待ちに待った「蘇ボックス」が届く。シリーズ第5弾。
フレンチの巨匠「ミチノ・ル・トゥールビヨン」道野正さんによる
お家でレストランの味。しかもコース仕立てというのだから。
まずは、道野シェフによる盛り付け動画をチェック。
キッチンでスマホ見ながらアペに泡飲みながら、ってのが楽しいんだ。
魅せる盛り付け方法はじめ、
レシピのレクチャーもあり、めっちゃ勉強になる。
届いたボックスの中には、手書きのトリセツも。
その丁寧さ、届いた先でのことを想定した事細かなフォローに感心しっぱなし。
さて、ディナータイム。
湯煎するだけ、盛り付けるだけの手軽さ。なのに
お世辞ではなく本気で、驚くくらい旨かった……。
▶︎ワカサギのカルピオーネ(イタリア風南蛮漬け)
琵琶湖産ワカサギ。
オイルとヴィネガーの馴染みがすごく良くって、飲ませる味。
緑色したソースピストーのバジルの爽やかさが心地よく、
何しろ、玉ネギとニンジンが縁の下の力持ちやなぁ、いい仕事してた。
「トマトあったら添えると華やかに」ってことだったので、
冷蔵庫にあった梶谷農園のハーブ、そしてプチトマトを添えて。
▶︎播州鶏のスモーク、高農園のプティヴェールとサツマイモのサラダ
鶏ムネ肉はしっとり緻密。程よい燻香がふうわりと。
ピュアな甘みのサツマイモ、そしてプチヴェールに、
ヴィネグレットを和えて。その油分と酸味が全体を引き締める。
▶︎自家製塩漬け豚のポトフ、ふくどめ小牧場のソーセージとベーコン
ポトフってこんなに美味しかったんだ……、幾度となく感動のため息。
塩漬け豚なんて豚好きの私、もうずっと食べ続けていたい味だし
ふくどめ小牧場のソーセージ、パプリカパウダーほか
香辛料の個性くっきり、ジューシーで旨い。
おなじみの野菜も味が濃いの。
そして素材の旨みが滲み出たスープは
どこまでも透き通っていて、深い味わいなの。
食べてなくなるのが惜しかった。
「蘇ボックス 第5弾」には
「ル・シュクレクールの特製バゲット」も。
これまた嬉しすぎるんですけど。
ポトフのスープと優しく共鳴。しみじみ美味しいのです。
けっこうなボリュームあり、
アペと前菜に泡、続いて
アルザス、ジェラール・シュレールのシルヴァネール……と
ワインも進んでめちゃお腹いっぱいに。
でもデザートは別腹だから。
パティシエ・マダムyucoさん特製の
▶︎アイアシェッケ
ドイツのザクセン地方、特にドレスデンの地方菓子(ベイクドチーズケーキ)。
カスタードを使った層、クリームチーズの層のハーモニー、そこに
シュトロイゼルの食感や、ときおりやってくる
ラムレーズンの風味がいい仕事してる。素材らしさを感じさせつつ奥深い味でした。
「蘇ボックス」には、潔さと愛があった。
素材の力強さはもちろん、
ポトフなら透き通った味わいがあったし、
もちろんワインを誘うテイストも。
レストラン・クオリティを、ここまで楽チンにお家で楽しめるとは驚き。
その中に、フランスの根っこを感じ
道野シェフならではの創造と、食べ手への愛を感じたのです。
さて。翌日のお楽しみは……オプションで購入した
▶︎道野シェフのカレー(ラタトゥイユ添え)
「40年ぶりにカレーを作りましたわ」と、YouTubeで語っていた道野シェフ。
スパイシーさと、甘旨な味わいがじわりじわりと広がり、
ココナッツミルクやスイートチリソースのちょっとエキゾティックなニュアンス。
そこに、ラタトゥイユときたもんだから、一緒に味わうと
南仏風野菜カレーに、という味変がユニークでした。
さらには、マダムyucoさんによる「蘇ボックス」スイーツセットも購入。
右奥から「ベイクドチーズケーキ」、「さくらメレンゲ」、
「金平糖(クミン、フェンネル、ラベンダー)」
「パート・ド・フリュイ(青リンゴ・ベリー)」
ピンクのリボンに包まれたのは「“和”スパイシーチョコボール」、
「マカロン(桜・山椒・ピスタチオ)」
薄緑のマカロンが山椒。
私が大好きな和風香辛料専門店「やまつ辻田」の「石臼挽き朝倉粉山椒」を使用。
齧れば、山椒の複雑で華やかな香りがふわっと。コレコレ!
山椒の鮮烈なに続き、クレームの優しい味わいが広がるのです。
その隣、「“和”スパイシーチョコボール」も攻めのおいしさがあった。
ガナッシュのリッチさと、辻田さんの「名代柚子七味」、
コアントローの柑橘系が手を紡ぐ。これも秀逸でした(もちろん他のスイーツも)。
レストランの語源…。
人の体や心を回復させる、という本質を
道野シェフの料理に、マダムのスイーツに、お家で感じさせていただいた。
ありがとうございました。
So-Box 「蘇」ボックス
※「蘇ボックス 第6弾」4月8日(木)到着分からスタート