私の餃子の基準はリンさんの味。
「向かいのスーパーで買える食材で作ってるだけ」とリンさんは微笑む。
奇を衒った料理は一切なく。しかも
どの料理もシンプルなのに、忘れられない味ばかり。
この日は夏のショートコース。
ワクワク時間のはじまりです。
▶︎涼菜ニ品
「豚トロの腐乳煮込み」はジュワリな脂の旨みと
発酵の風味が堪らない。
「冬瓜 干し海老とニンニクのピーナッツ炒め」
パリシャキッ、冬瓜の食感、鮮烈!
クセになる複雑な旨み。
▶︎真珠丸子(餅米シューマイ)
餅米が香り立ち、豚肉はフワッファ、ジューシー。
中国クワイのシャキッとした食感が楽しんだ。
▶︎玉子とトウモロコシの水晶餃子
透き通った生地のなかから、
トウモロコシの甘みが溢れ出す。玉子のフルフル感も堪んない。
これは新感覚。
▶︎水餃子
緑の水餃子は「干しキュウリ、豚肉、イカ」
キュウリのパキッと小気味いい食感と具材の旨みのハーモニー。
そして「牛肉とセロリ」の水餃子。香るね〜。
いずれも素材らしさが際立っていて、もうなんぼでもいける。
▶︎水晶餃子
中国クワイ、ハクサイ、ニラ、豚肉が入る。
ツルンッと透明感ある生地、そして
それぞれの素材の旨みが交互に押し寄せる。
食べるほどお腹が空く、魅惑の餃子なのだ。
▶︎春巻き2種
「自家製コンビーフとゴーヤ」と「ゴーヤチャンプルー」
ヒェ〜!なんでも巻けるんや。
前者は、最強のコンビーフ。
ゴーヤの苦味とパリンッとガラスのような皮も堪らんね。
ゴーヤチャンプルのほう、
玉子はあらかじめスクランブルエッグ状にしたものを
揚げてると思うんだけど、フルフル。熱の入り方が絶妙。
春巻きの世界は、奥深い。
▶︎干し肉チャーハン
自家製 干し肉は、五香粉のエキゾティックな香りがふうわりと。
米パラ、肉の旨みジュワッ。これもエンドレス系。
そして水晶餃子、おかわり。
愛でる、そしてじっくりじっくり味わう。なくなるのが惜しい。
▶︎醤油プリン
カラメルは、中国のたまり醤油、濃口醤油、メープルシロップからなる。
醤油のコクや苦味、メープルの芳しさと優しい甘みが調和。
初めての味、クセになるおいしさ。
以上、夏のショートコースも
リンさんにしか作ることができない、おいしい愛の塊。
笑顔が溢れるひとときでした、ありがとうございます。
「溢彩流香」 (イーサイリューシャン)
大阪府高槻市富田丘町3-12 佐竹ビル 206
※完全予約制
open : 19:00~21:00
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