大阪・摂津富田「溢彩流香」(イーサイ リューシャン)
通い始めてちょうど10年の月日が流れた。
リンさん、いつもありがとうございます。
▶︎前菜3種
左より。タコのネギ和えは、艶やか。そして、驚くくらいしっとり滑らか。
鮭は香ばしさと、甘旨のテイスト。ハートランドが止まらない。
インゲンは、リンさん自家農園より。
茹ですぎずな食感楽しく、鶏ガラスープの旨みがエッセンスに。
ハートランドと共に。
▶︎豚スペアリブとエリンギのスープ
スペアリブ、脂っこさ皆無で
むしろクリアな風味。じんわりと旨みが広がった。
▶︎小籠包
リンさんとこで小籠包はお初!「9月からはじめたの」とのことだが
常時あるわけではないと思うので出会えたらラッキーだ。
その皮は極薄でツヤッツヤ。
具は豚挽肉と、牛の煮こごり、白ネギとごま油。
溢れ出るアッツアツのジュは、優しい甘み。
そして肉肉しさが堪らん。そして後味がキレイ。
▶︎水餃子2種
緑色した餃子は、牛肉・枝豆・泡菜(パオツァイ→中国の漬物)。
枝豆は粒感しっかりでホクホク、
そこに牛のエキスと、泡菜の爽やかな酸味。
一方の白は、ホタテと三つ葉と少しの豚肉。
「パクチー苦手なお客さんもいるから」三つ葉という発想。
ホタテの深い甘み、アフターに三つ葉の香り。
いずれもありそうでない組合せ。
発見ある味とまとまりがあるリンさんらしい味!
ビールから紹興酒ロックへと続く。
▶︎水晶餃子
リンさんの水晶餃子は、食べるほどお腹がすく感覚になる。
透明感ある皮は香ばしく、ぷるんぷるん。
プリップリのエビ、中国クワイのシャキシャキ感が心地よい。
▶︎豚ばら肉と栗の煮込み
大ぶりの栗は、甘すぎず、それでいて香り高い。
豚の脂と相性すこぶるいいねー。
豚好きとしてはこれまたエンドレスな美味しさ。
そしてフィナーレは
「麻婆豆腐」ならぬ「麻辣牛肉豆腐」
とろっとろの牛バラ肉がどっさり。
この牛バラ、たくあんと一緒に炊いてるそうな。
奥深い味わいが、ふぁっふあの豆腐に絡み
麻辣醤の複雑味ある辛みが広がった。
自家製・干し豚をたっぷり使ったツヤッツヤ、
パラパラのチャーハンと共に。満腹なのにスイスイ進む。
このリンさんの干し豚を、家でもチャレンジしてみた。
その模様は、料理通信11月号(10/6発売号)
特集「山グルメ、庭グルメ」
「column/天日でのんびり、自家製タイムを」でご紹介(笑)
ぜひご覧になってくださいねー!
デザートは
▶︎マスカット餅
牛乳と生クリーム、白玉粉からなる求肥に
ハリがありジューシーなマスカット。
フルーツ大福専門店さながらのクオリティでした。
小籠包、麻辣牛肉豆腐…など、はじめましてなメニューと、
毎回楽しみしている定番の料理。
いつもそうだがリンさんの引き出しの多さに、驚かされる。
そのどれもが、心に響く味わいなのだ。
「溢彩流香」 (イーサイリューシャン)
大阪府高槻市富田丘町3-12 佐竹ビル 206
※完全予約制
open : 19:00~21:00
close: 日曜、月曜、不定休
※2021年の予約について。リンさんのブログ必見。
はっぴいえんど / 風をあつめて