京都「にしぶち飯店」へ。
思い返せば、数年振り。
「LOUIS ROEDERER BRUT PREMIER」でシャン杯。
▶︎毛蟹 ビーフン
ビーフンといえば“ケンミン”の、米100%ビーフン。
麺は毛蟹の蟹ミソで和えていて、絡みよくコシしっかり。
黒酢ジュレの清々しいコクが、毛蟹の甘みを引き立てる。
▶︎明石の鱧
目の前で骨切りしたハモが、さくっさくの衣を纏い登場だ。
香味野菜を利かせた四川のピリ辛ダレと、サクフワな身質。
バランスお見事。
これ眺めながら、飲めるでしかし(笑)
▶︎自家製叉焼・ブルーチーズ
手羽先・燕の巣 鋳込み揚げ
蜂蜜塗り焼き上げた叉焼、その甘旨なジューシーさに
ブルーチーズの塩味……この相性の良さは強烈。
手羽先の中にはこれでもかってほどツバメの巣。唸った…。
2007 Maison Nicolas Potel Gevrey-Chambertin
▶︎焼きフカヒレ
一度炊いたフカヒレを、ネギ油で焼き上げ
上湯スープで味を調えている。
フカヒレは繊維が太く、ねっとり。焼きの香ばしさでぐっと締まりよく
スープの深遠かつ上品な旨みがずっとずっと続く。
蓮の葉に包まれたこちらは
▶︎小浜の鮑 おこわ 蒸籠蒸し
地元の鮑の登場に、テンション上がる。
厚みある身は香り深く、トゥルンと心地よく跳ね、歯切れいい。
XO醤のコクを利かせた肝ソースに付けて味わえば、鮑は妖艶な装いに。
さらにこのソースにおこわを絡ませて…。無言になる旨さ。
2017 Domaine Lignier Michelot Gevrey-Chambertin
▶︎牛肉と賀茂茄子 九条ねぎ
スープのトロミが堪んない。
牛は香り高く、賀茂茄子はぽってり。
ハフハフ味わえば、胃が温まり、まだまだ食べれそうな気分に。
▶︎のどぐろ炒飯
卵炒飯に、のどぐろ、大根おろしと柑橘酢、酢橘をギュッと絞って。
豪快に混ぜ合わせて客の元へ。
のどぐろの脂が、シンプルな卵炒飯に絡み、
大根おろしや酢橘のスパッと広がるキレの良さが追いかけてくる。
ひと口ごとに、唸ってばかりいてたなぁ。
▶︎桃のコンポート、酒醸のシャーベット
桂花陳酒でコンポートにした桃。美しき香りのハーモニー。
酒醸シャーベットは、発酵のニュアンスとナチュラルな甘みが優しく広がった。
各業界で超有名な方々との楽しい美味しい夜。
皆、ハイレベルな食いしん坊だ。食と酒の話題はもとより、
胃腸環境、新陳代謝、筋肉量やら筋トレ、サウナにジョギング…と
いやー、そっちの情報も大好きなものだから、かなり聞き入った。
Hさん貴重なお席をありがとうございました。
Tミーさん重ね重ねお礼申し上げます。
中国料理に、大胆でいて繊細な和の技が融合する。
「祇園 さゝ木」でのキャリアを生かした
西淵シェフならではの独創性、はもちろん
彼の持ち味にも、私ら食べ手は魅了されるのだ。
「にしぶち飯店」
京都市東山区上弁天町444-2
075-561-1650
open :18:00-21:00
close:日曜、祝日
Boston - More Than a Feeling