3月。待ってましたの「溢彩流香」ナイツ。
名作詞家、音楽業界関係者、ロックな名パティシエ、博士に秘書に…と
美味しい&音談義がたえないいつもの皆さんと。
▶︎前菜3種
「カンパチ・パクチー和え」
塩とごま油のシンプルさがカンパチのクリアな脂の旨みを引き立たせる。
器のカブラまで完食。
「長茄子、鯖へしこと干し柿のせ」
このへしこ、カオリンのオカン自家製(オカンとリンさんは文通くらい仲がいい)
蒸してほぐして骨取り除き、干し柿と合わせてるそうな。
長茄子の程よいジューシーさに、へしこと干し柿というビビるくらい美味な驚き。
「ピータン」は、ニンニクを利かせた油でさっと炒め、醤油と砂糖で味付け。
リンさん曰く「子どもでも食べやすいよう」調味。
ホスピタリティとか言う言葉では語りつくせない愛だ、愛。
▶︎タラとほうれん草のスープ
じんわり…。リンさんの優しさのかたまり。
タラは刻んだ後、卵白とネギを混ぜ、しんじょのような風貌。
豚スネや豚トロからとったダシを合わせているという。
ハートランドの後は
「TORREON」のソーヴィニヨン・ブランを。
▶︎水餃子
白は「牛肉とミョウガ」。牛挽肉がごろっと入り、ミョウガの香りが響く。
黒は「イカとセリと豚肉」。イカぷりっ。豚肉の旨みジュワッ。
素材の取合わせ、そのセンスはどこから?っていつも感じつつ
私の餃子の基準は、リンさんの味、なのです。
▶︎水晶餃子
スパイダーのような網の目。堪らんサクジュワッ感。
デンプン主体の透き通った生地から
豚や海老、ニラ、白菜、シャキシャキした中国慈姑が顔を覗かせる。
食べるほどに、お腹が空いてくる……。
▶︎大根の春巻き
ラストシーズンに滑り込めた!
「大根が美味しい時期にしか作らない」とリンさんは言う。
ザクッと頬張れば、大根の甘みがジュワリと。春雨がまたいい仕事してる。
まぁびっくりするくらいシンプルの極み…。
世界一好きな春巻きかもしれない。
▶︎アスパラガスのチーズ&ニンニクパウダー炒め
アスパラの香り、食感ともに鮮烈。
チーズとニンニクは、ともにパウダー。相乗効果スゴかった。
▶︎干し豚チャーハン
テフロンのフライパンに山盛りチャーハンを
リンさんは手際よく、軽やかに炒め付けながら仕上げる。
そのチャーハンはもち米か?って思うほど米は甘く、粒が立ってて
五香粉ほか調味して干した豚バラが、名脇役なのです。
「豚肉 黒酢煮」と共に。
スネ肉はほろりやわらかく、
豚トロはややエッジが利いた脂のプリッジュワリにニンマリ。
デザートの前に、おかわり水晶餃子。
この食事を終えたくないくらい、
リンさんの料理は私たちを幸せの渦に巻き込む。
▶︎いちご餅
この時期ならではのキュッとくす甘酸っぱさと
羽二重餅のハーモニー。優しさに包まれたのでした。
美味しい感動と、笑いの絶えないかけがえのない時間でした。
その味づくりについて、メンバーからリンさんへ質問攻め(笑)
「そこらへんのスーパーで買える食材ですよ」と笑うけれど
曰く「素材の味と食感を大切にしている」と。
例えば、水晶餃子に忍ばせた中国慈姑、えびetc…
それぞれの素材感をしっかり感じる。さらに。
家族のことを思いながら丁寧に料理を作るような感覚で、
一品一品を仕上げるのだろう。
いやー。魂を揺さぶる料理、これぞリンさんの味。
「溢彩流香」 (イーサイリューシャン)
大阪府高槻市富田丘町3-12 佐竹ビル 206
※完全予約制
open : 19:00~21:00
close: 日曜、月曜、不定休
そら今日はコレでしょ!もちろんゲットしましたよ♬
2021.03.21 Release
[Official] 大滝詠一「君は天然色」Music Video
(40th Anniversary Version)