大阪・豊南町東。
住宅街に突如現れる「かっぱ梶岡」。
開業46年目の老舗焼肉屋で
この日は4人だけの超レアな焼肉講座が開かれた。
焼き師は、かのマッキー牧元さん。
自らをタベアルキストと命名し、年間700軒食べ歩いてきた男。
メニューの書記・料理撮影係、マッキーさん撮影係の3人が、
マッキーさんに、焼きの技を学ぶ夜。
つまり、私たちが焼かずに食べる担当という愉悦(笑)
ヒェー。心臓丸ごとお披露目に続き、
今日のスーパー・ハラミも美し…。
ビールで喉を潤し、まずは
▶︎タン元
「タンはよく焼かないとね。脂があるから胸焼けするの」と、
フチがジュワッ、程よく焦げ目がつくまでしっかり焼き。
頬張れば、プリンッと舌の上で跳ね、清々しいエキスの洪水。
小豆色した素晴らしきハネシタと、マッキーさん。
いざ、焼き始めると眼差しは真剣そのもの。
両面だけでなく側面にも焼き色をしっかりつけ、香ばしさを立たせた。
1切れ目はそのままで。シャクジュワッと、ピュアな脂が迸った!
2切れ目はワサビをのっけて。辛みを感じず、むしろワサビの清々しさがずっと続く。
「タン下の下」は、ぶりんぶりん弾け、噛みしめるほどに旨み炸裂。
ニンニク効かせた「ミノ」は、艶やかな飴色。
「繊細なミノは、4つだけ焼いて様子みよう」とマッキーさん。
しかも、タンパク質の加熱変性により、鉄板にひっつきすぎぬよう
鉄板の上で0.5秒ごとくらいに頻繁にひっくり返してハイ、完成。
E.V.オリーブオイルをつけ、頬張れば
シャクッと軽やかなタッチ。香りはどこまでも清らか。品格感じる。
▶︎アブシン(塩・ニンニク)
火力が強い場所で、アブシンの脂をジュワッと。
そう、脂からやき、身が薄いとこは、鉄板の外側へ。
噛めば噛むほど、脂の清々しい旨みがずっと続く。
いやー悶えるくらい味わい深いの。
脂から痛むのに、ここまでピュアで甘やかな風味は、初めての経験かも
「シマチョウ」(タレ)
美しいなー。マッキーさんの焼きは、実に丁寧。
「いっぱい並べるのが一番嫌いで」とつぶやくマッキーさん。
噛むほどに、タレのスキッとした旨みが語りかけてくる。
2回転目はもみダレに一味をかまして、味変もパーフェクト。
「レバー」って、こんなに甘かったんだ……。
ぼーっと余韻に浸ってると、やってきました
▶︎ハラミ(アウトサイドスカート)
片面をサッと焼き、もみダレを絡めてさらに焼き。
まるで焼きしゃぶを焼いてるかのようなスピーディーさ!
頬張れば、プルン、スーッと消えゆく口どけが堪らんかった。
▶︎アカセン
ぷっくり、たおやか…。なんて初々しいんだ。
2回転目、マッキーさんの焼きはしっかり。
噛みしめるほどにうまいエキスが溢れ出る。
画像では伝えきれない、その焼き技に感動してると、
「何年焼いてると思っている。食べずに焼くだけでも楽しくてね」と
マッキーさんつぶやく。ウチら惚れ惚れ。
▶︎ハラミ(インサイド)
ハラミ周辺の腹横筋の部分。
マッキーさん、繊細なトングさばき。
そのハラミは、旨みもコクも深く…口の中でふわっと解けた。
立派なランプ、登場。
すっきりとした味わい。しかも、えもいわれぬ香りがじわじわ押し寄せる。
▶︎カイノミ
ヒレの上品さと、赤身肉の味の濃さを持ちあわせている…。
食べるほどにお腹が空く……久々にこの感覚を体感したのでした。
ラストは、梶岡夫妻とマッキーさんで、おきまりの「ヤァ〜!」
かくして「焼肉講座」第4弾は幕を閉じたのでした。
見てるだけでお腹が空く……(笑
Yちゃんご予約感謝です。K上さんご紹介ありがとうございました。
第5弾を楽しみにしてます!
「かっぱ梶岡」
大阪府豊中市豊南町東3-5-23
06-6332-3824
open :通常は17:00〜24:00
close:月曜