芦屋「イタリア料理 今井」へ
運よく伺うことができました。Kちゃん、ありがとうございます。
今年はもちろん、2021年も全て満席らしい。
今井の「ワインペアリングコース」
噂には聞いていたものの、いや〜いい意味で「目眩く」でした(笑)
いつもの皆さんとシャン杯。
一人で調理&サービスをこなす、店主の今井雅啓さん。
とても気さくな雰囲気で、はじめましてじゃない気分に。
■ボタン海老の殻からとったスープ
優しい旨みが響く。寒い夜だったからじんわーり身体に沁み入る。
ME by Matahiwi Estate Sauvignon Blanc
焼きたてフォカッチャ。
■自家製フォカッチャとウニのカナッペ
コラトゥーラ(イタリアの魚醤)をサッと塗ったウニは
海味と深みある風味がクロスオーバー。
この塩味が、次なるワインとピタリ。
「あさつゆ asatsuyu 2020 KENZO ESTATE」
■秋刀魚とゴルゴンゾーラの海苔巻き
手渡し海苔巻き。
秋刀魚の油分と、ゴルゴンゾーラの個性ある塩味を繋げているのが
煮詰めたバルサミコと蜂蜜。
その深いコクが、甘み繋がりで、お次のワインを。
「結 yui 2020 KENZO ESTATE」
清らかで華やかなニュアンス。上品な甘みがスッと広がる。
■アワビのフリット
スッと歯でちぎれるアワビ。その柔らかさと、海の香り、最強。
たっぷりまぶしたペコリーノが、またいい仕事している。
ここで、トレンティーノ・アルト・アディジェの泡へリターン。
油分をスッと洗い流してくれました。
■ボタン海老 その出汁と松茸のベシャメルソース
間違いのない組合せ。素材がいいから、その感動ひとしお。
今井シェフ、目の前で麺を仕上げる。
■タヤリン 白子のカルボナーラ 黒七味
白子をグジュって潰してカルボナーラ的濃厚さを。
さらに、ペッパーの代わりに黒七味というクリエーション。
濃厚まろやかなのに、ひつこさ感じさせないのは、白子の功績か。
入店直後に、見せていただいていた「淡路牛フィレ」は堂々たる存在感でした。
■淡路牛フィレ ロースト
1時間半、炭火でゆっく〜り熱を入れたらしい。
フルフルッと跳ねてほぐれホロリ崩れゆく。
淡路牛、なんてクリアな味わいなの。
そしてご飯物へと。
■イクラちらし
輝くイクラがこんもりと。って、赤シャリと見間違うやん。
その正体は、海老の殻からひいただし、で炊いたご飯に
バルサミコ酢とコラトゥーラで味付けして、イタリア的シャリに。
口に含めば、和とイタリアのニュアンスがクロスする。これ面白い。
勧められたワインを飲れば、グッとイタリア的。
「海老だしで味変も、このシャリなら合うのでは?」と
Kシェフからの提案も。
これが、六腑に沁み渡る、滋味深い味わいでした。
こんなレアな一本も。
デザートは、作りたてのジェラート。
残り半分になれば、リンゴのコンポートをかけてもらって。これも秀逸でした。
本日いただいたワインたち。ようさんいただきました。
ピエモンテなどイタリア修業経験もある、
今井シェフならではの現地のトラディショナルと、
食材・器をはじめとした日本のエッセンスの融合というオリジナリティ。
そこにワインペアリング(飲めない方はノンアルペアリングも)という至福。
懐にも優しく、大満足の夜でした。
また行きたいけれど、再来年か…。
今井シェフ、ご一緒いただいたみなさま、ありがとうございました。
「イタリア料理 今井」
芦屋市公光町10-21
今週末が待ち遠しい!
桑名正博 - セクシャルバイオレットNo 1