苦楽園・樋之池町「鮨 和顔 -WAGAN-」
2020/11/1open
割烹一筋の店主・難波智彦さんが、
鮨の技を独学で身につけて独立。
ようやく伺うことができたのは、12月末でした。
待ちに待った夜に、シャン杯。
▶︎セコガニ土佐酢漬け
ラスト・セコガニ。身はピュアな甘み
土佐酢のスキッとした味が引き締める。
▶︎天然 クエ
煮切り酒と塩で。
まったりとした旨みを感じつつ端正な味わい。
▶︎長崎 ヤイトガツオ 藁焼き
藁で燻して炭火で香ばしく。
脂のりめっちゃいい。そしてキメが細かい。
ミョウガ、マスタードのスプラウトと共に。
▶︎赤アマダイ かぶら蒸し
ふっくら繊細な身質。かぶらの甘みに、みぞれあん。
カラダにじんわり染み渡るわー。
▶︎河内鴨と海老芋の共地飴
好物の河内鴨が登場。そのロース肉は味が濃く、脂は透き通った甘みを放つ。
素揚げした海老芋はホクホクとろり甘い。
海老芋を出汁で炊いた、その汁にとろみをつけた、共地飴(ともじあん)。
優しくも深い旨みがじんわりと。
さて。ここから握りへと。
▶︎紋甲イカ
シャリの温さ、塩とゴマの按配によりイカの甘みが引き立ってるね。
そのシャリは、赤酢と米酢ブレンドのまぁるい酸味が心地いい。
▶︎コハダ
やんわりとした酢加減。清新な味わい。
▶︎さわら炙りに酢橘と塩(撮影し忘れ)
脂のクリアな甘みが口中に響いた。
▶︎炙りキンキの雲丹シャリ丼
雲丹はシャリに混ぜ混ぜ。それだけでも堪らんのに
炙りキンキの温さと脂の旨みが、和音を奏でる。
溢れんばかりのイクラは、ちびちび。酒の絶大なる友。
▶︎マグロ ヅケ
温めのシャリで。じんわり広がるさっぱりとした旨み。
▶︎トロ
スーッと舌の上で溶けゆく。はー飲み込みたくないくらい清々しい。
▶︎車海老
凝縮感ある旨みが広がる。
▶︎河豚 きもポン酢
カワハギ肝使用、とのこと。
この組み合わせはテッパンやね。
▶︎鯖寿司
きっちり〆てるが、脂ののりいいから
凝縮感ある旨みだけが響く。
続く「ホタテ」は、シャクッと歯ざわり心地よく、透き通った甘みがジワリ。
▶︎ボタンエビ昆布〆

酢橘と塩で。凝縮感ある旨みが口の中を占拠。
▶︎煮穴子
煮穴子ホロリ崩れゆく。すっきりとした後味が印象的でした。
留椀でホッとひと息
▶︎トロたく
「たく」はいぶりがっこ!薫るねー。
トロの脂との相性、酒飲みのツボつくテイストやわー。
ラストは、好きなものを、ということで
同行者のK氏「こはガリで」と。それは斬新!
▶︎コハガリ
コハダとガリ!私は初めての組合せ。
互いの甘酸っぱさのハーモニー。繊細な口どけも手伝い、〆にぴったりでした。
「あまおうとル・レクチェ」にてフィニッシュ。
デザートまでついた旬のおまかせコースが
8800円って、嬉しいサプライズ。
え?大丈夫ですか?って思わず言いそうになるくらい値打ちあるわ(笑)
良心的でいて仕事はきっちりという明瞭なこの感じ、
ハレの日の高級寿司屋とは真逆をいく
普段使いしたくなる感じだし
ご近所・苦楽園の方たちが羨ましい。
開店早々に撮影したんだけど、その後
カウンターはご近所のマダムたちで満席となっていた。
カウンター席。スクエアに区切られているのは、なんとロッカー!
「プレミアムロッカーオーナー」という制度をつくってて、
好きな酒やグラスをマイロッカーに保管しておくことができるそうな。
和顔 -WAGANとは「和顔愛語」という仏教用語より。
笑顔で愛情のこもった言葉で伝える、という意味らしい。
お会計見てこちらがニンマリ。
割烹出身の難波さんによる、鮨という新たな挑戦にエールを送りたい。
ありがとございました★
「鮨 和顔」-WAGAN-
兵庫県西宮市樋之池町3-8
0798-78-3000
open :16:00-21:00LO
close:水曜
※新型コロナウイルスの影響で営業時間など変更の場合あり