
独特の質感が気持ちいい。いちいちセンスあるの。



▶︎鮎のリエットとスキャッチャティーニ
 ゼッポリーニ
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薄っすい生地のスキャッチャティーニに、
鮎のコクとクリアな風味が重なる。
ゼッポリーニ、ビールがすすみすぎるわ。キュウリ主体のソースで後味清々しい。



▶︎金目鯛  玉ネギのフィルムとヴィネグレット  マンゴー
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キンメ、張りがあり旨み深い。
玉ネギの異なる甘み、ヴィネグレットの酸、
マンゴーのまったりとした甘み、バランスいいねー。



▶︎小さいライスコロッケ  ラルド  ナスタチューム
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ザクっと頬張れば、牛スジの旨みを吸い上げた米が旨い。
そこにラルドの油分と塩味、
ナスタチュームのピリリとした辛味がいい仕事してる。



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「Lycoris radiata」(彼岸花)Kunoh Wines
「醸造家が友達で」と、food directionのサチさんこと東田幸大(サチヒロ)さん。
ファットリアアルフィオーレとコラボした
このオレンジワイン(デラウェア100)。
果実味くっきりありつつつ、じゅわりと優しい旨み。飲み続けていたい。



▶︎タコ  燻製パプリカ イカスミのチュイル
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タコの下処理、素晴らしい。
ぷっくり弾力ありつつ、歯切れよくやらこい。
パプリカはまったり甘く、
燻製パプリカのソースのスモーキーさが和音を奏でる。
イカスミのチュイルは、ほのかにフェンネルを利かせるなど
香りの使い方がいいんだ。


キンメもタコも、素材感くっきり存在感しっかり。
聞けば、シェフのサチさんは、パッパ松本シェフに連れられ
市場通い(大阪中央卸売市場)を始めたところ。
松本シェフのゴッドアニキな面倒見の良さ、そして
サチさんの探求熱心さに、こちらがアツくなるわ。


▶︎カペレッティ
 リコッタチーズとホウレン草
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セージバターソース、はぁーしみじみ旨い。
かすかにナツメグが香る。



▶︎二甲のビシャカツ
 ソースビシャビシャのビフカツ
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オモロい!しかも禁断のビジュアル。
「イメージは串カツ。酒場やろう!って思ってたから」。
サチさん、オーナー・タカさんこと前田貴紀さんは口を揃える。


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この艶やかなロゼ色!ザクザクっと小気味良い衣の中には、
ふるふる、もっちり、ふわりとしたフィレ肉。これが驚きの質感。

ザクッふるっふわっ、咀嚼すれば
肉に施した少しの塩により、赤身の旨みがじわりじわりと。
ビシャビシャのソースは、コク旨の中にキュッと酸を感じるから
もうね、するする喉通り良すぎ、エンドレスなビフカツ。
“美しい”は“美味しい”。



▶︎スパゲティ ヒイカとカステルフランコのソース
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ヒイカ旨み強いねー。
カステルフランコのホロっとした苦味と、ピリ辛ソースが手を紡ぐ。
パスタとの絡みも上々。ワイン、プリーズな〆パスタにならないおいしさ。



▶︎ヘーゼルナッツのムースとカカオクランチ
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香ばしくもエアリー、クランチの食感も心地よく
燻製したココナッツチップがいいアクセントでした。



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この日、ご一緒させていただいた新町の大御所ふたり。
私にとっては頼れるアニキ達!
松本シェフ、新しい出会いをありがとうございました!
寺下さんはお仕事でも大変お世話になっています&引き続きよろしくお願いします!
お顔わからんから、あえてマスクしていただいてないです。
この日のカウンター客は、人気イタリアンのシェフや、グルメ担当の編集者など
毎度な顔ぶれで、サプライズ楽しかった。

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左が、food directionのサチさんこと東田幸大(サチヒロ)さん。
真ん中はお名前、聞きそびれました敏腕スタッフさんに
右は、オーナーのタカさんこと前田貴紀さん。
タカさん曰く
「サチと二人でやっていく店。だから〈二〉を頭文字に
〈甲〉って縁起いい感じだから“二甲”。
そしてサチの料理を打ち出したい店だから」料理店というわけ。

そのサチさんは、奈良のイタリアン「ならまちnakamuraya」などで経験を積んだ。
イタリアンを軸に、あらゆる技を忍ばせた自由自在なメニュー構成。
酒場的ラフさと、手の込んだ料理の数々にハマった。





「二甲料理店」
大阪市西区新町1-8-10 横山ビル1F
06-6585-9095
open:[月〜金]17:00~24:00 (23:00LO)
   [土]15:00~24:00 (23:00LO)
   [日祝]15:00~23:00 (22:00LO)
close:不定休
https://www.instagram.com/the_nikoh/



あやむ屋・永沼さんから教えていただき、ヘビーローテーション。
Oscar Jerome - Give Back What You Stole From Me
https://youtu.be/JGBYFBDeG4E




by writer-kaorin | 2020-06-07 11:00 | 二甲料理店 | Comments(0)  

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