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「侘家古暦堂 祇園花見小路本店」で味わう焼き鳥、京都スタイル。

祇園の夜。この日は
「侘家古暦堂 祇園花見小路本店」へ。
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粋な京都男子と、ロンドン在住のアニキたちと。


久しぶりに伺った「侘家古暦堂」は
メニューもスタイルも
ガラッと進化していて驚いた。

名物の石焼親子丼を味わえるランチはそのままに
ディナーは単品をなくして「京都焼き鳥styleコース」一本に。
しかも、ペアリングもあるというのだから、それ頼むに決まってる(笑)


■うま味3種
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「蕪のポタージュ」(写真左)は、鶏だしとナイスなバランス。
蕪の質朴な甘みが際立ってる。
そのお隣「茶碗蒸し 芹のあんかけ」は
だしの旨み、お揚げさん風味が優しく響く。寒い夜に、身体があったまるわ〜。
そして「菜の花ごまだれ 葱山椒ソース」で旨みと香りの三重奏。


Crémant d'Alsace
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「CREMANT BRUT 2018 Domaine Gross」
ナチュラル・ワイン嬉しいなぁ。優しさに包まれた。


■焼き鳥3種
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はずは、京地どりのモモ肉。
味は濃厚。そして、ふわっと繊細な質感に驚く。


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焼き鳥には「シャトー・メルシャン 岩崎甲州 2016」
爽やかな香りがスッと広がる。


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京赤地鶏のせせり。
ブリンッと弾け、すっきりとした醤油テイスト。


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京赤地鶏のつなぎ(レバーとハツの繋ぎ)は
歯ごたえ心地良く、タレのふくよかな旨みがいいバランス。



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味変がまたユニークなのだ。「侘家古暦堂」の姉妹店に、
京都祇園 侘家古暦堂 うま味さん」というお店がある。
“京のうま味文化を伝える”をテーマにした、うま味調味料専門店だ。
こちらの、無添加うま味調味料5種をお好みで、
という趣向にテンション上がる。

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利尻昆布、本枯鰹節、本枯鮪節のうま味に、
ぶどう山椒の爽やかな香りのハーモニー。


■京都産野菜の炭焼き
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右京区・杉本農園のカリフラワーは
素揚げにした後、炭火で炙っている。
その上にチーズを惜しげもなく。


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その側には、赤万願寺唐辛子の自家製アリッサ、
中近東とうま味が融合した「うま味さんデュカ」
ジャガイモのピュレに、ほうれん草、紫キャベツの酢漬け。


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ここでマルク・テンペってのが嬉しすぎるねー。
「Amzelle Riesling Zellenberg」


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カリフラワーの質感、堪らん。
ふわっと口中でほどけるカリフラワーは、甘みが深いのだ。





次の料理「手羽先」に合わせたお酒は…
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実山椒・ハイボール。


■手羽先
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骨を抜いた手羽先のなかに、フカヒレを鋳込んでいる。
手羽先は香ばしくジューシー。
鶏からとったダシの旨みが絡むフカヒレが存在感を放つ。
そこでハイボールを流し込めば、実山椒の爽やかな香りのハーモニー。
これ堪らん。




■ソーセージ
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正式には「京鴨の自家製ソーセージ」。
肉の旨みを感じながら、どこまでも清々しい。
百合根のソース、タスマニア産・ヒルファームの粒マスタードと共に。
同じくタスマニア産・マウンテンペッパーベリーの
ハーブや山椒に通ずる風味がナイス。


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鴨の肉だけにニクいセレクション。そーきたか。
「Pinot Noir(Spätburgunder)/Weingut Friedrich BECKER」
軽快かつエレガンテ。

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プチ・ホットドッグ。
鴨肉の個性を、バンズの優しい甘みがスッと受け止める、という魅惑。
シュペートブルグンダー、進みました。


■だきみ
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しっとり胸肉にジューシーな皮、という調和。
よだれ鶏のピリ辛旨ダレが絡み、トップにはパクチー。
中国料理を彷彿とさせながら・・・ペアリングのセンスに唸った。

「ROMATE Don Jose OLOROSO」
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シェリーにくちづけ、なのだ。
ここで紹興酒では芸がない。で、シェリーという。
独特の熟成香が、タレのアジア的エッセンスに、なんて合うの。
次の串「ズリ」に続いて(写真撮り忘れ)

■京地どりのぼんじり
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脂の甘みを感じながら、
醤油ベースのタレで、スッキリ。そして
「うま味さん」の山椒。次にカレー…と、味変エンドレス。
「Chambolle-Musigny / Jean Jacques Confuron」と共に。
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■鶏と鴨のつくね
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石鍋のなかでグツグツ…

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バルサミコ、フォンドヴォーなどからなるタレはコク深く
ハフハフ頬張れば、肉汁迸る。
黄身をとんろり、至福の境地。


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ここで好物のランブルスコ[Lambrusco 2019 / Camillo Donati]とは、
〆ランブルスコは新鮮だし、後味すっきり。



■白濁スープ
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濃厚なのに後味サラリ。飲みながら飲める、味わい深さ。



■土鍋ごはん
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鶏肉・ゴボウ、そして岡山「しいたけブラザーズ」の椎茸、三つ葉。
塩分優しく、香り高い。


■ミルクアイス
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美山の牛乳のミルクアイス、柚子ソースで〆となりました。
アイスの温度帯、絶妙。
「冬には“あったかい”アイスクリームを出すべき」という
「祇園さゝ木」大将・佐々木さんの取材を思い出した。



京地どり、京赤地鶏、地元農家が育てる地野菜など
生産者へのオマージュを感じさせ、かつ
うま味を巧みに用いた、京都ならではの焼き鳥コース。
時には中華など他国のエッセンスも取り入れられてて、
味の幅と奥行きも楽しかった。
そしてサプライズに満ちた夜。ありがとうございました。


侘家古暦堂 祇園花見小路本店
京都市東山区花見小路四条下る 祇園町南側 歌舞練場北側
075-532-3355
Open :11:30~14:00、17:00~21:00 (フード、ドリンク20:20LO)
Close:無休
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by writer-kaorin | 2022-02-13 10:27 | 侘家古暦堂 | Comments(0)  

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