「旬天 伸」
2020年8月、玉造から谷町九丁目へ移転オープン。
平岡伸一さんが一人で切り盛りする、カウンター8席だけの天ぷら店だ。
好物の天ぷらと向き合う、休日の昼飲み。
堪らんシチュエーション。
▶︎海老芋揚げ 白味噌仕立て
白味噌の優しいコクがじんわ〜り。
海老芋は緻密でいてなめらか。心がほぐれる。
▶︎K20FY_DD(共栄堂・三養醸造)
四恩醸造で腕をふるっていた小林剛士さんが新たに醸したワイン。
甲州100。ほんのりシュワッと。柑橘系のほろ苦さ、旨みの余韻も長い。
これはずっとずっと飲み続けていたいナチュール!
▶︎蟹とフルーツトマトのミルフィーユ風
互いの凝縮感ある甘みが共鳴。
日向夏かな、和柑橘の甘酸っぱがいいアクセント。
目の前には本日の厳選素材たち。ワカサギが煌めいている。
昼コースの天ぷらは、旬菜4品、魚介4品。
まずは「車海老」の頭。香ばしく、甘い。
▶︎車海老
サクふわっ。
身そのものにほどよく潤いがあり、しなやか。そして甘いなー。
▶︎蓮根
ホクホクとシャキシャキの間で。香りもいい。
伸さんに聞けば、揚げ油は太白胡麻油とコーン油をブレンドしているそう。
▶︎グジ
鱗はパリサクッ。
ハフッとほおばれば湯気立ち、しっとりとした身が顔をのぞかせる。
はぁ〜。香り高く、脂のりよく、飲み込みたくない美味しさ。
▶︎芽キャベツ
大地の香り。そしてピュアな甘みが溢れ出るの。
▶︎ワカサギ
繊細な味わい。
二層になった衣の質感もいいね。おかわりしたい(笑)
次のボトルは「FUSION weiss trocken 2016/Jurgen Leiner」
ドイツのビオディナミ。
甘やかな香りながら、酸味と苦味がきいたフレッシュな口当たり。
飲まずにはいられない(笑)
▶︎鳴門金時
皮と衣が一体になり、気持ちいい食感、そして香ばしさ。
噛むほどに、蜜のような甘みが口中に押し寄せるの。
▶︎穴子
厚めの衣が、穴子の身の旨みをぐいっと持ち上げる。
風味もすんごくよかった。
▶︎アスパラガス
青い香りが心地いい。衣は軽やか、瑞々しさも堪んない。
そしてご飯物へと。私はもうちょい飲みたいからご飯を抜きにして…
▶︎おじゃこ、お漬物
▶︎あさりとアオサの味噌汁
沁み入るねー。幸せのため息。
そしてお会計で、これまた幸せに。昼コースが3500円(税別)とは。
値打ちありすぎて申し訳なく思うくらい、満足度高い昼餉。
好きすぎて堪らない天ぷらと、ナチュール。その両方を昼からいただける至福。
そして店主・伸さんの技、ホスピタリティに惚れ、
次は夜、伺うことを約束してお店を後にしました。
伸さん、何から何まで本当にありがとうございました!
「旬天 伸」
大阪市天王寺区上汐3-8-10 吉田ビル グレイシイコート1F
080-2471-3998(完全予約制)
open :要問合せ(緊急事態宣言に伴い営業時間の変更あり)
close:不定休
Trijntje Oosterhuis - Human Nature