人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「旬彩天つちや」 春の昼餉

2月初旬、江坂「旬彩天つちや」での昼餉。
素材とシンプルに向き合うことができる
天ぷらには、繊細なまでに旬と向き合う楽しみがあるので、
あえて時差投稿。
「旬彩天つちや」 春の昼餉_b0118001_06422437.jpg
至福のとき。


■八尾若ごぼう 利休煮(煮浸し)
「旬彩天つちや」 春の昼餉_b0118001_06423958.jpg
食感心地よく、お揚げさんがいい仕事している。
だしのうま味と胡麻の香りがじんわりと。


■明石鯛、紋甲烏賊、煎り唐墨
「旬彩天つちや」 春の昼餉_b0118001_06425137.jpg
明石鯛はねっとりと舌に絡み、脂の甘みが滲み出る。
イカはシャクッ&透き通った甘み。そこに
煎り唐墨の香ばしさと甘みが重なり合うと、堪らぬほど味わい深く。
忍ばせた三杯酢で後味は清々しい。


■八寸
「旬彩天つちや」 春の昼餉_b0118001_06430255.jpg
一升枡に、お多福と柊。
節分らしいこと何もしなかったから、ありがたいです。
●お多福には、おからと大豆、三度豆。
●柊の皿には、子持ちヤリイカ、干し柿バター、粟麩田楽、そら豆(春薫)
●ピンクペッパーをあしらった変わり寿司、この日は
 ホタテ貝柱の焼き霜とフキ、酢飯のソース。
●菜の花と近江こんにゃく、黄身酢
店主・土坂さんによる説明を聞きながら、じっくり味わう。



次にやってくる天ぷらに照準を定め
「Sancerre Les Quarterons 2020 / Sebastien Riffault」
「旬彩天つちや」 春の昼餉_b0118001_06432301.jpg
この染み入る旨み…。清らかな味わいに心が洗われますわ。




「旬彩天つちや」 春の昼餉_b0118001_06433500.jpg
右からモンゴルの紅岩塩、長崎 対馬の藻潮、メキシコ湾の天日塩。
さらに、だしポン酢が供され、天ぷら、始まり。


■天草 才巻海老
「旬彩天つちや」 春の昼餉_b0118001_06440270.jpg
サクッ、ふんわり。葉を入れればモチッ、その食感の差異が心地よく
ピュア甘みが膨らむのだ。
海老頭は身詰まりよい。



■三重 サワラ
「旬彩天つちや」 春の昼餉_b0118001_06442102.jpg
さくふわっと。
脂すんごいのってんなーと思っていた瞬間に、蕩け消えた。


■蕗の薹
「旬彩天つちや」 春の昼餉_b0118001_06443091.jpg
薄衣でカリッとした仕上がり。
なにせ軽いのだ。そして春の苦味に身体が喜んでいる。


■ハゼ
「旬彩天つちや」 春の昼餉_b0118001_06444116.jpg
衣は先よりもやや厚め。
しなやかで繊細。



■ホタテ貝柱
「旬彩天つちや」 春の昼餉_b0118001_06445243.jpg
通常より低い温度で揚げたそうな。
しっとりとした身質の、深い甘みがじーんとくる。



■茨城 あじよし蓮根。
「旬彩天つちや」 春の昼餉_b0118001_06450182.jpg
糸を引く引く。その中は瑞々しく、
芋のような甘さに驚いた。



■香住のカニ
「旬彩天つちや」 春の昼餉_b0118001_06451114.jpg
ザクッと香ばしく、身はハラリほどける。そして旨みの嵐。



■胡麻豆腐、おこげ。
「旬彩天つちや」 春の昼餉_b0118001_06452142.jpg
めっちゃ熱々!あられと胡麻豆腐、
双方の異なる香ばしさと甘みが共鳴。


お口直しは
■伊賀 白いちご 淡雪
「旬彩天つちや」 春の昼餉_b0118001_06453111.jpg
炭酸に漬けた、そのシュワ感、楽しく
すっきりとした甘みに癒される。



■愛媛 周桑のアスパラガス
「旬彩天つちや」 春の昼餉_b0118001_06454165.jpg
穂先は瑞々しく、漂うは春の香り。

「旬彩天つちや」 春の昼餉_b0118001_06455119.jpg
隠し包丁がなされた根元はほどける食感楽しく、
ジューシーで濃厚!


■ワカサギ
「旬彩天つちや」 春の昼餉_b0118001_06460011.jpg
淡白で爽やかな後味。



■新玉ねぎ
「旬彩天つちや」 春の昼餉_b0118001_06461000.jpg
間引き。
瑞々しく、甘いエキスが溢れ出る。



■宍道湖 シラウオ
「旬彩天つちや」 春の昼餉_b0118001_06462280.jpg
宍道湖七珍のひとつ。
ふわっとした食感、
揚げることで深まる、その旨みにニンマリやわ。



■六甲山マッシュルーム
「旬彩天つちや」 春の昼餉_b0118001_06540790.jpg
かなり肉厚。
ジュースが溢れ、味の濃さに驚いた。



■穴子
「旬彩天つちや」 春の昼餉_b0118001_06541842.jpg
ざくっと頬張れば、すこぶる香ばしい。
脂のりよく、豊かな風味が押し寄せる。


■千葉 シルクスイート
「旬彩天つちや」 春の昼餉_b0118001_06542773.jpg
濃密。香りと甘みはどこまでも深い。



■汲み上げ湯葉、舞茸、尾の身(撮影し忘れ)で
滋味なクールダウン。そして。。。

「旬彩天つちや」 春の昼餉_b0118001_06544406.jpg


■かき揚げ丼 with 半熟卵黄天ぷら
「旬彩天つちや」 春の昼餉_b0118001_06545480.jpg
こんな〆がきたなら
こちらが蕩けてしまいそう〜。
我武者羅。という欲望のまま、大変美味しくいただきました。



■黒糖のブランマンジェ
「旬彩天つちや」 春の昼餉_b0118001_06550485.jpg
金柑の蜜煮、苺とともに。

「旬彩天つちや」 春の昼餉_b0118001_06551564.jpg
このブランマンジェが秀逸。
コクあるけどすっきりとした後味だから、
なんぼでもいけそうな、〆でした。


土阪さんならではの揚げの妙に惚れ惚れ。
春のものが多い天ぷらと向き合い
心と身体の栄養を一緒にいただけた。
土阪さん、西口さん、いつもありがとうございます。


旬彩天つちや
吹田市豊津町41-4
06-6338-2288
open :通常は12:00〜13:00LO、18:00〜20:00LO
close:日曜、月曜の昼



Rickie Lee Jones Living It Up

by writer-kaorin | 2022-03-01 06:56 | 旬彩天つちや | Comments(0)  

<< いふき×サカエヤ×吉田牧場×春... 「とんかつ マンジェ」で極みの... >>