創業明治35年「大黒」。
言わずと知れた、かやくご飯でその名を馳せる老舗だ。
芸大生の頃、池波正太郎 著『散歩のとき何か食べたくなって』を読んで
この店に憧れを抱き…。当時、堀江に住んでたもんだから週1ペースで通っていた。
懐かしいなぁー。あの頃と変わらぬ店構え。
昼ビールの愉悦。
品書きが魅力的すぎて、悩み悩んで注文する頃には瓶2本目(笑)
▶︎小鉢3種
「ぬた」は酢味噌のまぁるい旨みがじんわーりと。
この時季のネギは甘く、ひょっこり顔出す烏賊と揚げさん、嬉しいね。
「とうがらし煮付け」はほどの良い甘辛さ。
苦味ほんのり、すがすがしい香りが広がる。
「わかめ酢の物」は甘酢とレモンで爽やか。
▶︎さわら塩焼き
しっとりとした焼き上がりがいい。
ぶり煮付け、鮭塩焼きも、端正やなぁ。と覗き見しながら、
それだけでもう飲めるのだ。
▶︎かやく御飯
米ひと粒ひと粒に、昆布と鰹節からひいた薄味の出汁が浸透。
そのふくよかで優しい旨み、心に響くなぁ。
お揚げさんやゴボウ、こんにゃく…。
素朴な味わいの中に、丁寧な仕事を感じるのです。
▶︎粕汁
あったまるわぁ。まったりとしたその味わいに、カラダが溶けてゆく。
金時人参、大根、お揚げさん、白身魚…具だくさん。
京都生まれ阪大出身のトップクリエーター・Kタンと
東成区出身の国際派プロジェクトマネージャー・Tさんと
大黒メモリーを語り合った昼餉。
この場所でこの味。
ずっとずっと変わないでいてほしいです。
「大黒」
大阪市中央区道頓堀2-2-7
06-6211-1101
open :11:30-15:00、17:00-20:00
close:日・月曜、祝日
Pink Floyd -- The Wall